大台ヶ原山 紅葉の東大台を巡る (original) (raw)
2023年10月18日、日帰りで大台ヶ原山に登りました。
前回の槍ヶ岳以降、諸事情でちょっと控えていました(その間に過去の山行を投稿してました)が、そろそろ再開できそうなので、軽めの山行が出来て、かつ紅葉も楽しめる山を選びました。山登りを開始する前から行ってみたいと思っていましたが、ようやく行くことができました。
大台ヶ原山は三重県と奈良県の県境にあり、三重県の最高峰で、日本百名山にも選ばれている山です。この一帯は降雨量が非常に多く、大台ヶ原と呼ばれる台地の南西側には標高差1000mもの深い谷が形成されてます。今回は東大台エリアを周回するルートを歩きました。
電車とバスの往復乗車券がセットになった「大台ヶ原 探勝日帰りきっぷ」を利用しました。大和八木駅から8時15分発のバスに乗ります。
約3時間かけて大台ヶ原のバス停に到着。大台ヶ原ビジターセンターで登山届を提出します。この時点で標高1570m、山頂との標高差は125mしかありません。
ビジターセンターのすぐ横に東大台登山口があります。
クマ出没注意。ベルを装着して11時30分に入山。帰りのバスは16時発なので、滞在可能時間は4時間半です。標準コースタイムは3時間半で休憩や撮影などの時間を考慮するとあまり余裕がないので、少し巻き気味に行くことにします。
5分ほど歩いたところで両脇を抱えられた年配の方と数人の集団がきました。なにかアクシデントがあったのかな。この辺りの道は基本的に平坦だけど、時々足元注意のところもありました。
黄色いのがブナで緑のがトウヒでしょうか。樹木もまだまだ知識が浅いです。
洗い越しがあって、さらに進むと階段が続きました。
階段終わって、そろそろ山頂かな、と思ったら稜線に出ただけでした。
ということで、山頂に向けてさらに階段を上ります。
これを上ったら、いよいよ山頂かな。
と思いきや、まだでした。でもあの展望台が山頂でしょう。
12時過ぎ、最高地点の日出ヶ岳(ひでがたけ、1695m)に登頂。登山というよりハイキング感覚ですね。
紅葉はいまいちだったので、色彩をやや強調してます。
展望台に上って南側。このあと向かう正木峠が見えます。
別の場所でアップで撮影したもの。赤っぽいのはおそらくシロヤシオの紅葉。
反対の北側の風景。三重と奈良の県境の奥深い山々が連なります。
続いて西側。奥に連なるのは大峰山脈。中央やや左に関西最高峰の八経ヶ岳が見えます。東側も撮影したけど、あえてここではスルーします。
10分ほどの滞在で山頂をあとにしました。
展望台の東側には日本三大峡谷の一つ、大杉谷への道があります。他の二つは黒部峡谷と近年インスタ映えで人気がある清津峡だそうです。
登山口との分岐まで下りてきました。ここにも展望台があって、天気が良ければ海が見えるけど、雲に覆われて見えませんでした。もちろん展望台からも見えませんでした。
もっと山奥だと思ってたけど、意外と海に近かったんですね。
正木峠に向かう途中の紅葉、これがシロヤシオかな。花が咲く時期にも来てみたいと思いました。
延々と木道が整備されています。
ベンチもありました。
正木峠から正木ヶ原にかけて、かつてはトウヒの森があったけど、伊勢湾台風などの影響で立ち枯れて、さらにその木々も徐々になくなり、現在の姿になったそうです。
階段の下から。自然災害とはいえ、一度失われるとなかなか回復できないものですね。
正木ヶ原には、いくらか残っている木もありました。
再生していくのか、それとも進行していくのか。
団体さんで渋滞気味の細い道を抜けて尾鷲辻にきました。ここで東大台登山口に戻る道と周回する道に分かれます。
鹿とか出てくるかなと思いましたが、まったく見かけませんでした。
尾鷲辻からはわりと平坦な道が続きます。
牛石ヶ原に神武天皇の銅像がありました。晴天の予報だったけど雲が多めで残念な天気になりつつあります。
大蛇嵓(だいじゃぐら)とシオカラ谷との分岐につきました。腰を掛けられるところが何ヶ所かあって休憩している人がいました。
団体さんが来て渋滞すると大変なので休憩取らずに進みます。
この架け橋みたいな構造物が見えるともうすぐです。
これを進んでいくと。
大蛇嵓に着きました。もっと下まで下りていくと思ってたけど、意外と短かったです。
先端に近付くと、よく紹介される風景が見えてきました。
この尖ったのは不動返し嵓というそうです。
ここも紅葉はいまいちだったので、少し強調してます。
谷のほうの画像も。相当な年月をかけて深く刻まれたのでしょうね。
北側は絶壁になってました。
景色を堪能したので引き返します。
戻る途中に森の芸術作品。さっきはなかったと思うので、すれ違った誰かが作ったのかな。
分岐まで戻ったところで休憩。大台ヶ原にはツツジが多いようです。ササと同様、酸性を好むようなので、そういう植生の山には酸性が苦手なヒルが出にくいと考えて良いのかも。
休憩終わってシオカラ谷へ。登山口から山頂までの標高差よりも、この谷までの標高差のほうが大きいです。鎖場が2ヶ所あって、2つ目はこの画像よりも長かったけど、どちらも鎖使わずに下りられました。ただし岩の表面が摩耗してるので、濡れてる時は使ったほうが良いかも。
シオカラ谷に向かう道も紅葉が続きます。この道はシャクナゲ坂と呼ばれるそうで、花が咲く時期に訪れたいと思いました。
川の音が聞こえてきて、しばらくすると川が見えました。
シオカラ谷の吊り橋を渡ります。
その前に、吊り橋の下から。
しばし渓流を眺めてから吊り橋を渡りました。
橋の上から。
ナナカマドが左右で紅葉の進み具合が違ってました。
山頂に向かう途中にあった洗い越しが、ここに流れてくるのでしょうね。
橋を渡るとやや急な登り返し。紅葉したモミジの葉が落ちてました。紅葉情報では見頃とのことだったけど、全体的に落葉してるところが多かった印象。
もちろん、見頃なところもありました。
また長い階段登場。途中で鳥(画像真ん中)が出てきて、帰って調べたらビンズイと出てきたけど合ってるかな。すぐに飛んで行ったのでこの一枚しか撮れませんでした。
階段の途中で振り返って一枚。左の木は鹿に樹皮を食べられたのかな。
もう少し上ったら階段終わりです。
階段終わってからもう少し登ったら平坦な道に出ました。監視カメラがあるぞ!
14時50分、駐車場に戻ってきました。帰りの便まで1時間あるので、右奥の物産店の食堂で食事することに。
うどんをいただきました。器がプラスチックの使い捨て容器だったけど、なんかこう、自然環境の保護と相反するのでは、と思ったり。でも洗剤使わないから良いのかな。
でっかい石碑。一枚岩だったらすごいけど、コンクリートかなんかで作ってるのかな。
16時に帰りのバスが出発。車窓から紅葉が見えたけど、近過ぎたり崖の上過ぎたりでなかなかいいのが撮れませんでした。
これで日本百名山10座目となりました。関西ではあと1座、八経ヶ岳が残ってて、完登は目指してないけど、関西の最高峰だから気が向いたら登るかも。
紅葉はやや物足りなかったけど、それでも良い景色を見れました。シロヤシオやシャクナゲを見てみたいし、あとは天の川などの天体観測もしたいので、その時期に改めて行きたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。