FRADとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 02:47 UTC 版)
「書誌レコードの機能要件」の記事における「FRAD」の解説
1999年4月に「典拠レコードの機能要件と典拠番号(FRANAR)に関するIFLAワーキンググループ」が発足した。その成果は2009年3月に「典拠データの機能要件」(FRAD)としてまとめられた。元々FRADは典拠レコードについて取り扱っていたが、典拠レコードと典拠データの混同が見られ、最終的には典拠データのみを扱うことになった。しかし、未だに混同が見られる箇所も存在する。これはFRADが現実の図書館における典拠レコードを強く意識して策定されたためと思われる。FRADではFRBRで定義された実体の第2グループに家族(family)を追加し、書誌的実体は11となっている。 これに書誌レコードを探索し識別するための統制形アクセスポイント(controlled accesspoints)、アクセスポイントの基礎となる名称(names)および識別子(identifiers)を加え、アクセスポイントを制御する目録の規則(rules)、そして規則を適用する、データ作成・付与機関(agency)が実体として定義されている。統制形アクセスポイントは「英数字または記号」で表すとなっており、カタカナの標目はアクセスポイントではないことになり、FRBRの表現形と同様の問題をはらんでいる。利用者は典拠データ作成者とエンドユーザーに分類され、利用者タスクも発見、識別と関連の明確化(contextualize)、根拠の提供(justify)となっている。
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