我が家の手間のかからない植物たち (original) (raw)

もうすぐ築7年になる自宅には、舗装せずに植物を植えているスペースがあります。庭とも呼べない、駐車場やテラスの脇のごくわずかなスペースですが、少し緑があるだけで家の印象は大きくかわります。あまり手間をかける時間も大きな庭もない…でも家の周りを彩る緑はほしい!!そんなわたしでも育てられた手間のかからない植物を3つ紹介します。

1.常緑ヤマボウシ月光

※10月現在は実のつきはじめ。春には写真のような白い花が満開に。

常緑ヤマボウシ月光:ミズキ科ミズキ属

常緑高木。初夏に白い花が咲き、秋には赤い実がなる。樹高は3~6mと言われているが、成長は遅く大きくなりづらい。花付きよく、樹形は放任でもまとまりやすい。

敷地を囲む塀とテラスの間の0.5畳ほどのわずかなスペースに土を入れ、自分たちで植えました。南向きですが、塀とテラスに阻まれるため、足元は日陰になりがちなスペースです。シンボルツリーとして常緑ヤマボウシを選んだ理由は、①成長がゆっくりで剪定の必要性が少ない、②落葉しない常緑、③和洋選ばない雰囲気で花も実も楽しめる、④丈夫で強そう、だったからです。近所を散歩していても、けっこう植えているおうちを見かけます。どれも、春には満開の白い花をつけています。我が家も、植えて2年目には、小さい背丈ながら花をつけてくれました。以降、毎年どんどん花数が増え、楽しませてくれています。購入時は1mに満たなかった苗は、7年近くたった今、2m弱程に。一度、テラスへ行く通路をふさぐ枝を切り落としましたが、それ以降は放任できれいな樹形をたもっています。購入時、植木屋さんに水やりの頻度を尋ねた際は、「気が向いたときだけやってください」との返答でした。その言葉どおり、降雨のみでも元気いっぱいです。

2.シルバープリペット

シルバープリペット:モクセイ科

常緑~半落葉低木。春に花が咲き、樹高は1~3m程度。冬の寒さ、夏の暑さに強く育てやすい。斑入りの美しい葉が密生するため、生け垣にも適する。

新築時、外構業者に郵便受けの足元に花壇を作ってもらい、そこに植えられていました。東向きで日当たり良好のためか、旺盛に育っています。年に1~2回は剪定して、郵便受けを隠さない高さ(150㎝程)を維持しています。小さな葉っぱは、白っぽくふちどられていて表情豊かです。春には小さな白い花をつけるのですが、郵便受け周辺にいい香りが漂います。寒冷地だと落葉することもあるようですが、我が家では1年中常緑のままです。こちらも、降雨のみで元気いっぱい。玄関まわりがぱっと明るくなり、剪定の手間を差し引いても植えてよかったと満足しています。挿し木も容易で、ハツユキカズラを植えている半日陰の花壇にも根付き、40㎝くらいに育っています。

3.ハツユキカズラ

※1つ目の写真が我が家の花壇。黄緑色のセダムの中で、つるを伸ばしてひろがっています。

ハツユキカズラ:キョウチクトウ科

常緑つる性低木。成長段階で葉の色が変化していく。新芽のときには赤みの強い淡いピンク色。徐々に白みが強くなり、白と緑色の斑点が混ざったあと、最終的には緑一色になる。緑色の葉は秋~冬に紅葉する。日陰でも育つが、よく日にあてることで斑が美しくなる。春に小さな白い花をつけるが、葉の色の方が派手で目立つ。

玄関ポーチの脇に、自分たちで土を入れ小さな花壇を作っています。午前中の数時間しか日が当たらないスペースです。最初は、ヒューケラやクローバーの赤紫色のもの、カラミンサというかすみ草のような花がつくハーブを植えていました。1年が過ぎた頃にコガネムシの幼虫が発生し、根から食べられ全滅してしまいました。その後もあきらめきれず、ハツユキカズラを植えてみることに。同時期に、植木鉢で育てていたセダムの葉っぱも移植したところ、最初はこちらの方がものすごい勢いで広がりました。セダムに侵食されるかと思っていましたが、今では堂々とつるを伸ばしてセダムと共生しています。増えすぎる、壁などに張り付く、毒性があるという理由で好まれない場合もあるようです。誤食した場合は、食中毒を起こす恐れがあるとか。また、樹液に触るとかぶれることがあるそうです。わたしは育てていて気になったことはありませんが、ペットや小さい子がいる場合は注意した方がよさそうです。