鉱業地理学とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/03/08 22:02 UTC 版)

	「工業地理学」とは異なります。

鉱業地理学（こうぎょうちりがく、英: the geography of mineral production）は、経済地理学の一分野で、鉱業について地理学的な研究を行う学問分野のことである[1][2]。

概要

鉱業地理学の研究において、鉱山集落が研究対象として重要視されている[3]。近代地理学においては、ジャン・ブリュンヌ（フランス語版）は鉱山集落に着目し、マーフィーは空間的パターンに着目している。この他プラットは土地利用に着目し、鉱業パターンの特徴を見いだしている[4]。

工業地理学との関係

工業において鉱物資源が原料として利用されることから、鉱業地理学は工業地理学との関連が深い。なお、鉱業地域の立地は工業地域の立地に影響を及ぼすほか、鉱産資源の加工業は鉱業地域で発達する[5]。

課題

鉱業地理学は、農業地理学など他の経済地理学の分野と比べ、関心が低く研究が不振だという指摘があり[1][2]、その背景には、鉱業では地上での占有範囲が限られていること[1]のほか、地質学や経済学の知識や鉱物資源の採掘技術などが求められるため地理学研究が困難であること[6]が挙げられている。実際、川崎茂は日本国内での鉱山集落の地理学的研究自体が十分に発達していないと指摘している[7]。

脚注

^ a b c 山口 1965, p. 35.
^ a b 川崎 1973, p. 3.
^ 川崎 1973, pp. 10.
^ 川崎 1973, pp. 6-7.
^ 山口 1965, p. 36.
^ 川崎 1973, p. 4.
^ 川崎 1973, p. 29.

参考文献

山口岳志「鉱業地理学の本質と研究課題」『地学雑誌』第74巻第1号、東京地学協会、1965年、 34-44頁、 doi:10.5026/jgeography.74.34、 NAID 130000799872。
川崎茂『日本の鉱山集落』大明堂、1973年。

関連項目

鉱山 - 鉱床
集落

	この項目は、地理用語に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（Portal:地理学）。

表話編歴地理学
自然地理学	気候学水文学地形学土壌地理学植生地理学
人文地理学	経済地理学農業地理学商業地理学工業地理学社会地理学政治地理学歴史地理学文化地理学宗教地理学人口地理学集落地理学都市地理学農村地理学交通地理学言語地理学軍事地理学行動地理学時間地理学観光地理学
その他・総合	地誌学地図学地理情報システム地理教育地理学科地理学史景観土地利用地域多様性ジオパーク
カテゴリポータル

表話編歴人文地理学
分野	開発観光軍事経済（工業 - 商業 - 農業）言語交通時間社会宗教集落人口スポーツ政治戦略都市病理文化村落歴史
理論	新しい地理学計量（計量革命）行動人文主義批判非表象理論ジェンダー文化理論ポストモダン（ポスト構造主義 - 脱構築）マルクスモダニズム（構造主義 - 記号学）
主要概念	環境論（環境決定論 - 環境可能論）空間景観地域都市場所風土文化伝播人の移動村落（農村 - 山村 - 漁村）立地論
研究手法	アンケート聞き取り調査景観観察参与観察地理情報システム (GIS) 統計解析土地利用調査ライフヒストリー定性的研究定量的研究
関連項目	地理学地理学者（一覧 - 日本）地理学の歴史巡検人文地理学会地域調査地図地理空間情報活用推進基本法フィールドワーク

鉱業地理学とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

目次

概要

工業地理学との関係

課題

脚注

参考文献

関連項目