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livedoor Blog

URL https://blog.livedoor.com/
言語 日本語
タイプ ブログ
運営者 株式会社ライブドア
収益 広告、有料プラン
登録 必要
開始 2003年11月2日
現在の状態 運営中

livedoor Blog(ライブドアブログ)は、株式会社ライブドアが提供するレンタルブログサービス。

概要

livedoor Blogは、日本でTOP3~TOP5に入るブログサービスである[1][2]。数百万のブログが開設されており、数千万の閲覧者が居る。広告モデルと有料モデルを併用し[3]、コンテンツの自由度が高くアダルトカテゴリも存在する[4]ロングテールの個人ブログだけでなく大規模なブログメディアを重視しており[5]ポータルサイトの集客にも役立てている[6]。企業と「ブロガーアライアンス」を組み、システムやマーケティングのインフラを外販している[7]

執筆者と閲覧者

livedoor Blogの執筆者は、一ヶ月に約16万人(2011年3月)ほど居るようである[8]。芸能人や政治家が執筆するブログもあり、「有名人ポータル」で数百のブログ[9]を紹介している。現在は寺島拓篤日笠陽子眞鍋かをり倉木麻衣住吉美紀SA (バンド)苫米地英人などに人気がある[注釈 1]。2006年1月のライブドア事件までは堀江貴文によるブログ「livedoor 社長日記」[10][11]をはじめ、乙部綾子(同社広報担当・当時)、熊谷史人(同社取締役・当時)、宮内亮治(同社取締役・当時)によるブログも公開されていた。

閲覧者が非常に多く、一ヶ月に3343万人(2011年6月)を記録した事がある[1]。最初に閲覧数が急増したのは、ライブドアがプロ野球参入を試みた2004年頃だと言われている[12]。その後もライブドアにとってブログは重要なサービスであり、ライブドアのアクセス数に大きく貢献しているという意見もある[13]

livedoorのポータルサイトはブログを重視した構造になっており[14][6]、ブログ記事をlivedoor ニュースに配信する試みもなされている[15][16]。ライブドアは個人の日記のようなロングテールだけでなく、信憑性や影響力のあるメディア的なブログを増やして、新規の読者を獲得しようとしている[17]。livedoor blogには2ちゃんねる系まとめサイトが1000個以上あり[18]、例えば「痛いニュース(ノ∀`)」のページビューは単体で1億/月(2011年3月)を超える[19]。またライブドア自身もBLOGOSなどのブログメディアを開設してページビューを獲得しており[20][21]、執筆者を積極的に支援して更なる人気コンテンツの獲得を目指しているようである[22]

主な機能

livedoor Blogのエディタは本格的で、蛍光ペンや箇条書き、引用文挿入、定型文挿入、置換機能を備えている。絵文字や顔文字に対応しており、「えもじメーカー」でアニメーション絵文字を作成することも出来る。外部サービスとの連携機能が充実しており、livedoor PICSやNAVERまとめの他に、FlickrInstagramYouTubeニコニコ動画など約12のサービス(2012年5月)に対応している。強力なアクセス解析機能を無料で使うことが出来、月別アクセスの他にリンク元や検索キーワード、ブラウザ/機種、生ログを閲覧することも出来る。アクセスの様子をアニメーションで表示する「ログミン」やアクセスアップの為のアドバイスを表示する機能もある。ブログのデザインを変更することが出来、livedoorが作成した公式デザインは約430個、ユーザーが作成した「みんなのデザイン」は約130個(2012年5月)ある。

livedoor Blogはユーザーにブログを続けて貰えるように「書きたいことが見つかるlivedoor Blog」をコンセプトにしている[39]。一定のテーマに沿ってブログを書くことができる「テーマブログ」や「グループブログ」機能があり、個人ユーザーだけでなく「アゴラ」や「TechWave」のようなブログメディアも利用している[40][41]

Wiki記法

通常のHTML以外にもWiki記法での記述が可能。livedoor ウィキのものではなくはてなダイアリーのはてな記法をベースとしている。

マルチブログ

一つのlivedoor IDにて最大10個のブログを開設できる。

テーマブログ

一定のテーマに沿ってブログを書くことができる。テーマブログを開始すると、そのあとにいくつものお題が出されそれに答えながらブログを書いていくことができる。現在シングル女子のお気に入り○○で働く○○屋の日記ブログ式ダイエットブログで告白、不思議体験がある。

