JUNKTIONとは - わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
『JUNKTION』 | |
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オフコース の スタジオ・アルバム | |
リリース | 1977年9月5日 (1977-09-05) |
録音 | 1977年6月6日 – 7月27日 (1977-06-06 – 1977-07-27) TOSHIBA EMI STUDIO 1 FREEDOM STUDIO |
ジャンル | ポップスロックフォーク |
レーベル | EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI |
プロデュース | 武藤敏史 小田和正 鈴木康博 |
チャート最高順位 | |
21位(オリコン) 登場回数17回(オリコン) | |
オフコース アルバム 年表 | |
SONG IS LOVE(1976年 (1976))JUNKTION(1977年 (1977))SELECTION 1973-78(1978年 (1978)) | |
『JUNKTION』収録のシングル | |
「こころは気紛れ ⁄ あなたがいれば」リリース: 1977年2月5日 (1977-02-05) 「秋の気配 ⁄ 恋人よそのままで」リリース: 1977年8月5日 (1977-08-05) 「ロンド ⁄ 思い出を盗んで」リリース: 1977年11月20日 (1977-11-20) | |
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『JUNKTION』(ジャンクション)は、1977年9月5日に発売されたオフコース通算5作目のオリジナルアルバム。
解説
前作『SONG IS LOVE』[注釈 1]のリリースと前後して(ジャネット同様、かつて武藤敏史がディレクターを担当していた)ザ・バッド・ボーイズの元メンバー清水仁がコンサートでサポート・メンバーとして参加していたが、このアルバムからレコーディングにも参加するようになり、後に5人組のバンドとなるメンバーが全員揃う。プレーヤーとしては未熟だった清水の起用について「テクニックだけならうまい人は他にもたくさんいるけれど、性格的な部分で長く一緒にやっていけると思った」と、小田は後に語っていた。
清水・大間ジロー・松尾一彦の3人を加えた5人のオフコースのツアーが4月からスタートし、レコーディングはそのツアーの合間を縫って行われた。このツアーでは鈴木がメイン・ギターをアコースティック・ギターからエレキ・ギターに変え、キーボードとギターを交互に弾いていた小田はキーボードに専念することになる。鈴木は「僕ははじめメンバーが増えると音量が大きくなるかな、ぐらいにしか思っていなかったけれど、それはとんでもない間違い。2人でステージをやっていたときなんか、1人がヘマをするとそれに気を取られていっぺんに沈んでしまったけれど、5人だと少々ミスをしても、目立たないし気も取り戻せる。聴衆とのコミュニケートを考えられる」「音楽も変わった。2人でやっていたときは、僕はアコースティック・ギターしか持たなかったんだが、エレキギターを持つようになった。それでただ聴かせるだけから一緒に楽しもうと思うようになった」と語っている。
このアルバムについて武藤敏史は「当時はシャレたサウンドのいわゆる“シティ・ミュージック”と呼ばれる音楽が続々と台頭した時代で、そうした時代の風潮に影響されたわけではないが、オフコースもこのアルバムでは少しだけ時代の要請を取り入れている。要するに僕としては、オフコースは何でもできる、それだけの幅の広さを持ったグループなんだということを証明するアルバムにしたかったわけである。それは、これだけの素晴らしいグループなのだから、もっと売れて欲しいと願う、僕の一種の焦りだったかもしれないが、そんな僕の気持ちを汲んでくれてか、彼らも少しだけ当時の流行のサウンドを取り入れてくれて、その音楽的実力と幅の広さを証明してくれた、と思っている」と、後に語っていた。
A-1「INVITATION」は鈴木の作品だが、イントロに収録されている1分ほどのボーカル・パートは前作『SONG IS LOVE』[注釈 1]収録のB-6「歌を捧げて」のアウトロに収録されていたものの再録で、小田と鈴木が交互に歌っている。
A-4「潮の香り」は後に鈴木が『BeSide』[注釈 2]と『FORWARD』[注釈 3]でセルフカヴァーした。
B-4「HERO」はグループ史上初の小田・鈴木の共作曲で、ボーカルも揃って担当している。
アルバムタイトルは“ジャンクション”だが英語表記は“JUNCTION”(合流点、連絡駅)と“JUNK”(がらくた)をあわせた造語になっている。また、このアルバムからグループ名表記が“オフ・コース”から“オフコース”に変更されている。ジャケットのデザインは『SONG IS LOVE』[注釈 1]から引き続き木暮溢世が手がけているが、木暮はジャケットで使用したテニスボールをファンにプレゼントする2003年まで大切に持っていた。
収録曲
SIDE A
- INVITATION (4'08")
鈴木康博・作詞・作曲 - 思い出を盗んで (3'52")
小田和正・作詞・作曲 - 愛のきざし (3'30")
小田和正・作詞・作曲 - 潮の香り (3'42")
鈴木康博・作詞・作曲 - 秋の気配 (3'52")
小田和正・作詞・作曲・ストリングス編曲
SIDE B
- 変わってゆく女 (3'42")
