■2024-09-21(土)#265クラスタフリーコンサート (original) (raw)

今日もラジオで大相撲を聞きながら移動していたが、

国分寺駅についたところで、今にも

降り出しそうな空もようだったので、足早に移動。

6時3分前、雨に降られることなく、お店に到着した。

すでに開いていて1番乗りだった。

(大の里、優勝おめでとうございます。)

今日は開始時、あと4名というところまで

みなさん来店されていたのだが、順番の1,2番に

誰も入っておらず、3番に記載した武部さんが

トップバッターとなり、その後、2番には6時半直前に

来店された志原さん。そしてその後はみなさん、1番ずつ

順番が前倒しとなった。

ただ、「後半1番」とした自分の前での中間休憩は

移動せずにそのままとして頂いた。

マスター、ありがとうございます。

ということで、以下、今回のレポートです。

演奏者、演奏情報については、クラスタのホームページから

頂いております。マスター、いつもありがとうございます。

・武部さん 杉並(N) エチュード25番(カルカッシ)、エチュード1番(ヴィラロボス)、大聖堂(バリオス

カルカッシのエチュードは、前回24番だったが、

それを終了、とのことで、今回からついに最終の25番へ。

で、今回もカウンターでお隣になったので、状況を

お聞かせいただいた。

「25番は、24番までと全然違います」

難易度が高く、24番までのようにはいかないとのこと。

その言葉通り、難しいというのがよくわかる演奏だった。

一言でいうと、音の粒をそろえるのが

難しいことがわかる。ポジションチェンジや、消音やらを

うまくやらないと、スムーズに聴こえてこないだろう。

2曲目のエチュード1番はアルペジオの練習曲だが、

これも同じ。

開演前に、箭田さんがステージでこの曲で指ならしを

なさっていたので、その滑らかさと比較できてしまったのだが、

音の粒をそろえることが難しいのが、よく理解できた。

で、3曲目、自分としては、これが一番楽しめた。

これも演奏前に席で聞いたのだが、

エチュードで得た技術を大聖堂にどんどん反映していっている、

とのこと。たしかに、しっかりした演奏になってきているのがわかる。

ということは、25番も卒業となれば、大聖堂もさらによくなると思われる。

期待しております。

・ビートル志原さん 新宿(S) エイトデイズアウィーク(ビートルズ)、ノットアセカンドタイム(同)、サウスポー(ピンクレディ)、モンスター(同)

