犬に家具や物を噛ませないユニークな防止法「試す価値はある。だがしかし、決して笑ってはいけない方法」 (original) (raw)
本日も可愛らしいドーベルマンちゃんを皆様へご紹介♪前回の記事で少しお話していた、Ribbonちゃんです♪あどけなさが全面に出てて、なんとも可愛らしいですね(*^^*)
【Owner様コメント】
はじめまして!うちの自慢の娘をおくります(^^)見てやって下さい。家族思いの良い子です!手のかかる時期まっただ中で、仕事との両立…正直音を上げそうですが、週3訓練!気合い入れて頑張ってます!ドベ飼いのみなさん、宜しくお願いします!
こちらこそ、宜しくお願いします(*^^*)私もひとりのドーベルマンオーナーとしてドベの知り合いが増えることはとてもうれしく思います♪
仕事と訓練の両立…。
これ、実は想像以上にハードなんですよね。わんちゃんより人間の方が…(笑)わたしも、誰もいない、真っ暗な代々木公園のドッグランを利用したことがあります。
わんちゃんは、【薄暗い〜暗い】は、大好きなので訓練終えてもハイテンション♪愛犬の首輪につけたライトの明かりだけが楽しそうにあっちこっち飛び回っていて…。それを横目に、わたしは疲れて、ぐたぁっとなっていたのを思い出しました。笑。
Katuhiko様、可愛らしいお写真とコメントありがとうございました。
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【犬に問題行動をやめさせるユニークな対処法】
以下はドーベルマンオーナーteru様よりいただいたご質問です。
はじめまして。いつも拝見しています。
うちの(ドベ、♀、もうすぐ7か月)の留守番で相談させてください。
1日5時間前後の留守、
留守番環境:クレート無し、サークル、トイレ
サークルを噛る、家具を噛ります。サークル破壊は2回目。ソファ、リモコン、電話線、ゴミ箱も破壊されました。
迎えて早々、膀胱炎、部分脱毛の発症で治療費、検査代、食事の変更、金銭的に多くの出費が重なり、3つ目のサークル購入はしていません。
部屋もそんなに広いわけではないので今ではほぼフリー状態です。
留守中、家具を噛る、物を壊す、をどうにか出来ないかと思いメールさせていただきました。プロに相談や、新しいサークル、ハウスの購入、散歩してストレス発散させる、以外でお願い致します。
(もうすでにやってるので。)
しつけ本には現行犯の時に叱ると書いてますが、大抵留守中の仕業なので怒れません。(性格(気性)も悪い子ではなく
基本的なコマンドは問題なくできます。
【teru様】記事への掲載快諾ありがとうございました(*^^*)
teru様のドベちゃん♡留守中の光景が目に浮かびます♪いい感じにやんちゃモード全開ですね♪(*^^*)では早速このご質問をもとに犬に問題行動をやめさせる一風変わった対処方法をご紹介いたします。
この“家具を噛る、物をボロボロにする”…は、実ははじめてドベオーナーになった方には意外と多く、「またサークルを買う羽目になった」や、「頑丈なクレートを教えてほしい」などの問合せはちょこちょこ頂きました。
サークルやクレートの買い直しは小物と違ってなかなかの出費。出来るだけ避けたいですよね。。。
teru様同様に現在主流とされている一般的なしつけ方法で留守中のわんちゃんの問題行動を正せなかった、または、そのままなぁなぁになってしまっている、と言う方には、これからお教えする方法は、我に返ると、一瞬、吹き出しそうになるしつけ方ですが、試す価値は十分あるとおもいます♪
犬が舐めたりかじったりするのを防止する商品プラッツ (PLATZ) ビターアップル ジェル 118ml(4oz)などの商品を利用するのも1つの手ではありますが、今回は物に頼る方法ではなく、あくまで行動を改善するためのしつけ方をご紹介します。
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まず、理論からお教えいたします。
2つの実験とその結果に目を通して下さい。
1:ロシアの生理学者イワン・パブロフが行なった実験
「パブロフの犬」はご存知でしょうか。
犬に、鈴の音をきかせた後→口に肉粉を吹きかけ→よだれを出させた。
これを繰り返すと、犬は鈴の音を聞いただけで
よだれを垂らすようになった。
結果
鈴の音という条件によって、犬がよだれを垂らすという、
食べ物への期待感が植え付けられた。
2:次にアメリカの行動心理学者ジョン・ワトソンが行なった
今考えるとやり過ぎ感たっぷりの実験。
生後11ヶ月の人間の赤ちゃんを実験室に連れて来た。
そして白いねずみを見せた。
赤ちゃんは何の反応も見せなかった。
次に赤ちゃんに白いねずみを見せながら、
うしろで金属板を金槌で、バン!、と思いっきり叩いた。
赤ちゃんはびっくりして泣き出した。
「ネズミ → バン!(金属音)→ 怯えた泣き声」が
何度か繰り返されたあと、
赤ちゃんは白いネズミを見ただけで泣き出し
腹這いで逃げ出そうとした。
赤ちゃんは白いネズミを見だけでなく、白いうさぎ、ぬいぐるみ、
毛皮のコート、サンタクロースの髭まで
毛のついたものを全て怖がるようになった。
結果
毛という条件によって、赤ちゃんの心に
毛のついたものに対する恐怖心が植え付けられた。
※補足すると、数々の恐怖心を植え付けられたこの赤ちゃんのお母さんは、実験に大激怒し、赤ちゃんを連れ去ったそうです。
↑そりゃぁ当たり前です( ̄m ̄〃)
こんなことされて実験に協力する親がどこにいますか。
この2つの実験から、 条件付けと植え付けられた感情や行動、つまり【反射行動】は、
繰り返し体験することで根付く、と証明されました。
さて、あなたの愛犬は?
