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ParaView

Paraview 5.0
開発元 サンディア国立研究所、Kitware株式会社、ロスアラモス国立研究所
最新版 5.13.3[1] / 2025年3月31日 (3か月前) (2025-03-31)
プログラミング言語 CC++FortranPython
使用エンジン VTK
対応OS UNIX/LinuxmacOSMicrosoft Windows
種別 科学的可視化(英語版)、対話型可視化(英語版
ライセンス BSD
公式サイト www.paraview.org
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ParaViewは科学技術可視化の並列化と対話操作のための、自由に利用できるオープンソースプログラムである。 ParaViewはデータセットのリモート可視化を可能にするクライアントサーバアーキテクチャを持ち、level of detail(LOD) モデルを生成することで大規模なデータセットに対しても対話的なフレームレートを維持する。ParaViewはVisualization Toolkit (VTK) ライブラリ上に構築されている。VTKとはデータ、タスク、パイプラインメカニズムのための可視化サービスを提供するライブラリのセットであり、ParaViewは共有メモリ/分散メモリ型のマルチコンピュータやクラスタ上でのデータ並列化を行うアプリケーションとして設計された。また、シングルコンピュータのアプリケーションとしても実行できる。

概要

ParaViewはオープンソース、マルチプラットフォームのデータ分析と可視化のためのアプリケーションである。ParaViewは様々なコミュニティで知られ、科学的データセットの分析、可視化のために利用されている[2]。ParaViewのユーザーは定性的、定量的な方法を使用して、データ分析のための可視化を迅速に構築することができる。また、ParaViewのバッチ処理機能を使用したプログラミングや3Dの対話操作によるデータ探索ができる[3]

ParaViewは分散メモリ計算機資源を使用した、非常に大規模なデータセットの分析のために開発された。ParaViewは小規模データをラップトップ上で処理できるだけでなく、テラスケールのデータセットを分析するためにスーパーコンピュータ上で実行することができる[3]

ParaViewはターンキーアプリケーションであると同時にアプリケーションのフレームワークでもある。ParaViewの基礎となるコードは、迅速に垂直的アプリケーションを開発するために、そのすべてのコンポーネントが再利用できるように設計されている。この柔軟性によりParaViewの開発者は、特定の問題領域のための機能を持ったアプリケーションを迅速に開発することができる。

ParaViewは分散型、共有メモリ型の並列計算機、及び単一のプロセッサシステム上で動作する。Windows、macOS、Linux、IBM Blue Gene、Cray XT3、様々なUnixワークステーションクラスタやスーパーコンピュータ上で正常にテストされている。ParaViewの内部では、データ処理とレンダリングエンジンにVisualization Toolkit (VTK) を使用し、ユーザインタフェースはQtで書かれている。

ParaViewチームの目標は次のとおりである:

歴史

ParaViewプロジェクトは、米国商務省のASCI Views計画による資金提供を受け、ロスアラモス国立研究所とKitware株式会社の共同作業として2000年に始まった[4] 。最初のパブリックリリースは2002年10月に発表された。

Kitwareは、ParaViewとは別に、 Webベースの可視化システムを2001年12月に開発した。このプロジェクトは、米陸軍研究所のSBIRs(宇宙空間赤外線システム) フェーズ1、2によって資金提供を受け、最終的にはParaView Enterprise Editionとなる。このPVEEはParaViewのクライアント/サーバアーキテクチャの開発に大きく貢献した。

2005年9月、Kitwareとサンディア国立研究所、及びCSimSoftはParaView3.0の開発を開始した[5]。ParaView3.0は2007年5月にリリースされた。 2013年6月、VTK 6.0をベースにしたバージョンであるParaView 4.0がリリースされた[6]。バージョン5.0が2016年1月にリリースされ、このバージョンには新しいレンダリングバックエンドが含まれた[7]

機能

可視化機能

入力/出力とファイル形式

ユーザーとの対話

大規模データと分散コンピューティング

スクリプトと拡張性

使用例

関連項目

参照

  1. ^ParaView 5.13.3 Release Notes”. 2025年4月7日閲覧。
  2. ^ Niklas Röber (2014年8月6日). Paraview Tutorial for Climate Science. DKRZ, Deutsches Klimarechenzentrum. http://mms.dkrz.de/pdf/vis/paraview.pdf
  3. ^ a b Utkarsh Ayachit (2015年1月22日). The ParaView Guide: A Parallel Visualization Application. Kitware, Inc.. ISBN 1930934300. http://www.paraview.org/paraview-downloads/download.php?submit=Download&version=v5.0&type=data&os=all&downloadFile=ParaViewGuide-CE-v5.0.0.pdf
  4. ^ Kitware (2000年3月10日). “Kitware Signs Contract to Develop Parallel Processing Tools”. 2016年3月8日閲覧。
  5. ^ Kitware (2007年3月13日). “ParaView III Alpha Release”. 2016年3月8日閲覧。
  6. ^ Kitware (2013年6月17日). “ParaView 4.0.1 available for download”. 2016年10月11日閲覧。
  7. ^ Kitware (2016年1月12日). “ParaView 5.0.0 available for download”. 2016年10月11日閲覧。
  8. ^ Kitware (2015年11月13日). “ParaView/Plugin HowTo”. 2016年3月8日閲覧。
  9. ^ Kitware (2012年8月22日). “ParaView/Extending ParaView at Compile Time”. 2016年3月8日閲覧。
  10. ^ David Higham (2005年3月17日). “Sandia National Labs Achieves Breakthrough Performance Using NVIDIA Technology for Scientific Visualization”. 2016年3月8日閲覧。
  11. ^ OpenCFD Ltd (ESI Group) (2016年1月13日). “OpenFOAM® v3.0+: New Post-processing Functionality”. 2016年3月8日閲覧。
  12. ^ Russell Taylor. “Comp/Phys/Mtsc 715, Visualization in the Sciences”. 2016年3月8日閲覧。
  13. ^ National Center for Computational Sciences at Oak Ridge National Laboratory (2016年1月16日). “Running ParaView on Titan”. 2016年3月8日閲覧。

関連図書

外部リンク