「VR」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記：
「VR」とは、「仮想現実（バーチャルリアリティ）」のことであり、仮想空間において現実のような視聴覚体験ができる技術やサービスを意味する表現である。
「VR」とは・「VR」の意味
「VR」とは英語の「Virtual Reality（バーチャルリアリティ）」の頭文字をとった略語で、日本語では「仮想現実」と訳されたり、あるいは「バーチャルリアリティ」と表記されたりする。
「VR」は主にVRゴーグルを装着する方法で体験できる。ゴーグルを装着すると、視界は360度すべてCGの仮想空間となる。顔の向きや体の動きに合わせて表示される映像の範囲を変えるため、現実の世界のようにリアルな視界が広がる。また、右目と左目で異なる映像を表示することで、立体的な空間を作り出している。現実の世界においても、右目と左目では見えている視界にズレがあり、「VR」はそのズレをゴーグル上で再現している。
「VR」はゲーム・エンタメ業界において次世代のアミューズメント体験として開発が進められている他、ビジネス、医療、スポーツといった幅広い分野で用途が見出されている。
ゲームにおける「VR」
ゲームにおいての「VR」は、より臨場感のあるプレイが楽しめるのが特徴である。「VRゲーム」市場は右肩上がりで成長を続けており、VRゴーグルの性能も上がっている。「VRゲーム」市場に参入する企業も増え、ハイエンドモデルも数多く販売されている。
ビジネスにおける「VR」
ビジネスにおいて、「VR」は不動産の内覧やショッピング、社員研修や会議などに活用されている。「VR」を活用すればわざわざ内覧に行かなくても、物件の様子を知ることができる。まとめて複数の物件を見学することも可能である。ショッピングにおいては、仮想空間でじっくり商品を吟味できるうえに、決済も仮想空間内で行える。また、社員研修や会議も、「VR」を活用すれば会場や会議室を準備する必要はなく、効率的に行うことができる。そのほか、建築作業では「VR」でトンネル工事のシミュレーションを行い、実際の工事に役立てるなどしている。
医療における「VR」
医療分野において、「VR」は医師の研修や症状の疑似体験などで活用されている。手術や急患の対応など、仮想空間で臨場感のある現場体験が行える。また、「VR」で症状の疑似体験をすることは、患者の苦しみを理解するのに役立つ。
スポーツにおける「VR」
スポーツ分野において、「VR」は臨場感のあるスポーツ観戦や、選手のトレーニングに活用されている。
「VR」の類似表現
「VR」と同分野の技術であり類似している表現として、「AR」および「MR」が挙げられる。
「AR」は英語の「Augmented Reality（オーグメンテッドリアリティ）」の略語で、「拡張現実」という意味である。スマホのカメラを通してデジタル映像を現実世界に投影する技術である。「AR」の技術はゲームに活用されているほか、家具や大型家電のカタログにも活用されている。
「MR」は英語の「Mixed Reality（ミックスドリアリティ）」の略語であり、日本語では「複合現実」と訳されている。現実世界と仮想現実を組み合わせ、現実の世界と仮想の世界を共存させる技術である。伸びしろのある技術で、さまざまな分野での活用が期待されている。
「VR」の読み方
「VR」の読み方は「ブイアール」もしくは「バーチャル リアリティ」である。
「VR」の熟語・言い回し
VR動画とは
「VR動画」とは、仮想空間の中に入り込んだような感覚が味わえるように作られた動画である。スマホやタブレットで視聴することはできず、専用のVRゴーグルを装着して視聴する必要がある。持病があるなどで海外旅行に行けない人が「VR動画」で疑似旅行を楽しんだり、観光地のプロモーション動画として活用したりできる。