鈴木康博・作詞・作曲 - あなたがいれば (4'21")
小田和正・作詞 鈴木康博・作曲・ストリングス & ウッドウインド編曲 - 恋人よ そのままで (3'21")
鈴木康博・作詞・作曲 - HERO (7'23")
小田和正・鈴木康博 作詞・作曲 小田和正・ストリングス編曲
歌・編曲 : オフコース
クレジット
| Keyboards & FluteKAZUMASA ODA | | Guitars & PercussionsYASUHIRO SUZUKI | | ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | Electric BassHITOSHI SHIMIZU | | | | Drums & PercussionsHITOSE “Jiro” OMA | | | | Harmonica & GuitarsKAZUHIKO MATSUO | | |
Produced byTOSHIFUMI MUTOHKAZUMASA ODA, YASUHIRO SUZUKI |
Arranged byOFF COURSE |
Recording & Mixing Engineered byRYOJI HACHIYA |
Assistant EngineerKENICHI YAMAGUCHI, SHOICHI KAWAMURASUSUMU MERA (FREEDOM STUDIO) |
Graphic Concept, Design & PhotographyISSEY KOGURE |
Recorded at TOSHIBA EMI STUDIO 1 & FREEDOM STUDIOfrom June 6 to July 27,1977. |
Remixed at TOSHIBA EMI STUDIO 1. |
TOCT-25636, TOCT-95036
『JUNKTION』 | |
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オフコース の スタジオ・アルバム | |
リリース | 2005年3月24日 (2005-03-24) (TOCT-25636)2009年1月21日 (2009-01-21) (TOCT-95036) |
録音 | 1977年6月6日 – 7月27日 (1977-06-06 – 1977-07-27) TOSHIBA EMI STUDIO 1 FREEDOM STUDIO |
ジャンル | ポップスロックフォーク |
時間 | 37分54秒 (TOCT-25636)[1]38分9秒 (TOCT-95036)[2] |
プロデュース | 武藤敏史 小田和正 鈴木康博 |
EANコード | |
EAN 4988006195967 (TOCT-25636)EAN 4988006218413 (TOCT-95036) | |
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解説
2005年、レコード・デビュー35周年にあわせ“オリジナル・アルバム15タイトル紙ジャケット・シリーズ”としてエキスプレス・レーベル在籍中のオリジナル作品がリイシュー。24ビット・デジタル・リマスタリング、オリジナルLP装丁を復刻した紙ジャケット仕様にてリリースされた。2009年にはSHM-CDフォーマット、通常のプラ・ケース仕様で再発された。
収録曲
クレジット
- リマスタリング・エンジニア:行方洋一
- ジャケット資料協力:喜多雅美 (サウンドステーション)
- ライナーノーツ:田家秀樹
リリース履歴
# | 発売日 | リリース | 規格 | 品番 | 備考 |
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1 | 1977年9月5日 (1977-09-05) | エキスプレス ⁄ 東芝EMI | LP | ETP-72269 | |
2 | 1979年 (1979) | CT | ZT25-323 | ||
3 | 1983年11月21日 (1983-11-21) | CD | CA35-1042 | 初CD化(以降全てアーティスト非監修による再発)。 | |
4 | 1985年9月28日 (1985-09-28) | CD | CA32-1160 | 品番および価格改定。 | |
5 | 1987年7月5日 (1987-07-05) | CD | CA25-1485 | オリジナル・アルバム+ボーナス・ディスクの12枚組CD-BOX『OFF COURSE BOX』(CA25-1480~1490)の中の1枚。 | |
CT | ZH22-1855 | オリジナル・アルバム+ボーナス・カセットの12本組カセットBOX『OFF COURSE BOX』(ZH22-1850-60)の中の1本。 | |||
6 | 1991年6月7日 (1991-06-07) | CD | TOCT-6205 | ||
7 | 1992年6月24日 (1992-06-24) | CD | TOCT-6564 | 音蔵シリーズでの再発。 | |
8 | 1998年2月25日 (1998-02-25) | CD | TOCT-10088 | Q盤シリーズでの再発。 | |
9 | 1998年11月18日 (1998-11-18) | CD | TOCT-10546 | オリジナル・アルバム+ライブ・アルバム全13タイトルの14枚組CD-BOX『OFF COURSE BOX』(TOCT-10542~55)の中の1枚。 | |