今回はD18での演奏。

ブリッジに浮きがあったとのことで、リペアしてもらったとのことだが、

その際、フレットの打ち換えもしてもらったとのこと。

D18らしい素朴な感じのいい音だった。

で今回の演奏、自分としては、ピンクレディーの曲が最高だった。

相変わらず、ピック1本で曲の細部まで再現するところは驚愕。

加えて、演奏が実に楽しそう。

特に、「モンスター」は、歌謡曲ではなくて、ソロギターのオリジナル曲の

ように聴こえてきた。すばらしかったです。

また、期待しております。

・メリル豊嶋さん 小金井(S) 黄昏、マーブル、キングコングゴーズトゥタラハッシー

「このところ、歌ものがメインとなっていて、

インストでの演奏は、ここのみ」

「それで、“いつでも弾ける10曲”といったものを

できるようにしたいと思っている」

とのMCでスタート。

ちなみに、

「これまで70曲くらいをこのフリーコンサートでは弾いてきた」、

とのこと。すごいです。

以上、今回の演奏はいずれの曲も、「豊嶋さんの十八番」の曲

「いい味」でてました。歌ものではないが、

「豊嶋さんの歌を聴かせる演奏」でした。

よかったです。

・ウェザー若林さん 府中(N) (お天気概況)、雨だれ(リンゼイ)、OP32-6ギャロップ(ソル)、サラバンドヘンデル

今年のアマコンは残念ながら最終には残れなかった、

とのことなるも、さっそく来年度の曲への取り組みを開始。

そのテープ審査の曲であるギャロップの演奏について、演奏された。

で、演奏終わった直後に、箭田さんから、

「その演奏だと、いつまで行っても完成しないよ」

との厳しいお言葉。

でも、実に的確。

「ギャロッピングとのことで、走っている感じにしたいですが、

いまのところ歩きです」

というMCで開始したのだが、ギャロッピングの跳ねた

リズムでの演奏となっていない。このまま速くしていっても、

ギャロッピングは表現できない。

この曲をはじめとして、演奏終了後、箭田さんより、

いろいろなアドバイスがなされていた。ものすごく貴重な時間と思う。

これから、若林さんの演奏がどう進化していくか、楽しみにしております。

・スタンディング竹井さん 練馬(N) SUMMER EYES(林哲司)、イレーネ(マルコペレイラ)、ショーロス1番(ヴィラロボス)、踊り子(村下孝蔵

ナチュリバーブを取り付けたギターの音が、

本当にマッチしている。実に自然。

で、それは、音が変わったこともあるが、それ以上に、

竹井さんの「1音1音を大事に弾いている感じ」が

バーブがかかった音とマッチしているのだと思う。

そして、この

「自分の音をしっかり聞いて、その音を大事に弾く感じ」

は、今の自分が見習っていかねばならない点だと思う。

今回2曲目,3曲目がクラシック曲で、これらは座っての演奏だったが、

これら面白かった。

ギターの音色の影響が多分にあると思うが、

聞きなれた曲がちがった表情をもった曲に聴こえた。

竹井さんのこの音を活かした演奏、選曲、

今後も期待しております。

鉄研相川さん 国立(N) 椿姫による幻想曲(タレガ)、エチュード31-14(ソル)

自分は、相川さんのギターの音が好きだ。

音量が大きいのだが、単に大きいのではなく、太い。

今日は、どうして、そういう風に聴こえるのかな、と思いながら

聴いてしまった。

特にそれを感じるのが、2,3,4弦の音。

特に3弦なのだが、音が丸い。

自分はこのクラシックギターの3弦の音は

実は、あまり好きになれない音。

(鉄弦ギターからスタートしているせいと思うが)

輪郭がない、モコっとした音に感じてしまうもの。

なのだが、相川さんの弾く3弦の音は、

ハリがあって美しい。クラシックギター

ナイロン弦の音の美しさって、こういうのだな、と思う。

ということで、毎回ですが、相川さんのギターの音、

楽しませていただきました。よかったです。

・自分 ミスターロンリー(玉置浩二)、ひと夏の経験(山口百恵)、秋の気配(オフコース)、カモメが飛んだ日(渡辺真知子

1曲目は譜面なしで弾ける曲を弾こう、と思っての選曲。

MCでも言ったのだが、こういう曲を10曲くらい、

持っておきたいな、と思うもの。(豊嶋さんに共感)

ただ、MCでは言わなかったが、もう1つ理由があって、

いつも自分は1曲目から譜面を作って練習してきた曲を

弾いていたのだが、緊張からうまくいかない。

これをなんとかしよう、と思い、1曲目はやりなれた優しい曲を、と思ったもの。

若林さんの雨だれ、小川さんの1曲目はスローな曲、というのと同じ。

ということで、いつもより、緊張で演奏がうまくいかない状況は、

ずいぶん小さくできた。(完全にゼロにはできなかったが、)

「1曲目は、手慣れた曲」は、今後も続けていこうと思う。

2曲目、3曲目が今月練習してきた曲。

「夏から秋へ」ということで選曲してきた。

1曲目での緊張による演奏失敗が小さくできたので、

2曲目以降も、まあまあだったかと思う。

最後の「カモメが・・」は、時間がなく頭出しだけ。

なので、ちょっとバタバタと弾いてしまったから、ミスでまくりに

なってしまった。

これは来月、改めて腰を据えて弾きたい。いい曲だし。

以上、このところの演奏としては、少しマシだったかなと思う。

・優勝箭田さん 深谷(N) 練習曲11番,7番(ヴィラロボス)、ゴヤによる24のカプリチョスより第12曲「仕方がなかった」(カステルヌオーヴォ=テデスコ)

今回もすばらしかった。

演奏難度は自分からすると極高。

左手は、ギターフレットを上から下まで動きまくり。

右手のピッキングも高速なのだが、

それで、よくこれだけ音の粒がそろうな、と思う。

もちろん音楽表現もすばらしくて感動した。

音楽を楽しませていただいている、と毎回思ってしまう。

最高でした。

・フラメンコ野場さん 用賀(N) Vienroy Soreha、Bulerias

演奏終了後に、

「絵画を描くみたいに演奏したいと思っている」

とおっしゃっていたのだが、1曲目が本当にそういう風に感じた。

(Vienroyって人の名前かなにかでしょうか・・・)

