読み方:ぴーおーえす《proof of stake》プルーフオブステーク のこと。Weblio国語辞典では「proof of stake」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。">

「proof of stake」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

プルーフ・オブ・ステーク(Proof-of-stake、PoS)は暗号通貨ブロックチェーンネットワークによる分散型コンセンサスの達成を目的とするアルゴリズムの一種。PoSベースの暗号通貨では次のブロックの作成者はランダム選択と資産または年齢(例:ステーク〈掛け金〉)の様々な組み合わせを通して選ばれる。対照的にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ベースの暗号通貨(ビットコインなど)のアルゴリズムはトランザクションの検証と新たなブロックを作成(例:マイニング)するために複雑な暗号パズルを解読した参加者に報酬を与える。

ブロック選択方法の種類

プルーフ・オブ・ステークはブロックチェーンの次の有効なブロックを定義する方法が必要となる。アカウント残高による選択は最もリッチなメンバー1人が恒久的なアドバンテージを得ることから、望ましくない集権化をもたらす。その代わりにいくつかの異なる選択方法が考案された。

ランダム化

Cardano(ADA)Ouroboros: A Provably Secure Proof-of-Stake Blockchain Protocol参照)とネクスト(Nxt)とブラックコインは、ステークの規模と組み合わせて最も低いハッシュ値を探す公式を使用することで次の生成者を予測するランダム化を使用している[1][2][3] 。ステークは公開されているため、各ノードは合理的な精度で次にどのアカウントがブロックをフォージ(鋳造)する権利を得られるかを予測できる。

コイン年齢

ピアコイン(初めてプルーフ・オブ・ステークを採用した暗号通貨)のプルーフ・オブ・ステークシステムは「コイン年齢(coin age)」(各コインの保持日数の総和に由来する数[4])の概念をランダム化と組み合わせたものである。

少なくとも30日間使われていないコインは次のブロックへの競争を始める。より古く大きいコイン群は次のブロックを署名する確率が高まる。しかしながら、一度コインのステークがブロックのサインに使用されたら、彼らは「コイン年齢」がゼロから始めなければならない。従って、別のブロックへサインするまで少なくとも30日間以上は待つことになる。また、かなり古いまたはかなり大規模なステークのコレクションがブロックチェーンを占めるのを防ぐために次のブロックを発見する確率は90日後には最大に達する[5][6][7]

このプロセスはネットワークをセキュアし大きな計算能力を消費せずに時間をかけて徐々に新たなコインを生成する[8] 。ピアコインの開発者はこれにより集中化したマイニングプールの必要性がないためにネットワークへの悪意ある攻撃をより困難にしており、コインの半分以上を購入するのはプルーフ・オブ・ワークでのハッシュパワーの51%を獲得するよりコストが高くなる可能性が高いという事実を主張している[9]

Orbsは同様のプロセスを採用しつつも、ブロックリーダーだけでなくコミッティー全体を選出するような仕組みを導入している。さらに各ノードの保有するトークンの数だけでなく、ノード同士の評価をもとにブロックのバリデーターを決定する[10]

利点

プルーフ・オブ・ステークの通貨は電力使用に依存するプルーフ・オブ・ワークよりコストの面で数千倍効率がいいとされている[11]。ビットコインのマイニング企業のオペレーターによれば、2014年の電力消費は1ビットコインにつきトータルで240kWhだった(炭素生成の面で16ガロンのガソリンを燃焼した場合に等しい)[12]。更に、これらの電力コストは殆ど非暗号通貨で支払われることで、継続的な価格の下方圧力をもたらす。

ブロック生成者のインセンティブも異なっている。プルーフ・オブ・ワークでは生成者はマイニングした通貨を全く所有しない可能性がある。マイナーのインセンティブは自身の利益を最大化することのみであった。この格差がセキュリティリスクを向上させるのか低下させるのかは明確ではない[13] 。プルーフ・オブ・ステークではこれらのコインを「守護」する人間は常にコインを所持する(しかし一部の暗号通貨は他のノードへのステークパワーの貸与を許可または強制している)。

批判

一部の著者[14][15] はプルーフ・オブ・ステークは分散型コンセンサスプロトコルにとっての理想的な選択肢ではないと主張した。PoSの課題の一つである「Nothing at stake」問題は(コンセンサスが失敗した場合)ブロック生成者が複数のブロックチェーン履歴に投票していても何も失わないことでコンセンサスが解決することを妨げる。プルーフ・オブ・ワークシステムとは異なり、複数のチェーンで作業するコストがほとんどかからないことで、 誰でもこの問題を悪用し、「無料で」二重支出(ブロックチェーン再編成の場合)を試みることが出来る[16]

多くがこれらの問題の解決を試みた:

統計シミュレーションでは複数のチェーンでの同時鋳造は可能であるばかりか利益が出ると示されたが、プルーフ・オブ・ステークの支持者はこれまでに書かれた攻撃シナリオの殆どは理論的なものであるため不可能か予測できないものと考えている[22][23]

