E484Kとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 18:15 UTC 版)
「SARSコロナウイルス2の変異株」の記事における「E484K」の解説
E484Kは、484番目のグルタミン酸 (E) がリジン (K) に置き換わっていることを示す。この置換には "Eeek" という俗称が付けられた。 E484Kは、SARS-CoV-2に対するモノクローナル抗体の少なくとも1つの形態からの逃避変異(すなわち、ウイルスがもつ宿主の免疫系に対する回避能力を向上する変異)であると報告されており、「抗原性の変化の可能性」を示すものである。日本とマナウスで記述された系統 P.1、系統 P.2(ブラジルでは系統 B.1.1.248として知られる) と、501.V2(南アフリカ)はこの突然変異を示している。E484K変異を有する限られた数のB.1.1.7ゲノムも検出されている。モノクローナル抗体および血清由来抗体は、E484K変異を有するウイルスを中和する効果が10倍から60倍低いと報告されている。2021年2月2日、英国の医学者は214,000サンプルのうち11サンプルからE484Kが検出されたと報告した。この突然変異は、現行ワクチンの有効性を損なう可能性がある。
※この「E484K」の解説は、「SARSコロナウイルス2の変異株」の解説の一部です。
「E484K」を含む「SARSコロナウイルス2の変異株」の記事については、「SARSコロナウイルス2の変異株」の概要を参照ください。