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『愛の営み』
ローラ・ニーロスタジオ・アルバム
リリース 1978年6月
録音 1977年の夏、コネチカット州ダンベリーにて
ジャンル ポップ
時間 37:13
レーベル コロムビア・レコード (UK, US)
プロデュース ローラ・ニーロ、ロスコー・ハーリング
ローラ・ニーロ アルバム 年表
光の季節1977愛の営み1978Impressions1980(コンピレーション、UK)マザーズ・スピリチュアル1984
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『愛の営み』 (Nested) は、ニューヨーク市ブロンクス生まれのシンガー、ソングライター、ピアニストのローラ・ニーロによる7枚目のスタジオアルバムであり、1978年にコロムビア・レコードよりリリースされた。

1976年リリースの『スマイル』のプロモーションのための広範囲にわたるツアーに続いて、1977年にライブアルバム『光の季節』を生み出したニーロは、ニューヨークでのスポットライトを浴びて過ごす生活からコネチカット州ダンベリーにある新しい家に移っていた。

ニーロは自宅にスタジオを建て、そこで『愛の営み』を構成する曲を録音した。歌は母性女性性などのテーマを扱っており、注目すべきはアルバムでニーロが特にリラックスして歌っていることである。楽器は『スマイル』同様にレイドバックしてスムースだが、若干ジャズ風味が減じており、より旋律的になっている。プロデュースはニーロ本人とロスコー・ハーリングによるアシスト体制であり、技術はデイルとポップ・アシュビーがチーフエンジニアだった。

批評家はこのアルバムを旋律的な形に戻したと称賛し、ニーロはアルバムのリリースから2か月後に生まれた息子ギルを妊娠しているときにソロツアーでアルバムをサポートした。肯定的な批評と旋律的で、おそらくより商業的なサウンドにもかかわらず『愛の営み』は商業的には成功せず、1967年に『モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー』でデビューして以来、ビルボード 200(当時はPop Albumsチャート)を逃した最初のアルバムとなった。

そのような商業的な失敗の結果、『愛の営み』は何年も絶版のままとなり、間違いなく最も知られていない、最も珍しいニーロのスタジオアルバムである。1978年8月に息子が生まれた後、3年間の復活の後で息子を育てるために再び脚光を浴びる生活から退いた。彼女はさらに5年間レコーディングせず、レコーディングの間隔はますます断続的になった。『愛の営み』はニーロの最も過小評価されている作品の1つとして認識されている。

『愛の営み』は日本ではすぐにCDがリリースされたもののそれ以外では何年も絶版状態だったが、2008年4月8日に米国でIconoclassic Recordsによってリマスターされた形でCDで再リリースされた。

ギターはヴィニー・クザーノが演奏していた。クザーノは1982年から1984年にかけてヴィニー・ヴィンセント名義でKISSのギタリストとして活動した。

概要

『愛の営み』はニーロの2枚の「母性」アルバムの最初のもので、自分自身の新しい内面性を楽しんでいるかのようである。ニーロの結婚は破綻したが、彼女は再び愛を見つけ、その音は以前よりも特にリラックスしている。

フェリックス・キャヴァリエはいくつかの曲でピアノとオルガンを演奏するために戻り、ニーロはロスコー・ハリングとともにプロデュースした。ニーロの1980年代および90年代の歌詞における政治的および社会的探求の起源は『愛の営み』にまでさかのぼることがでる。

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
オールミュージック link

トラックリスト

全曲ローラ・ニーロが作曲

  1. 「ミスター・ブルー(わかり合うための歌) (Mr. Blue (Song of Communications))」-5:01
  2. 「リズム&ブルース (Rhythm and Blues)」-2:57
  3. 「マイ・イノセンス (My Innocence)」-3:24
  4. 「クレイジー・ラブ (Crazy Love)」-4:18
  5. 「アメリカン・ドリーマー (American Dreamer)」-4:08
  6. 「春に吹かれて (Springblown)」-4:24
  7. 「やさしい空 (The Sweet Sky)」-3:32
  8. 「ひかりーポップの原理 (Light)」-2:53
  9. 「宇宙の子供 (Child in a Universe)」-4:09
  10. 「巣 (The Nest)」-2:27

パーソネル

技術

参照資料

外部リンク

ローラ・ニーロ
スタジオ・アルバム モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリーMore Than a New Discovery (1967) 『イーライと13番目の懺悔Eli and the Thirteenth Confession (1968) 『ニューヨーク・テンダベリーNew York Tendaberry (1969) 『魂の叫びChristmas and the Beads of Sweat (1970) 『ゴナ・テイク・ア・ミラクルGonna Take a Miracle (1971) 『スマイルSmile (1976) 『愛の営み』Nested (1978) 『マザーズ・スピリチュアルMother's Spiritual (1984) 『抱擁〜犬の散歩はお願いね、そして明かりはつけておいてWalk the Dog and Light the Light (1993) 『エンジェル・イン・ザ・ダーク』 Angel in the Dark (2001)
ライブ・アルバム 光の季節Season of Lights (1977) 『ライヴ・アット・ザ・ボトム・ラインLaura: Live at the Bottom Line (1989) 『ライヴ・フロム・マウンテン・ステージLive from Mountain Stage (2000) 『ライヴ!ザ・ルームズ・ディザイアー ファイナル・コンサート・アット・ニューヨーク1993,1994』 Live: The Loom's Desire (2002) 『ライヴ・イン・ジャパン1994』 Live in Japan (2003) Spread Your Wings and Fly: Live at the Fillmore East (2004) Live at Carnegie Hall: The Classic 1976 Radio Broadcast (2013)
コンピレーション ファースト・ソングスThe First Songs (1967, 1973) 『ローラ・ニーロ/シングス・ハー・グレイテストヒッツ』(1972) 『インプレッションズ(英語版)』Impressions (1980) 『ザ・ベスト・オヴ・ローラ・ニーロ~ストーンド・ソウル・ピクニック(英語版)』Stoned Soul Picnic: The Best of Laura Nyro (1997) 『プレミアム・ベスト』(1999) 『タイム・アンド・ラヴ:エッセンシャル・マスターズ(英語版)』Time and Love: The Essential Masters (2001) Laura Nyro-Collections (2006) A Little Magic, A Little Kindness: The Complete Mono Albums Collection (2017)
主要曲 ウェディング・ベル・ブルース」"Wedding Bell Blues" 「フリム・フラム・マン」"Flim Flam Man" 「ストーニー・エンド」"Stoney End" 「アンド・ホエン・アイ・ダイ」"And When I Die" 「イーライがやって来る」"Eli's Comin'" 「ストーンド・ソウル・ピクニック」"Stoned Soul Picnic" 「スウィート・ブラインドネス」"Sweet Blindness" 「ブローイング・アウェイ」"Blowing Away" 「セイヴ・ザ・カントリー」"Save the Country" 「アップ・オン・ザ・ルーフ」"Up on the Roof"
関連事項 ラベル(英語版) 『タイム・アンド・ラヴ:ザ・ミュージック・オブ・ローラ・ニーロ(英語版)』Time and Love: The Music of Laura Nyro