10 | 2001年9月7日 (2001-09-07) | CD | TOCT-10776 | スーパーリマスタリングシリーズでの再発。 | |
11 | 2005年3月24日 (2005-03-24) | CD | TOCT-25636 | 紙ジャケット仕様。24ビット・デジタル・リマスタリング音源による再発。 | |
12 | 2009年1月21日 (2009-01-21) | エキスプレス ⁄ EMIミュージック・ジャパン | SHM-CD | TOCT-95036 |
脚注
[脚注の使い方]
注釈
- ^ a b c 『SONG IS LOVE』 1976年11月5日 (1976-11-05)発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72212
- ^ 鈴木康博『BeSide』 1996年10月23日 (1996-10-23)発売 ZIG ZAG ⁄ BMG VICTOR CD:BVCR-772
- ^ 鈴木康博『FORWARD』 2004年12月8日 (2004-12-08)発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-25563
出典
- ^ “【CD】JUNKTION<初回生産限定盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年2月3日閲覧。
- ^ “【SHM-CD】JUNKTION<完全生産限定盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2017年2月3日閲覧。
外部リンク
- JUNKTION – Discography
音楽配信サイト
- Junktion - iTunes
- JUNKTION - AmazonMP3
- JUNKTION/オフコース - mora
ハイレゾ配信
- JUNKTION/オフコース - mora
- JUNKTION | オフコース | 192kHz/24bit - VICTOR STUDIO HD-Music.
- JUNKTION - e-onkyo music
- JUNKTION - HQM STORE
- JUNKTION - レコチョク
表話編歴オフコース | |
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小田和正 鈴木康博 清水仁 大間ジロー 松尾一彦 | |
シングル | エキスプレス ⁄ 東芝EMI(1969年 (1969) – 1982年 (1982)) 群衆の中で ⁄ 陽はまた昇る(1970年4月5日 (1970-04-05)) 夜明けを告げに ⁄ 美しい世界(1971年10月5日 (1971-10-05)) おさらば ⁄ 悲しきあこがれ(1972年4月25日 (1972-04-25)) 僕の贈りもの ⁄ めぐり逢う今(1973年2月20日 (1973-02-20)) もう歌は作れない ⁄ はたちの頃(1974年4月5日 (1974-04-05)) 忘れ雪 ⁄ 水いらずの午後(1974年10月20日 (1974-10-20)) 眠れぬ夜 ⁄ 昨日への手紙(1975年12月20日 (1975-12-20)) ひとりで生きてゆければ ⁄ あいつの残したものは(1976年5月5日 (1976-05-05)) めぐる季節 ⁄ ランナウェイ(1976年10月5日 (1976-10-05)) こころは気紛れ ⁄ あなたがいれば(1977年2月5日 (1977-02-05)) 秋の気配 ⁄ 恋人よそのままで(1977年8月5日 (1977-08-05)) ロンド ⁄ 思い出を盗んで(1977年11月20日 (1977-11-20)) やさしさにさようなら ⁄ 通りすぎた夜(1978年4月5日 (1978-04-05)) あなたのすべて ⁄ 海を見つめて(1978年7月20日 (1978-07-20)) 愛を止めないで ⁄ 美しい思い出に(1979年1月20日 (1979-01-20)) 風に吹かれて ⁄ 恋を抱きしめよう(1979年6月5日 (1979-06-05)) さよなら ⁄ 汐風のなかで (1979年12月1日 (1979-12-01)) 生まれ来る子供たちのために ⁄ この海に誓って(1980年3月5日 (1980-03-05)) Yes-No ⁄ 愛の終わる時(1980年6月21日 (1980-06-21)) 時に愛は ⁄ 僕等の時代(1980年12月1日 (1980-12-01)) I LOVE YOU ⁄ 夜はふたりで(1981年6月21日 (1981-06-21)) 愛の中へ ⁄ Christmas Day(1981年12月1日 (1981-12-01)) 言葉にできない ⁄ 君におくる歌(1982年2月1日 (1982-02-01)) YES-YES-YES ⁄ メインストリートをつっ走れ(1982年6月10日 (1982-06-10)) ファンハウス(1984年 (1984) – 1989年 (1989)) 君が、嘘を、ついた ⁄ 愛よりも(1984年4月21日 (1984-04-21)) 夏の日 ⁄ 君の倖せを祈れない(1984年7月18日 (1984-07-18)) 緑の日々 ⁄ CITY NIGHTS(1984年9月21日 (1984-09-21)) call ⁄ 2度目の夏(1985年2月21日 (1985-02-21)) たそがれ ⁄ LAST NIGHT(1985年5月22日 (1985-05-22)) 