それでは、あなたの愛犬の場合を見てみましょう。もしあなたが外出から帰宅した際、部屋が散らかっていたらどうしますか?ゴミ箱はひっくり返り、床は悲惨な有様、スリッパも噛みちぎられて、どう考えても、愛犬の仕業なのはあきらかです。
一般的なしつけ本には、
犬を叱るときは現行犯の時に。それ以外は叱っても意味が無い
噛りそうなときに天罰を与える
というような主旨のことが書いてあるとおもいます。
(天罰方式…よく聞きますよね、でもこれが正しく行えるのは、他の誰かがいる家庭でしか実はあまり有効ではありません。なぜなら天罰方式はその瞬間を犬に見られないようにすることが鉄則です。一人暮らしだと正直難しいです。 )
これらの方法でうまく愛犬の行動を正せている方は、ここから先、読まなくても大丈夫です。つまり“王道”ができてるということです。
今から話すしつけ方は、上記の王道で上手に愛犬の行動を正せていない人ならば、十分に試す価値がある、というしつけ方です。コロンビア大学心理学教授のStanley Coren(スタンレー・コレン)もその著の中で、この方法について言及しており、_“これは効き目がある”_と記しています。
参考文献:犬も平気でうそをつく? (文春文庫)Stanley Coren
わたし自身も紹介するにあたり、実際に愛犬【ドーベルマン(♀・3歳)】に試してみました。しかし、これが、思いのほかすんなりうまいこといったので、“王道”がうまく出来ない人にはおすすめする価値があると判断しました。
ただし、このしつけには注意があります。この方法を行なう際、決して、笑ってはいけないということです。真剣に行なってください。
ダウンタウンの年末恒例の…ではありませんよ^^;わたしはこれを行ない、自分のあまりの滑稽さに最初吹き出してしまいました。
さっそくその方法を行いましょう
もう一度言いますが、これから書くこの方法はものすごく奇妙で滑稽です。しかし、真剣にやりましょう。(可能なら他人のいないところで。)
1:まず、あなたの愛犬にリードをつけてください。
2:短くしてどこかにつないでください。
3:次にわんちゃんの目の前に、わんちゃんにかじられたくない物を持ってきます。
たとえば、それが今回はゴミ箱だとします。
4:わんちゃんにゴミ箱をみせます。わんちゃんの注意がゴミ箱に向いたら、
(ここからが本番)
ゴミ箱を、思いっっっきり叱ってください。
は…?となりそうですが
マジですよ笑
“いけない!”とコマンドを言って、ゴミ箱をバン!!!と躊躇せず思いっっっきり叩いてください。(これは物です。思いっきり叩いて大丈夫です。)
このとき、ワンちゃんはびっくりして逃げ出そうとしますが、リードを短くされているので逃げることはできません。
コマンドの後に、ゴミ箱を叩く。
とにかくこれを繰り返して、ゴミ箱を叱るあなたの姿をワンちゃんに見せて下さい。
ゴミ箱→コマンド「いけない!」→大きな不快な音
これをわんちゃんに条件付けさせます。さきほどのパブロフやワトソンの実験結果から、これがどうなるか、わかりますね。
ワンちゃんは
ゴミ箱を見ただけで、避けるようになります。
これを行なう最中、わんちゃんは「いきなり何事!?」と言わんばかりにあなたの顔を見ます。ですが、決してワンちゃんの目を見ないようにしましょう。
あなたが叱っているのはワンちゃんではなく、ゴミ箱です。
いけない!とコマンドを言い、叩いてるのはゴミ箱です。
ゴミ箱を叱っている最中、真剣な顔つきで行なってください。中途半端な演技だと、犬もただの演技だと見破ります。賢い犬ほど簡単に見抜きます。ゴミ箱を睨みつけ、コマンドに怒りの感情を入れ、我に返らないように、ゴミ箱を叩くわんちゃんに対してはできない、本気の怒り方で物を怒る。 これがこのしつけの最大のポイントともいえます。この条件付けを行なったあとは、なにもなかったかのように普通にしてください。
ドーベルマン(♀・3歳)で実践
このしつけの有効性を試すため、わたしも実践しました。愛犬がみてるところで、透明のポリ袋にクッキーをいれ、封をせずにハウスとトイレまでの間の廊下に中身のクッキーが見えるようにあからさまに置きました。はじめ愛犬は、なんかあやしい!と警戒していましたが、しばらくしたら、その袋に鼻を突っ込みました。
