僕の株式が担保に!(第25話) (original) (raw)

<登場人物>
僕・・・父の長男。我が家の不動産を取られそう。40代。

父・・・僕の父です。認知症の末、70代で亡くなりました。

<今回のお話>

親が亡くなり、相続が発生する場合、財産目録を作成します。

財産目録を作成するときのお話です。

父は自営業をしておりましたので、仕事用の金庫があります。

金庫を開けてみると・・・譲渡担保権設定契約書、というものが見つかりました。

私名義の電力株500株について譲渡担保設定されていたのです。

父は将来の相続に備えて、毎年少しずつ株券の名義変更してくれたのですが、それが取引先の担保となっていたのです。

これは・・・誰の財産または負債なのでしょうか?!

そもそも、取引先は何の債権があって、私名義の株券を担保にしていたのでしょうか。

試しに時価で計算してみると・・・約60万円でした。(当時)

微妙な額ですね。。

取引先の企業に電話することも出来るできますが、もし父の会社に未払い債権があったら、ややこしくなります。

もちろん、父の会社は法人格なので私個人の負債とはなりません。

ただし、法人の株券は相続財産になります。

父の株式を相続すると、株主は私になるわけでして、巡り巡ってややこしいことになりそうな予感がします。

生前に確認しておけば良かったのでしょうが、認知症になってからは難しい話をしても会話が成立しなかったでしょう。

父の会社が法人ですから、全部履歴事項証明書を取得したところ、認知症になる前に解散していました。

そういえば、昔、父の会社を整理するように頼んでいたことを思い出しました。

そうすると、譲渡担保権設定契約書はどうなるのでしょうか??^^;

私名義の電力株はどのようになるのでしょうか。。

相続税の申告を委任した税理士に相談し、解散していることから、価値ゼロで税務申告するということになりました。

自営業で認知症になると法人関係でややこしいことが沢山ありそうな予感がしました。

実家が自営業の方は、親が亡くなる前に法人の状態を確認することをお勧めします。

この議事は2024年9月に作成していますが、2024年8月5日に日経平均株価は4,451円安の大暴落となりました。

株式投資やっいてるかたは大丈夫でしたでしょうか。