狭薄山(札幌50峰)登山 札幌50峰屈指の難峰にして名景の一座 (original) (raw)
札幌中心に道内の山々をのんびり歩いているヤマプラです。
3月のとある休日、天気は晴れ、てんくら予報では午前中はB、12:00からAになるとのことで風が弱ければ楽しい稜線歩きが楽しめると思い12:00頃山頂に着くように時間調整して狭薄山に向かいました。今回は札幌50峰の中でも中岳と並び難峰の狭薄山に登った時の登山記です。
◇◇◇◇◇目次◇◇◇◇◇
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狭薄山とは
狭薄山は札幌市南区に位置する標高1296.1mの山で札幌50峰の一座に数えられています。空沼岳、狭薄山、札幌岳と続く稜線の中では最高峰の山ですが夏山登山ルートを持っていないため、冬山登山の山として登山愛好者に知られています。山名由来は諸説ありますがアイヌ語の「山が狭まって、こだまする」を意味するサシヌが変化したものと言う説が有力です。実際に登ってみてたしかに徐々に尾根が狭く薄くなっていく様子が見て取れ個人的に納得できました。その山容は札幌市内の見晴らしの良い場所や国道230号線石山通りを走行する際見てとることができます。↓
狭薄山(国道230号線より)
狭薄山登山駐車場
国道230号線沿い、道の駅望洋中山の5キロほど手前の広い駐車帯を利用します。
中山峠は駐車帯が多いので記事中のグーグルマップでルート検索か登山用アプリで先客のマップをダウンロードし、ルート検索が無難です。10台以上は楽に止められる広い駐車帯ですが狭薄山登山時期の3月には朝早くから多くの登山者が利用しています。この駐車帯は狭薄山の他、大二股山の方にもスノシュートレッキングを楽んでいる方も利用しています。↓
狭薄山登山時間、難易度
今回の山行記録はこちら。(登山日3月11日)↓
距離 : 17.1キロメートル
高低差 : 780m
所要時間 : 7時間12分
休憩 : 25分
レベル : 中級
国道から一気に200m下る急勾配箇所があり冬山登山愛好者からも難所の一つとみられている。道中は特に目印になるものは無く、GPSや目視で安全なルートを探りながらの登山となります。登山距離も長いため中級レベルのスキル、経験、体力が必要な山です。
主なコースタイム
国道230号駐車帯→ 8時11分,
11時57分→狭薄山頂→12時25分
15時23分→国道230号駐車帯
狭薄山登山ルート
本日は正午ころに山頂に着くよう朝はゆっくりの出発。駐車帯に着くとすでに先客多数でした。スノシューを装着して除雪で堆積されている雪山に取り付くトレースラインを探ります。↓
いきなり200m下ります。以前来た時と違う下り方でしたがとにかく下の林道に出られれば良いので先客のトレースを追うことにしました。↓
急勾配の沢を下っていきました。↓
15分程下り、一旦林道に到着します。しかしここで下りはまだ半分程度で、もう一度下ります。↓
下り口にピンクテープがありました。先客もここから下山していましたので追うことにします。↓
ようやく林道が見えてきました。↓
林道に到着。スタートから25分かけて200mを下ります。帰りには疲れた足でここを登らなくてならないが、一旦忘れることにしよう。↓
空沼岳林道という林道です。林道はスノーモービルが走ったようで、3キロほど単調な林道歩きが続きます。↓
豊平川の源流にかかる橋を渡り進みます。↓
スタートから50分程で大二股山へ向かう左大二股林道に到着しました。大二股山も札幌50峰の一座ですが特に眺望の無い山なので曇りの日に登ることにします。本日はこちらに登っている方もいました。↓
狭薄山の山頂が見え隠れしますがまだまだ遠い。↓
ズーム。↓
スタートから1時間ほど、道中で2橋目となる橋が見えてきました。↓
大二股山が見えてきました。↓
橋を渡るとすぐに分岐がでてきます。ここで左折、豊平川対岸林道という林道に入ります。↓
スノーモービルのトレースは切れましたが先客のトレースを追いました。↓
5分程で林道をショートカットするルートの取り付けら到着します。ここからが本格的な冬山登山となります。急登スタート。↓
登りきると再び林道にでました。何度かこの林道をショートカットしながらひたすら登ります。↓
立派なマッシュルーム。↓
そろそろ林道を切り森に入ります。↓
細尾根を進みました。前回登った尾根の隣でしたが、いずれ合流するのでトレースを追うことにしました。↓
尾根が広くなってきました。↓
狭薄山の40m級のエゾマツ。↓
高度が上がると時折視界が開けてはきます。お隣の空沼岳から漁岳、小漁山へと続く稜線が見えてきました。↓
胆振の名峰、徳舜瞥山とホロホロ山が見えました。↓
山頂が見えるもまだ遠く感じます。↓
左手の木陰から定山渓天狗岳や白井岳が望まれました。↓
羊蹄山は本日ご機嫌。↓
ようやく山頂だ、ラス登!↓
山頂と下山
標高1296m、札幌50峰狭薄山登頂。↓
厳寒期なら美しい樹氷が見られる山ですが暖冬の影響で全滅してました。しかしここからの眺望は素晴らしいです。恵庭岳↓
恵庭岳
空沼岳↓
空沼岳
羊蹄山↓
羊蹄山
尻別岳↓
喜茂別岳、並河山、中岳、無為根山、長尾山
余市岳、朝里岳、白井岳、定山渓天狗岳
隣の札幌岳↓
札幌岳
砥石山と藻岩山
藻岩山ズーム↓
藻岩山
硬石山と豊平山
さて下山、長い尾根歩きと林道歩きの疲れた足にはきつい最後の200m登り。↓
ようやく最後が見えてきました。↓
ラス登
強力な雪渓に支えられている狭薄山の冬ルート。例年なら4月まで楽しめるが暖冬の影響でそろそろ終わりのようです。またいつか樹氷のころに。↓
狭薄山
随時更新中、札幌市内の登山情報はこちら↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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