夏から夏まで ⁄ ぜんまいじかけの嘘(1985年9月21日 (1985-09-21)) ENDLESS NIGHTS ⁄ EYES IN THE BACK OF MY HEART(1985年11月30日 (1985-11-30)) IT'S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU) ⁄ IT'S QUITE ALL RIGHT (INSTRUMENTAL)(1987年3月4日 (1987-03-04)) もっと近くに (as close as possible) ⁄ Tiny Pretty Girl(1987年5月25日 (1987-05-25)) 君住む街へ ⁄ 君住む街へ-INSTRUMENTAL VERSION-(1988年1月25日 (1988-01-25)) she's so wonderful ⁄ 陽射しの中で(1988年7月25日 (1988-07-25)) 夏の別れ ⁄ 逢いたい(1988年10月25日 (1988-10-25)) ボックス・セット コンプリート・シングル・コレクションCD BOX(2020年6月3日 (2020-06-03)) |
アルバム | オリジナルエキスプレス ⁄ 東芝EMI オフ・コース1 ⁄ 僕の贈りもの(1973年6月5日 (1973-06-05)) この道をゆけば ⁄ オフ・コース・ラウンド2(1974年5月5日 (1974-05-05)) ワインの匂い(1975年12月20日 (1975-12-20)) SONG IS LOVE(1976年11月5日 (1976-11-05)) JUNKTION(1977年9月5日 (1977-09-05)) FAIRWAY(1978年10月5日 (1978-10-05)) Three and Two(1979年10月20日 (1979-10-20)) We are(1980年11月21日 (1980-11-21)) over(1981年12月1日 (1981-12-01)) I LOVE YOU(1982年7月1日 (1982-07-01)) NEXT SOUND TRACK(1982年9月21日 (1982-09-21)) ファンハウス The Best Year of My Life(1984年6月21日 (1984-06-21)) as close as possible(1987年3月28日 (1987-03-28)) Back Streets of Tokyo(1985年8月1日 (1985-08-01)) Still a long way to go(1988年6月9日 (1988-06-09)) ベスト公認 SELECTION 1973-78(1978年5月5日 (1978-05-05)) SELECTION 1978-81(1981年9月1日 (1981-09-01)) IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987(1987年7月5日 (1987-07-05)) 非公認 YES-YES-YES(1983年11月3日 (1983-11-03)) BEST COLLECTION(1985年8月31日 (1985-08-31)) BEST NOW OFF COURSE(1987年1月22日 (1987-01-22)) スーパー・ベスト30 さよなら(1989年1月25日 (1989-01-25)) バラード(1989年1月25日 (1989-01-25)) アコースティック(1989年1月25日 (1989-01-25)) レア(1989年1月25日 (1989-01-25)) SELECTION SUZUKI(1989年1月25日 (1989-01-25)) SELECTION ODA(1989年1月25日 (1989-01-25)) 君住む街へ 1984→1988(1989年2月1日 (1989-02-01)) SUMMER JUNCTION BEST FROM OFF COURSE(1989年6月7日 (1989-06-07)) スーパーベスト(1990年9月5日 (1990-09-05)) OFF COURSE Singles(1998年3月28日 (1998-03-28)) Off Course GREATEST HITS 1969-1989(1998年5月21日 (1998-05-21)) i(ai)(2006年12月6日 (2006-12-06)) ever(2015年12月16日 (2015-12-16)) ライブ 秋ゆく街で ⁄ オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート(1974年12月20日 (1974-12-20)) LIVE(1980年5月5日 (1980-05-05)) Off Course 1982・6・30 武道館コンサート40th Anniversary(2022年6月29日 (2022-06-29)) ボックス・セット コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX(2020年10月28日 (2020-10-28)) |
関連人物 | ザ・ジャネット ザ・バッド・ボーイズ Acoustic Beatles Club |
関連項目 | オフコースのカバー一覧 「言葉にできない」のカバー一覧 Template:小田和正 |
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