グループブログ

一つのブログに複数のユーザが参加してブログを書く機能。旧管理画面ではただブログを書くだけだったが、新管理画面からは「管理者」としてブログの設定などにも携わることができるようになった。

みんなのデザイン

ユーザが作成したデザインを共有し他のユーザが使うことができる。

料金プラン

過去には、無料の「FREE」プランと「PRO」「ADVANCE」「PREMIUM」の3つの有料プランがあったが、現在では廃止され、最上位プランであった「PREMIUM」プランのみとなっている[42]

有料プランは独自ドメインやFTP、記事のエクスポート、アフィリエイトなどに対応しており、上位プランになるほど禁止ワードなどの設定容量が増加し、ディスク容量の追加や広告表示の免除、許容されるアフィリエイトの幅が拡大するようになっていた[3]。「PRO」プランはライブドアの有料プランの基礎になっているようで、例えばlivedoorレンタルサーバーのユーザーには「PRO」プランの資格が与えられるようであった[43]

「PRO」プランは2003年のサービス開始当初からあったが[44]、2005年に銀行振り込みや領収書発行に対応した「BUSINESS」プランが加わった[45]。有料プランは意外に売れたらしく、2007年頃のlivedoor Blogの収益の約4割を占めたと言う[46]。2008年に「BUSINESS」プランを廃止して、現在の料金プランになった。同じ頃にモバイルのアクセス解析機能などを提供する「ケータイプラス」プランが始まったが、2009年に「PRO」プランに統合され[47]、2010年からは「FREE」プランでも解析可能になった[48]。商用のアダルトブログは2004年のプロ野球参入の際に批判を受け[49]、2005年に有料の「アダルトプラス」プランを開始して「ひみつ その他」カテゴリに分割した[50]。約3万件の加入があったようだが[49]、2006年1月のライブドア事件で経営の問題点の1つとして批判され[49]、2006年5月頃にウェブサイトを閉鎖したようである[51]。ただし「アダルトカテゴリ」は現在でも存続している。

livedoor Blog ASP

livedoor Blog ASPは、livedoor Blogのアプリケーションやサーバを企業に有料で貸し出すアプリケーションサービスプロバイダ。このサービスを利用する事で、企業はインフラを用意しなくても、自社ブランドのブログサービスを立ち上げて低コストで運用できると言う。また小規模なブログサービスでは広告単価が下がってしまうので、ライブドアの「ブロガーアライアンス」(Blogger Alliance、同盟)に加盟して規模を確保し、ブログ上の口コミマーケティングやメディアミックスを行う「Livedoor BR」の分配を受けて収益を拡大できるようである。一方、livedoorにとっては2003年から整備してきたサーバーやアプリケーションを活用でき、「Livedoor BR」を行う場所も増えるので、広告やデータセンター事業など全社的な売り上げの拡大を期待できると言う[7]。ブロガーアライアンスにはlivedoor blogやCureブログの他に、VOGUE.talknina'sブログFIGAROCOGブログ[54]などが参加しているようである。DLsite.comは、運営会社のエイシスが2010年までライブドアの子会社だったせいか、livedoor Blog ASPを使用していると言う[_要出典_]。ブロガーアライアンスのポータルサイトでは「みんなのクチコミ」を閲覧したり、提示された「ピックアップテーマ」についてのブログ記事を投稿したり、モニターに応募できるようである。

技術

livedoor blogのエンジンは自社製であり、初期のブログエンジンは「静的書き出し方式」を採用していたようである。この方式はhtmlファイルの生成を記事の投稿時に行うので、ページの表示(レンダリング)が速いという特徴があった[64]。しかしブログでは一つの記事を投稿すると、様々な記事が影響を受ける。例えばAという記事の次にBという記事を作れば、Bに移動するための目次をAに作らなければならない。「静的書き出し方式」ではユーザーが記事を投稿するたびに、エンジンが関連記事を全て「再構築」して生成しなおす必要があり、それを待つユーザーにとっても負担だった[65]。そこでライブドアは「動的書き出し方式」のブログエンジンを開発することにした。2007年にSNS的な機能を持つ新しいブログサービスの「nowa」を開発し[66]、2009年にはlivedoor Blogを作り直した。新しいエンジンでは記事を最初に表示する際にキャッシュ上にファイルを作って表示し、次に表示する時はキャッシュを再利用して高速化を図ったと言う[67]

