SU-85とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。出典検索?: "SU-85" 自走砲 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2019年9月) |
---|
SU-85
![]() |
|
---|---|
性能諸元 | |
全長 | 8.15 m |
全幅 | 3.00 m |
全高 | 2.45 m |
重量 | 29.2 t |
懸架方式 | クリスティー方式 |
速度 | 55 km/h |
行動距離 | 400 km |
主砲 | D-5T 85mm戦車砲 |
装甲 | 45 mm |
エンジン | 4ストロークV型12気筒水冷ディーゼル500 HP/375 kW |
乗員 | 4 名 |
テンプレートを表示 |
SU-85(ロシア語: СУ-85)は、ソビエト連邦がT-34をベースに開発した駆逐戦車。スヴェルドロフスク(現エカテリンブルク)の国営第9ウラル重機械工具製造所で、1943年8月より生産開始された。
概要
ドイツ国防軍が1943年初めに投入したティーガーI戦車を鹵獲したソ連赤軍は、この戦車を撃破するためにはT-34のF-34 76.2mm砲では至近距離まで接近しないと無理であり、また122mm榴弾砲では対戦車戦闘には不利であることを悟った。これに対抗するためには85mm高射砲やA-19 122mmカノン砲クラスの火器が必要とされ、これらの車載用改造型を開発することにした。
そこでM1939 85mm高射砲を基にしたS-18を SU-122に搭載することを試み、SU-85-IとSU-85-IVの二種類の試作車が作られたが上手くいかず、新たに別の85mm砲であるD-5Sが搭載されたSU-85-IIが試作され、これが採用され量産型のSU-85となった。これは、48発の85mm砲弾とピストルポートから撃つためのサブマシンガンの弾薬を1500発、自衛用のF1手榴弾24個と対戦車手榴弾5個を搭載できた。
当初、主砲がKV-85に優先的に回されたため生産開始が遅れ、1943年7月のクルスクの戦いには間に合わず、実戦参加は9月のドニエプル渡河作戦からである。以後、終戦まで継続して使われ続けた。
本車は分類としては自走砲だが、性格としては85mm対戦車砲D-5Sを搭載する駆逐戦車である。ドイツの新型重戦車に対抗すべく、より強力なD-5S-BM85に換装した試作車SU-85BMや、100mm砲を小口径化=弾頭は85mmだが薬莢は100mm砲の物にした高初速砲を搭載するSU-D-10-85、またその逆に100mm弾頭と85mm薬莢の組み合わせの砲弾を使うSU-S-34-1も試作された。
1944年2月からは主砲をD-5S-85Aに換装したSU-85Aの生産が開始された。4月まではSU-85とSU-85Aが並行して生産されたが、5月以降はSU-85Aに一本化されている。この頃には既にT-34-85の大量生産が開始されており、SU-85Aの生産は8月に終了し、以降は後継の**SU-100が生産される予定であったが、SU-100の主砲と弾薬の生産の遅れから、SU-100の車体にD-5S-85Aを搭載したSU-85M**に生産が移行し、これは11月まで生産された。最終的な生産数はSU-85が1,245輌、SU-85Aが1,090輌、SU-85Mが315輌である。
因みに、かつてタミヤは自社のSU-85のプラモデルに「ファーマー」という独自の愛称を与えていた。
登場作品
ゲーム
SU-85、SU-85Mを開発することでプレイヤーが使用可能。
ソ連駆逐戦車SU-85として開発することでプレイヤーが使用可能。
ソビエト連邦の駆逐戦車として使用可能。
『突撃の戦車』
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、SU-85 (自走砲)に関するメディアがあります。