「distinction」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:
「distinction」とは区別・差別・特質のことを意味する表現である。
「distinction」とは・「distinction」の意味
「distinction」は「区別」という意味を持つ名詞である。この意味を土台にした上で派生する形でさまざまな意味で使用されている。何かを他の何かと区別するときに使用するのが基本的な使い方となる。
この名詞と共通した意味を持つ副詞に「distinctly」があるが、こちらは「はっきりと」の意味がある。この副詞からも何かを他のものと区別する、または他から際立たせる意味を持ちあわせている言葉であることがわかる。単に区別するのではなく、違いがはっきりとしたものを区別するときに使用する言葉となる。
この特徴から「特徴」「特筆」、さらに「優秀さ」や「名誉」「栄誉」といった意味でも使用される。これらはいずれも他に比べて区別できるほど優れている、立派であるといった意味合いがこめられているのが大きな特徴である。
さらにこうした良い面を見て区別する意味合いだけでなく「差別」の意味で使用されることもある。例えば「class distinctions」で「階級差別」の意味になる。これはネガティブな意味合いを持つ言葉だが、優れたものとそうでないものを区別する意図がこめられている特徴を持ち合わせている。
他と区別してその素晴らしさを表現する時の使い方としては「add distinction to(~をよりいっそう有名にする)」や「achieve distinction(抜きん出る)」などもある。前者は「加える(add)」、後者は「achieve(成し遂げる)」と組み合わせることでこうした意味を持つことになる。
「distinction」の特徴
「distinction」には表現の対象となるものを別の何かから区別する意味を持っている。そのため実際に使用するときにはしばしば区別する対象も文中に含めることになるのも大きな特徴である。
また動詞「make」と組み合わせて「区別をつける」という表現でよく使用される。その際には「make a(the) distinction」と冠詞「a」もしくは「the」がつくことになる。同様の意味で「make」の代わりに「draw(引く)」が使われることもある。意味は同じだが、「一線を引く」ことで区別するニュアンスがこめられているのが大きな特徴である。
「distinction」の語源・由来
「distinction」の語源は、もともとラテン語の「distinguere(分ける)」から来ているが、さらにこの語源は「dis(離れて)」と「stinguere(針で刺す)」の2つから成り立っている。後者は「sting(刺す)」とも関連している。
同じ語源を持つ言葉として「distinguish(区別する)」もある。こちらは動詞なので違いを踏まえておきたい。
「distinction」の使い方・例文
「distinction」でもっともよく使用される使い方は「distinction between A and B(AとBの区別をつける)」である。例えば「You should make a distinction between private and public matters(あなたは公私の区別をするべきだ)」、あるいは「I can make a distinction between good and bad(わたしは良いことと悪いことの区別がつく)」といった使い方が一般的である。
他の言葉で「distinction」を補うことで「どんな区別・特筆」かを表現するケースもよく見られる。例えば「academic distinction(学業における優秀な成績)」「important distinction(重要な特徴)」などが挙げられる。
さらに「distinction is made between A and B(AとBは区別される)」という意味で使用される。「make a distinction between A and B」と併せて踏まえておきたい。
特筆や優秀さを表現する際に使う際には「A of distinction(優れたA)」や「distinction in B(Bにおいて優れている)」といった表現が使用される。例えば「He is a baseball player of distinction(彼は優秀な野球選手です)」、「She graduated a distinction in literature(彼は文学で優秀な成績で卒業した)」といった使い方である。
「distinction」の使い方では「make no distinction」も重要な表現である。「no」に続けることで「区別をしない」という意味になる。「He makes no distinction of nationality in his class(彼は自分クラスにおいて国籍の区別をすることはしない)」といった形で使われる。
頻出する使い方では「distinction without a difference」という慣用表現もある。「違い(difference)のない区別」で「名ばかりの区別」という意味になる。