この時をスタートとして、愛犬の目の前で【いけない!】→【バン!と袋を叩く】 を10回繰り返し、それを1セットとして、1日、1セット行いました。
1日目、
途中、私が笑いが抑えられず吹き出し、愛犬は尾を降っていました。
2日目、
本気で袋を怒りつける姿を見せたところ、愛犬は座って、わたしの顔を見上げていました。(怒りの対象はあくまで袋なので、絶対に目は合わせません)
3日目、
愛犬から本気の反省モードが漂い出しました。自ずと伏せし、下を向き、セットが終わったあと、自らハウスに戻って、しばらくじっとしていました。
結果、
3セットを終えたあとから、愛犬は廊下に置いてある、あからさまにおやつが入った袋を一切気にしなくなりました。見向きもしなくなりました。ここの時点で、有効性を試す実践は終了としました。終了して数時間後に、そのおやつをわたしの手から与えました。これで“おやつはわたしの手から”、が一番安全だと気がついたのではないしょうか。
まとめ
“物”の方を叱りつけるという、一風変わった、古典的な条件付けを利用した方法ですが、いかがでしたでしょうか(*^^*)この方法の良い所は、自分のしたい時にしつけができるという点です。わたしの愛犬はこれを行ったあと、「いけない!」に対する反応が以前より数段良くなりました。「いけない→わたしのガチで怒った顔」が一層深く記憶に残ったのでしょうか(笑)
わたしは3日間でやめましたが、問題行動で困っている方は、最低でも1週間〜10日間は繰り返すことをおすすめ致します。このしつけの後はワンちゃんが恐怖におののいているかもしれませんが、一旦普通にしておきましょう。“普通”がわからなければ、無視でかまいません。
数十分ほど経ったら愛犬を呼び、おやつを見せます。愛犬が既に習得している簡単なコマンドを言い、出来たら、おやつをあなたの手からあたえましょう。
【名前を呼ばれる→コマンド→おやつ(嬉しい)】これも条件付けです。
前者を負の古典的条件付けと呼ぶならば、こちらは正の古典的条件付けと言えます。この正の古典的条件付けを負の条件付けの後に1回は行ない、その日の問題行動を正すしつけは終了としましょう。
さっそくあなたの愛犬の場合に応用しましょう
これは、かじられたくない物ならどんな物でも応用がきく方法です。テーブルの脚であればテーブルを脚を、ソファーの角であれば角を叩いて、試してみてください。行なうときのポイントは本気の演技。叱っているのはあくまで“物”であって、“ワンちゃんじゃない”というのもしっかり見せつけながら行なってみてください。
もちろんワンちゃんのストレスも取り除いてあげることも忘れずに☆
- 歯が生え変わりむず痒そうならば、おもちゃを。
- 散歩が足りなくてストレスが溜まっているなら、散歩時間の見直しを。
- 留守が長いのなら、その前後に散歩させる、退屈させない様なおもちゃを与えるなど
同時に工夫しながら、問題行動の改善に取り組みましょう♪
※ちなみにteru様からは、
最初バカっぽくて爆笑しましたwwwww
でも、やり始めて3〜4日でゴミ箱がっつり避けましたw
風呂に入ってる時もあさらなくなりました☆
このまま続けてみます😄ありがとうございました😆✨
というメールを頂きました。(*^^*)
<参考文献>
犬も平気でうそをつく? (文春文庫)Stanley Coren
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<資料画像>
Stanley Coren - Wikipedia, the free encyclopedia
What was Pavlov's dog named? - Quora
John Watson and Behaviorism: Theory & Experiment - Video & Lesson Transcript | Study.com
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