オリジナル曲とのことだが、インプロに近い感じ。

曲の構成として、ベース音の動きで4音くらいを

パターンとして弾いていて、その上で、高速アルペジオ

カッティング、トレモロといった音が乗せられていく。

で、それらは、1廻り目、2廻り目、とベース音のパターンが

繰り返されるなかで、ちょっとずつ色彩を変えていく。

透明水彩で、元の色を残しながら、いろいろな

色が塗り重ねられて絵ができあがっていくような感覚。

演奏自体は高速なのだが、ベース音を元に聞くと、

ゆっくりと色彩が変わっていくような感じで聞けた。

自分としては、野場さんの演奏として、フラメンコより、

このほうが好き。

楽しく聴けました。

・小川さん 国立(N) エチュードOP31-14(ソル)、プレリュード4番(ヴィラロボス)、ショティッシュショーロ(同)

今日は、ずっと右手の動きが見えていたので、

いつもの震えは直ったかな、と思いながらみた。

前回は、譜面台の影で見えなかったのもの。

で、結果としては、相変わらず、特に1曲目、2曲目では

右手の震えは大きかった。

これだと、小川さん本来の演奏の音には、なっていないのだろうな、と思う。

それでも、音だけ聴いていれば、緊張しているのは、

わかるのだが、ここまで震えている演奏には聴こえない。

練習は、しっかりなさっているのだろう。

その震えが小さくなったのは、3曲目の後半くらいから。

本番のステージでなくていいから、小川さんの

普段の震えがないときの演奏、というのを聴いてみたい。

ぜったい、ステージ上の演奏の何倍もいい演奏だと思うのだが。

でも、それよりも、そういう演奏がステージで

できるようになるのが、目標なのだろうな。

応援しております。

・親孝行賀谷さん 国分寺(N) サラバンド、私を泣かせて下さい、調子の良い鍛冶屋(全曲ヘンデル

今回はヘンデル。毎回、予想もしない選曲だが、今回も斜め上だ。

で、賀谷さんがこういうクラシックをやると、

「ギターでピアノをやっている」ように感じてしまう。

ギターのフレット上を、ピアノのようにここに指をおけば

この音がなる、と理解してそこを抑えに行っているようにみえる。

なにしろ、12フレット以上のところまで、

躊躇なく左手が動いていく。

で、実際に出てくる音は、左手の抑えが

完全でなかったり、右手のピッキングが十分でなかったり、

で、不完全な音が少なくない。

しかし、そういう演奏なので、あきらかに

「頭の中ではなるべき音が鳴っている」のを

感じてしまう。

ということで、毎回だが、

「曲の理解を聴いているみたい」な気分になってしまう。

どんどん上手になっているので、そのうち、

思った通りの演奏音、がでてくると思っております。

また、楽しい選曲たのしみにしております。

・コレクター木村さん 狭山(S) カムトゥマイウィンドゥ(ピーターフィンガー)、ファネスカ(同)

言葉が悪くて恐縮だが、(木村さん、ごめんなさい)

1曲目は、「半年か1年前のファネスカの演奏」みたいな演奏だった。

弾き切れていない。

あまりに調子がわるそうだったので、

ギターのチューニングが狂ったか、とか、

フィンガーピックを変更して、それが合っていないのか、

とか、心配になってしまった。

で、引き続いて2曲目のファネスカだったのだが、これがすばらしい演奏。

「え・・・同じ人の同じギターでのチューニングとかもすべて変わらない演奏???」

と、混乱してしまった。

1曲目は、なんだったの?

で、コンサート終了後に聞いてみたのだが、

演奏は、たしかにうまくいかないのを自覚されていたのだが、

「なぜうまくいかないかがわからない状況」

とのこと。

なるほど、それは、自分が聴いてもわからないわけだ。

ご本人がわかっていないのだから。

でも、このピーターフィンガーさんの曲もものにしたら、

なにか、木村さんの演奏は、1段階も2段階も質が

あがるのではないだろうか。

「悪いとわかっているところを直す」というのと、

「どこが悪いか、わからないものを直す」

というのは、似たような文章だが、中身は全く違う。

前者は改善だが、後者は進化だ。

期待しております。

・小平小島さん 小平(S) (ギターコンクールに参加した話)、ムーングロウ、ハニーサックルローズ

ギターコンクールは、3位だったとのこと。おめでとうございます!!

