どの国の人が多いの?日本で働いている外国人について【2022年】 (original) (raw)
現在、日本の人口は、1億2530万9千人です。(令和4年1月時点)
そして、日本に在留する外国人の数は276万635人です。(令和3年12月時点)
この記事を書いているのが令和4年7月なので、若干ズレが生じますが、
日本の人口に占める在留外国人の割合は、約2.2%で、だいたい60人に1人が外国人ということになります。
コロナ収束後、外国人の数はより増えていくのではないかと予想しています。
日本で働いている外国人の数は?
厚生労働省の『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ』によると、
日本で働いている外国人は172万7221人います。
(令和3年10月時点)
前年同月の人数は、172万4328人だったので、2893人増加しています。
都道府県別ではどこが多い?
「日本で働いている外国人はどの都道府県が多いのか」
調べてみました。
トップ10は
①東京 48万5382人
②愛知 17万7769人
③大阪 11万1862人
④神奈川 10万0592人
⑤埼玉 8万6780人
⑥千葉 6万8155人
⑦静岡 6万6806人
⑧福岡 5万3948人
⑨群馬 4万6449人
⑩兵庫 4万5558人
東京は全体(172万7221人)の28.1%を占めています。
日本の首都だけあって、ダントツで多いですね、
どの国の外国人が多い?
「日本で働いている外国人の国籍はどこが多いのか」
調べてみました。
トップ10は
①ベトナム 45万3344人
②中国 39万7084人
③フィリピン 19万1083人
④ブラジル 13万4977人
⑤ネパール 9万8260人
⑥韓国 6万7638人
⑦インドネシア 5万2810人
⑧米国 3万3141人
⑨ペルー 3万1381人
⑩イギリス 1万1917人
ベトナムは全体(172万7221人)の26.2%を占めています。
ちなみに3年前のTOP10は
①中国 38万9117人
②ベトナム 31万6840人
③フィリピン 16万4006人
④ブラジル 12万7392人
⑤ネパール 8万1562人
⑥韓国 6万2516人
⑦インドネシア 4万1586人
⑧米国 3万2976人
⑨ペルー 2万8686人
⑩イギリス 1万2236人
(平成30年10月時点)
比べて見ると、
ベトナムが中国を抜いて1位になり、
それ以下の順位は変わっていませんが、
人数を見ると、イギリスだけ減っています。
産業別ではどこが多い?
「どの産業で働いている外国人が多いのか」
調べてみました。
TOP10は
①製造業 46万5729人
②サービス業 28万2127人
③卸売業・小売業 22万8998人
④宿泊業、飲食サービス業 20万3492人
⑤建設業 11万18人
⑥教育、学習支援業 7万3506人
⑦情報通信業 7万608人
⑧運輸業、郵便業 6万3379人
⑨学術研究、専門・技術サービス業 5万9360人
⑩医療、福祉 5万7788人
製造業で働いている外国人は全体(172万7221人)の27.0%を占めています。
どの資格で在留して働いているの?
日本に外国人が住むためには在留資格が必要です。
在留資格とは名前の通り、「外国人が日本に在留することができる資格」のことであり、『活動資格』と『居住資格』と大きく2つに分かれます。
さらに、活動資格には「就労資格」と「非就労資格」があります。
在留資格についてはこちらの記事で詳しく書いています⤵
在留資格別に_大きく見ると_、
「身分に基づく在留資格(居住資格)」で働いている外国人が最も多く、
58万328人で、全体(172万7221人)の33.6%を占めています。
次いで、「専門的・技術的分野の在留資格」が39万4509人、
「技能実習」が35万1788人の順となっています。
さらに_細かく見ると_、
TOP5は
①「技能実習」(就労資格) 35万1788人
②「永住者」(居住資格) 34万5460人
③「技術・人文知識・国際業務」(就労資格) 29万1192人
④「留学」(非就労資格) 26万7594人
⑤「定住者」(居住資格) 11万9398人
※( )は在留資格を大きく分けたときのカテゴリを示す。
**「技能実習」(就労資格)**がトップとなりました。
「在留資格『留学』は非就労資格に分類されるのに働くことができるの?」
と思う方もいると思いますが、
資格外活動許可という制度があり、一定の要件を満たせば、留学生でも留学活動を阻害しない範囲で働くことができます。
在留資格「技能実習」で働いている外国人の国籍はどこが多い?
「在留資格『技能実習』で働いている外国人の国籍はどこが多いのか」
調べてみました。
TOP5は
①ベトナム
②中国
③インドネシア
④フィリピン
⑤ミャンマー
日本で働いている外国人全体の統計でも1位である「ベトナム」が
ここでも1位です。
また、全体の統計とは違い、_東南アジアの国々_が上位に入っています。
ちなみに6位がタイ、7位がカンボジアとここもまた東南アジアの国です。
※技能実習生を受け入れる監理団体を監督する機関「外国人技能実習機構」の統計よりデータ引用。
注:令和2年度の統計です。
在留資格「永住者」で働いている外国人の国籍はどこが多い?
次に「在留資格『永住者』で働いている外国人の国籍はどこが多いのか」
調べてみました。
TOP5は
①中国
②フィリピン
③ブラジル
④ペルー
⑤韓国
※上記のランキングは永住者全体(働いていない永住者も含む)を示すものではありません。
在留資格「技術・人文知識・国際業務」で働いている外国人の国籍はどこが多い?
次に「在留資格『技術・人文知識・国際業務』で働いている外国人の国籍はどこが多いのか」
調べてみました。
TOP5は
①中国
②ベトナム
③韓国
④ネパール
⑤台湾
『技術・人文知識・国際業務』とは具体的にどんな職種を指すのかと言うと、
機械工学等の技術者、デザイナー、通訳/翻訳者、私企業の語学教師,マーケティング業務従事者などです。
さいごに
今回は「_日本で働いている外国人_」をテーマに紹介しました。
日本の在留外国人の中では「中国」国籍の人がダントツで多いですが、
「働いている外国人」というテーマにしぼり、
「在留資格別」に絞って見れば
東南アジアの国の人が多かったり、
全体のランキングでは目立たなかった国籍が上位に入ったりと
変化が見られて、興味深いですね。
アフターコロナ。
日本で働いてくれる外国人が増えることを願っています。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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