B5000の影響とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 16:30 UTC 版)
「バロース B5000」の記事における「B5000の影響」の解説
Forth言語の設計者であるチャールズ・ムーアはMITでB5500に触れ、そのスタックアーキテクチャに影響された。Forth - The Early Yearsの中でムーアはForthのDUP, DROP, SWAPといったワードはB5500の命令 (DUPL, DLET, EXCH) に対応していると述べている。 ソビエト連邦のメインフレームおよびスーパーコンピュータ Elbrus シリーズはB5000の影響を受けており、スタックアーキテクチャでタグ付きメモリを採用していた。一種のアセンブリ言語 El-76 を備えていたが、これが実際には ALGOL-60 の修正版であった。なお、その後 Elbrus はEPICアーキテクチャ風のVLIW型CPUに移行している。 ヒューレット・パッカード社にはバロースの元従業員だった技術者がいて、HP 3000 システムはB5000の影響を受けている。ボブ・バートンの逆ポーランド記法 (RPN) に関する業績はHPのプログラム電卓に採用され、例えば HP-35 などが有名である。 タンデムコンピューターズが1970年代末から1980年代初めにかけて設計した NonStop システムは16ビットのスタックマシンであり、HP 3000 の影響を受けているため、間接的にB5000の影響を受けている。1990年ごろMIPSアーキテクチャに移行したが、従来のスタックマシン用バイナリをエミュレーションでサポートし続けた。2000年以降、Itaniumに移行したが、そこでもスタックマシンのエミュレーションを継続サポートしている。 ボブ・バートンはアラン・ケイにも影響を与えた。アラン・ケイは B5000 のデータ駆動型タグ付きアーキテクチャに影響され、オブジェクト指向プログラミングや Smalltalk に関する考察に至った。
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