ただ、表彰台は、2位までだったとのこと。惜しい!!

で、そのコンサートで弾いた曲をご披露頂いた。

・・・・・この演奏で3位・・・・なんとレベルが高い、

と思ってしまったのだが、たたき系とかが多く、

加えて、44歳の小島さんが最年長だった、とのこと。

まあ、コンクールの評価も、人の評価なので、

趣味の問題も多分にあるのだろう。

なんにしろ3位。おめでとうございます。

で、その演奏だが、すばらしかった。

音のそろい方、リズム、そしてご機嫌な表現、

ずっと聴いていたい感じ。

そう思って考えたのは、コンクールで受ける演奏と、

自分の部屋で、ずっと聴いていたくなる演奏というのは、

同じではないだろうな、ということ。

「聴き減りしない演奏」って、自分にとっては、

どんな演奏だろう。

お気に入りの壁掛けの絵みたいな、

気持ちいい演奏とは・・・・

そんなことを考えた演奏でした。よかったです。

ゴジラ佐々木さん 国立(N) (前説9分)、祈祷と踊り(ロドリーゴ

小島さんの演奏途中、つまり閉店間近の時間にご来店。

別の場所での演奏会を終えて、その足で来た、とのこと。

お疲れ様です。

で、そのお店で出し尽くしたみたいで、

かなりお疲れであることが見て取れる状況。

シャツの背中は汗でぬれていたし、アルコールが相当入っているのが

わかる状況だったし。

ということで、演奏開始・・・・しなかった。

前説が終わらない。

このまま、15分、話を続けてしまうのではないか

と不安になったころ(9分経過)、演奏開始となった。

さすがに、これだけお疲れでアルコールも入っていたので、

ゴール直前のアマチュアラソンランナーみたいな演奏になってしまった。

それでも、しっかり完走。お疲れさまでした。

なお長い前説の中で話された、

「10月20日、スペインギターコンクール参戦への熱い思い」

は、十分に伝わってきました。

あと1か月、期待しております。

コンサート終了後

木村さんと、木村さんの演奏の話。

その後、MLB大谷さんに関する話。

楽しかったです。ありがとうございます。

ちらっと聴いた、野場さんの

「絵を描くように演奏したい」

とのこと、すごくわかる気がしました。

竹井さん、志原さんとのオフコースの曲の話、

たのしかったです。

志原さん、オフコース、挑戦してみようかな、

とのことでしたが、ピック1本で?

できるのでしょうか。期待してしまいます。

以上、この時間も最高に楽しかった。

ありがとうございます。

また来月、よろしくお願いします。

<過去の9月のフリーコンサート>

2023-09-17 ■2023-09-16(土)#253クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/archive/2023/09/17

2022 - 09 -18 ■2022-09-17(土)#241クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2022/09/18/115740

2021-09-19 ■20210918(土)#229クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/09/19/103447

2020-09-20 ■20200919(土)#217クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2020/09/20/182314

2019-09-22 ■20190921(土)#205クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2019/09/22/185955

2014-09-20 #145クラスタ・フリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20140920

2013-09-16 #133クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20130916

2012-09-16 #121回クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20120916

2008-09-21 #73クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20080921

2007-09-16 第61回クラスタフリーコンサート感想

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20070916/p1

2006-09-17 #49クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20060917

2005-09-18 H17年9月:クラスタのフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/20050918

<過去の今日>

2023-09-21 ■2023-09-21(木)演奏時の「あがり」について その3

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2023/09/21/185606

2022 - 09 -22 ■2022-09-21(水)100人に一人とか・・・

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2022/09/22/082530

2021-09-22 ■20210921(火)ノートのメモとの違い

https://y1kirihara.hatenablog.com/entry/2021/09/22/074750

■20190921(土)#205クラスタフリーコンサート

https://y1kirihara.hatenablog.com/search?q=20190921

2018-09-21 ギターの2つの楽しみ方

https://y1kirihara.hatenablog.com/archive/2018/09/21

「出張中体調がひどかった。」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20170921
「先読みが功を奏す」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20160921
「温泉三昧。三日目「平山温泉 元湯」」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20150921
「英語の読書で感じたこと」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20140921
「健康診断の結果」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130921