2009年頃のlivedoor blogのサーバーはポータル、ユーザーブログ、CMS(管理画面)、イメージ(画像)の4つのグループに分かれていたようである。グループ毎にWebサーバアプリケーションサーバデータベースサーバがあり、データはストレージに格納され、キャッシュプールなどもあった[68][69]。WebサーバとアプリケーションサーバはApacheアプリケーションフレームワークはライブドアが開発したオープンソースの「Sledge」[70]、データベースサーバはMySQLを採用していたようである[69]。投稿量(約10万/日)、閲覧数(約5000万/日)、データ量(16TB)ともに膨大なので、高速化が必要な部分はApacheModule化し、Squid、TheSchwartzなどを使い、静的キャッシュファイルも多用した[69]。サーバーやストレージは多重化されており、一部にはDRBDLVSなども使用した[69]

ポータル

脚注

注釈

  1. ^ 2012年4月22日の有名人ブログランキング
  2. ^ 2012年2月で終了。“pixivブログ提供終了のお知らせ”. 2011年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月21日閲覧。
  3. ^ 2011年8月で終了。“ワザップ!ゲーマーズブログ終了のお知らせ”. 2012年4月24日閲覧。

出典

  1. ^ a b cSNS大隆盛時代を迎えても、日本はまだまだ「ブログ大国」!”. 2012年4月6日閲覧。
  2. ^ブログ・メディア・動画界勢力図詳細”. 2012年4月24日閲覧。
  3. ^ a blivedoor blog 有料プラン機能比較表”. 2012年4月21日閲覧。
  4. ^アダルトカテゴリについて”. 2012年4月24日閲覧。
  5. ^「プロの書き手に場を提供したい」――ライブドア、専門ブログメディアを横展開”. 2012年4月19日閲覧。
  6. ^ a blivedoorのトップページがリニューアル、ブログを中心とした構成に”. 2012年4月21日閲覧。
  7. ^ a b「livedoor Blog」をASP提供 ブログ事業強化、第1弾は「pixivブログ」”. 2012年4月21日閲覧。
  8. ^BlogFan.org”. 2012年4月21日閲覧。
  9. ^livedoor Blogがリニューアル、有名人ブログポータルを開設”. 2012年4月21日閲覧。
  10. ^Internet Archive”. 2012年4月21日閲覧。
  11. ^堀江貴文・ライブドア元社長がブログ再開”. 2012年4月21日閲覧。
  12. ^プロ野球参入でライブドアの会社概要にアクセス18万人~NetRatings調べ”. 2012年4月21日閲覧。
  13. ^第5回:O'Reilly氏による「Web 2.0とは何か」のポイント(後編)”. 2012年4月21日閲覧。
  14. ^ポータルサイト「livedoor」がリニューアル、3種類のトップページを用意”. 2012年4月21日閲覧。
  15. ^ライブドア、「livedoor ニュース」で国内25ブログの記事を配信”. 2012年4月21日閲覧。
  16. ^「livedoor ニュース」に記事を配信できるニュースブロガー募集”. 2012年4月21日閲覧。
  17. ^国内最大級のブログサービス「livedoor Blog」で人気のブログ、「痛いニュース(ノ∀`)」が月間1億アクセスを突破!”. 2012年4月21日閲覧。
  18. ^まとめ(総合) - ライブドアブログ”. 2014年7月16日閲覧。
  19. ^国内最大級のブログサービス「livedoor Blog」で人気のブログ、「痛いニュース(ノ∀`)」が月間1億アクセスを突破!”. 2012年4月21日閲覧。
  20. ^ライブドアがブログメディア『BLOGOS(ブロゴス)』をオープン”. 2009年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月19日閲覧。
  21. ^戦後最大の危機に直面した2011年 最も注目された政治・経済・社会問題のブロガーに贈られる BLOGOS AWARD 2011 「Chikirinの日記」/Chikirin氏に決定!”. 2012年4月21日閲覧。
  22. ^ライブドアが「ブログ奨学金」制度、特待生には年間300万円支援”. 2012年4月21日閲覧。
  23. ^オープンしました。|ライブドアブログ スタッフブログ”. 2020年3月3日閲覧。
  24. ^ a bエッジ、「livedoor」でBlogサービスのベータ版を提供”. 2012年4月21日閲覧。
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  27. ^MEMORIZEのBlog移行に関するサポートBlogを開始しました”. 2012年4月24日閲覧。
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  79. ^ポータルページを全面的にリニューアルしました”. 2012年5月1日閲覧。
  80. ^スマートフォン版ブログポータルを全面リニューアル!”. 2012年5月1日閲覧。
  81. ^livedoorBlog PC版ポータルをリニューアルしました”. 2012年4月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

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