関連リンク

脚注

  1. ^Nxt Whitepaper (Blocks)”. nxtwiki. 2015年1月2日閲覧。
  2. ^The math of Nxt forging”. pdf on docdroid.net. 2014年12月22日閲覧。
  3. ^ Vasin, Pavel. "BlackCoin's Proof-of-Stake Protocol v2" (PDF).
  4. ^ プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS) coincheck(2016年6月13日)2017年12月15日閲覧
  5. ^ King, Sunny. “PPCoin: Peer-to-Peer Crypto-Currency with Proof-of-Stake”. 2014年11月17日閲覧。
  6. ^ Buterin, Vitalik. “What Proof of Stake Is And Why It Matters”. Bitcoin Magazine. 2013年11月20日閲覧。
  7. ^ Bradbury, Danny. “Third largest cryptocurrency peercoin moves into spotlight with Vault of Satoshi deal”. CoinDesk. 2013年11月20日閲覧。
  8. ^ Thompson, Jeffrey (2013年12月15日). “The Rise of Bitcoins, Altcoins—Future of Digital Currency”. The Epoch Times. http://www.theepochtimes.com/n3/400362-the-rise-of-bitcoins-altcoins-future-of-digital-currency/ 2013年12月29日閲覧。
  9. ^ Whelan, Karl (2013年11月20日). “So What's So Special About Bitcoin?”. Forbes. https://www.forbes.com/sites/karlwhelan/2013/11/20/so-whats-so-special-about-bitcoin-2/
  10. ^ “Proof-of-Stake(PoS)とは?Randomized Proof-of-Stake(RPoS)とは? - Orbs” (日本語). Orbs. https://orbs.com/jp/proof-of-stake%EF%BC%88pos%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F/ 2018年9月16日閲覧。
  11. ^Nxt Network Energy and Cost Efficiency Analysis”. 2014年12月21日閲覧。
  12. ^Carbon Footprint of Bitcoin”. coindesk.com. 2015年1月2日閲覧。
  13. ^Proof of Work, Proof of Stake and the Consensus Debate”. cointelegraph.com. 2015年1月3日閲覧。
  14. ^ Andrew Poelstra. "Distributed Consensus from Proof of Stake is Impossible" (PDF).
  15. ^ Vitalik Buterin. "On Stake".
  16. ^ "Hard Problems of Cryptocurrencies".
  17. ^ Buterin, Vitalik. "Slasher: A Punitive Proof-of-Stake Algorithm".
  18. ^Slasher Ghost, and Other Developments in Proof of Stake”. 2016年1月23日閲覧。 “one thing has become clear: proof of stake is non-trivial”
  19. ^Ethereum: A Secure Decentralised Generalised Transaction Ledger”. 2016年1月23日閲覧。 “Ethash is the planned PoW algorithm for Ethereum 1.0”
  20. ^Nxt Whitepaper: History Attack”. Nxtwiki. 2015年1月2日閲覧。
  21. ^ Bentov I., Gabizon A., Mizrahi A. 2015. Cryptocurrencies without Proof of Work. arXiv Cryptography and Security. https://decred.org/research/bentov2015.pdf
  22. ^PoS forging algorithms: multi-strategy forging and related security issues”. github.com. 2014年12月30日閲覧。
  23. ^PoS forging algorithms: formal approach and multibranch forging”. scribd.com. 2014年12月22日閲覧。
暗号通貨 / 仮想通貨
日本国内取引所上場 暗号通貨 ビットコイン イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ Ripple (支払いシステム) ステラルーメン NEM Symbol モナコイン イーサリアムクラシック カルダノ (ADA) TRON Lisk Qtum(英語版カウンターパーティー Polkadot Chainlink Cosmos BAT Polygon Avalanche ドージコイン
テクノロジー ブロックチェーン ライトニングネットワーク スマート・コントラクト SegWit(英語版) サイドチェーン Proof-of-work (PoW) Proof-of-stake (PoS) Proof of Burn (PoB) DAG ベイジアンネットワーク
Proof-of-work (PoW) 暗号通貨 SHA-256ベース (List) ビットコイン ビットコインキャッシュ ビットコインゴールド マスターコイン Scryptベース (List) ライトコイン ニートコイン ソーラーコイン ドージコイン Zerocoinベース Zcash Koto CryptoNoteベース Monero Ethashベース イーサリアム イーサリアムクラシック TRON その他のproof-of-work Dash (X11) ペトロ (X11) モナコイン(Lyra2REv2) Zilliqa(PoW+PBFT(英語版)) XVG (ヴァージ) DigiByte (MultiAlgo)
Proof-of-Stake (PoS) 暗号通貨 カルダノ (ADA) Avalanche Polkadot (DOT) Polygon (MATIC) Cosmos NEM Symbol Lisk Astar Network (ASTR) dHealth Experience Points PACcoin (パックコイン) ニートコイン Reddcoin (PoS)
その他 暗号通貨 Ripple (支払いシステム) ステラルーメン Chainlink カウンターパーティー BitShares IOTA
関連項目 仮想通貨 デジタル通貨 en:Cryptocurrency exchange トークン 代用貨幣 ICO 仮想通貨ウォレット 各国におけるビットコインの法的な扱い ビットコイン法 ビットコインのスケーラビリティ問題 2020年Twitterビットコイン詐欺 ビットコインバブル ビットコインATM NFT 暗号資産交換業者登録一覧 一覧 en:List of bitcoin companies en:List of bitcoin organizations カテゴリ 代替通貨 ブロックチェーン ビットコイン ビットコイン取引所 デジタル通貨取引所 仮想通貨交換業者
一覧 カテゴリ コモンズ