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アングラ
(2016年)
基本情報
原語名 Angra
出身地 ブラジル サンパウロ州サンパウロ市
ジャンル パワー・メタル[1][2]プログレッシブ・メタル[3][2]ネオクラシカルメタル[3]
活動期間 1991年 -
レーベル ビクターエンタテインメントNEMS エンタープライズ
公式サイト www.angra.net
メンバー ファビオ・リオーネボーカル) ラファエル・ビッテンコート(ギター) マルセロ・バルボーザ(ギター) フェリペ・アンドレオーリ(ベース) ブルーノ・ヴァルヴェルデ(ドラムス
旧メンバー アンドレ・マトス(ボーカル) エドゥ・ファラスキ(ボーカル) アンドレ・ルイス・リニャーレス・バストス(ギター) アンドレ・ヘルナンデス(ギター) キコ・ルーレイロ(ギター) ルイス・マリウッティ(ベース) マルコ・アントゥネス(ドラムス) アキレス・プリースター(ドラムス) リカルド・コンフェッソーリ(ドラムス)

アングラ (ANGRA) は、ブラジルサンパウロ出身のヘヴィメタルバンドである。バンド名の由来はブラジルのグアラニー神話(英語: Guarani mythology)に登場する火の女神(ポルトガル語: Angra_(mitologia))。

概要

ヴァイパー (VIPER) のヴォーカルアンドレ・マトスとギターのラファエル・ビッテンコートを中心に、1991年11月に結成された。

1993年に『Angels Cry』でデビュー。レコーディングカイ・ハンセンが所有するスタジオで行われた。
ジャーマンメタルの影響が顕著なメロディックスピードメタルにクラシックを融合させたこのアルバムは、日本でも発売前から大きな話題を集め、最終的にはゴールドディスクを獲得している。
なお、メンバーとしてクレジットされていたドラムのマルコ・アントゥネスはテクニック不足を理由としてレコーディング前にプロデューサーによって解雇されている。ちなみに『Angels Cry』のドラムは現ラプソディー・オブ・ファイアのアレックス・ホルツヴァルトと、当時ガンマ・レイのドラマーだったトーマス・ナックが叩いている。又、「Never Understand」ではカイ・ハンセンとディルク・シュレヒターがギターを担当している。なお、ラファエルは一部を除きレコーディングに参加しておらず、ほとんどのギターパートをキコ一人で弾いている。

1994年、後任ドラマーとしてリカルド・コンフェッソーリが加入。

1996年に『Holy Land』をリリース。ブラジルの民族音楽を積極的に取り入れ始めたのはこの作品からである。

2年明け、3rdアルバム『Fireworks』をリリース。それまでのクラシカルで荘厳なアングラのイメージとは一線を画すモダンでヘヴィな面を持った作風となった。(ヘヴィになった要因として、前2作の音の軽さに批判が集まっていたこともあげられる)
プロデューサーはジューダス・プリーストの作品などを手がけたことで知られるクリス・タンガリーディス

なお、3作目『Fireworks』のレコーディング時にはアンドレ・マトスは既に脱退の意志を表明しており、レコーディングに参加するかも不透明だった。そのため、エドゥ・ファラスキを呼び寄せ、デモ録音などを行っていた。
結局、レコーディングとツアーを行った後にマトスは脱退。また、マトス脱退によりアングラの将来に不安を持ったルイス・マリウッティ、リカルド・コンフェッソーリもマトスの後を追って脱退する。(尚、マトスら3人は2000年に新バンドSHAMANを結成。後に“SHAAMAN”と改名し2ndアルバムをリリースするも、2006年10月13日にファンサイトにてメンバーにより、リカルド以外のメンバーの脱退が発表された。現在は新メンバーを迎え、活動を再開している。なお、バンド名は再びSHAMANに改名している。)

残されたギターのキコとラファエルはバンドの立て直しを図り、ヴォーカルに、以前からマトスの後任候補であったエドゥを加入させる。また、オーディションにおいて、ベースにフェリペ・アンドレオーリ、ドラムにハンガーでの活動で知られるアキレス・プリースターを迎え、2001年に『Rebirth』をリリース。新生“ANGRA”として、復活を遂げた。

