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『新しいモデル』

フランス語: Les Débuts du modèle英語: The New Model
作者 ジャン・オノレ・フラゴナール
製作年 1770年ごろ
素材 キャンバス上に油彩
寸法 50 cm × 63 cm (20 in × 25 in)
所蔵 ジャックマール=アンドレ美術館パリ

新しいモデル』(あたらしいモデル、: Les Débuts du modèle、: The New Model)は、18世紀フランスロココ期の巨匠ジャン・オノレ・フラゴナールが1770年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。美術収集家エドゥアール・アンドレ(英語版)が結婚前に購入した作品で、現在はパリジャックマール=アンドレ美術館に所蔵されている[1]

作品

フラゴナールは1765年に『カリロエを救うために自らを犠牲にするコレソス』 (ルーヴル美術館、パリ) により歴史画家として将来を嘱望されたが、生来気まぐれで情熱的であった彼は、歴史画家への未来を惜しげもなく投げすて、自分の性分に合った絵画の道を進むことになった。その道とは、フラゴナール特有の軽やかな筆さばきで、自由で奔放な官能的主題を描き上げることであった[2]

フラゴナール『ぶらんこ』 (1767年)、ウォレス・コレクションロンドン

本作の右側に立っている中年男性は画家で、棒と絵筆を持っている。左側の若い女性が本作の主題であり、画家が描こうとしているモデルである。彼女の後にいる母親は、彼女を画家のほうに差し出している。彼女のはだけた胸は、彼女がこの淫らな状況に協調する意思を示している。本作は、年配の男が若い男女の出会いを画策する『ぶらんこ』 (ウォレス・コレクションロンドン) と比較対象になる[3]

暗示、淫らさ、主にピンクと茶系統の色調、光の扱い、異なる微妙な視線、楕円形構図の完璧な使用などすべてが、この作品をフラゴナールが卓越していた風俗画の典型的な一例としている[1]。ここには、フラゴナール独自のスケッチのような素早い筆遣いが見られる[2]

脚注

  1. ^ a bThe New Model”. ジャックマール=アンドレ美術館公式サイト (英語). 2025年11月25日閲覧。
  2. ^ a b 『NHKルーブル美術館VI フランス芸術の華』、1986年、134頁。
  3. ^ Vouilloux, Bernard (2004), “Le tableau « en récit » Diderot et Fragonard” (フランス語), Tableaux d’auteurs : Après l’Ut pictura poesis, Essais et savoirs (Saint-Denis: Presses universitaires de Vincennes): pp. 14–71, ISBN 978-2-37924-110-9, https://books.openedition.org/puv/6228 2024年6月22日閲覧。

参考文献

外部リンク

ジャン・オノレ・フラゴナール
歴史画 偶像に犠牲を捧げるヤロブアム』(1753年) 『キューピッドからの贈り物を姉妹たちに見せるプシュケ』(1753年) 『ヴィーナスの誕生』(1753-1755年頃) 『ディアナとエンデュミオン』(1753-1756年頃) 『カリロエを救うために自らを犠牲にするコレソス』(1765年) 『愛の泉』(1785年)
風俗画・風景画 シーソー』(1750-1752年頃) 『目隠し鬼 (トレド美術館)』(1750-1752年頃) 『』(1759年頃) 『不意の接吻』(1760年頃) 『丘を下る羊の群』(1763-1765年頃) 『ぶらんこ』(1767年) 『水浴の女たち』(1765-1770年) 『奪われた下着』(1770年頃) 『新しいモデル』(1770年頃) 『音楽の稽古』(1770年頃) 『逢い引き』(1771-1772年) 『恋人の戴冠』(1771-1772年) 『保育室訪問』(1775年頃) 『幸福な家族』(1775年頃) 『』(1774-1778年) 『目隠し鬼 (ティムケン美術館)』(1751-1780年頃) 『盗まれた接吻』(1787年)
肖像画 ジェローム・ド・ラ・ランド』(1767-1768年頃) 『読書する娘』(1769年頃) 『犬を持つ女性』(1769年頃) 『スペイン風の衣装を纏ったサン・ノン修道院長ジャン=クロード・リシャール』(1769年頃) 『若き芸術家の肖像』(1769年頃) 『二人の姉妹』(1769-1770年頃) 『恋文』(1770年代初め) 『エチュード』(1750-1775年)