3年後にリリースされた5thアルバム『Temple Of Shadows』は初のコンセプトアルバムであり、評論家の伊藤政則からは、ドリーム・シアターの『メトロポリス・パート2: シーンズ・フロム・ア・メモリー』やクイーンズライクの『Operation: Mindcrime』と並ぶほどのコンセプトアルバムの傑作と評された。ゲスト・ミュージシャンも多く起用しカイ・ハンセン(ガンマ・レイ)、ハンズィ・キアシュ(ブラインド・ガーディアン)、サビーネ・エデルスバッカー(Edenbridge)、ミルトン・ナシメントらが参加。

2006年に通算6枚目となるアルバム『Aurora Consurgens』が発表され、国内版はボーナストラック付きで10月25日発売。9月発売予定だった先行シングル『The Course Of Nature』は発売中止され、オフィシャルサイトにて無料配信された。また、10月14日に日本のヘヴィメタルフェスティバル「LOUD PARK 06」への出演も果たした。2007年にはブラインド・ガーディアンとのダブルヘッドライナー公演で来日ツアーをおこなっている。

2009年初頭、ドラムのアキレスがアングラに加入する前から活動していたバンド、HANGARに専念することを理由に脱退。同年4月1日、前任ドラマーのリカルドが復帰する。

2010年、約4年ぶりとなる7thアルバム、『アクア』をリリース。10月には「LOUD PARK 2010」に出演した。

2012年、エドゥが脱退。ラプソディー・オブ・ファイアのボーカル、ファビオ・リオーネをゲストボーカルとして迎えて活動を再開する。

2013年10月、「LOUD PARK 13」に出演。ファビオが正式加入。

2014年5月、ドラムのリカルドが再び脱退。バンドは後任として、キコのソロプロジェクトツアーにも参加したブルーノ・ヴァルヴェルデを迎えた。

2015年3月、キコがメガデスの新作のレコーディングに参加することが報じられた。メガデスのスケジュールにより、キコがANGRAに参加出来ない時はアルマーのギタリストであるマルセロ・バルボーザが代役として参加。

2016年9月、ファビオが掛け持ちしていたラプソディー・オブ・ファイアを脱退。ANGRAに専念することになった。

2018年、キコがメガデスに専念するため正式に脱退し、マルセロが正式メンバーとして加入。

音楽的特徴

フォルタレザでのライブ(2010年撮影

先述にされたように、彼らの音楽はいわゆるハロウィンから派生したジャーマン系のパワーメタルがベースとなっている。マトス在籍時期はクラシック音楽的なオーケストラサウンドを大胆に取り入れたスタイルであったが、エドゥ加入以降はさらにプログレッシブ・ロック色がより強調されるようになった。

また、母国の伝統スタイルを尊重したラテン音楽ジャズの要素など多く取り込むのも彼らの大きな特徴である。これはハロウィンに影響を受けたバンドとは大きく一線を画し、それは彼らの独自のスタイルとしてその後の南米産メロディックパワーメタルに大きな影響を与える事となった。

メンバー

現在のメンバー

元メンバー

時系列

ディスコグラフィ

アルバム

ミニアルバム

コンピレーション

シングル

ライブ

来日公演

単独公演

フェス

出典

  1. ^ Wagner, Jeff (2010). Mean Deviation: Four Decades of Progressive Heavy Metal. Bazillion Points Books. p. 223. ISBN 978-0-9796163-3-4
  2. ^ a b Edmondson, Jacqueline, ed (2013). Music in American Life. Bloomsbury Publishing. p. 1425. ISBN 979-8216120391
  3. ^ a b White, David. Angra Biography - オールミュージック. 2025年1月3日閲覧。
  4. ^ANGRA 最新ライヴ作品『ØMNI LIVE』を10月発売”. amass.jp. 2021年10月28日閲覧。

外部リンク