野球マンガの名作「タッチ」のタイトルの由来がショックだった話 (original) (raw)
おじさんの私にとって「タッチ」は野球マンガの傑作で、高校生ぐらいまで夏休みにはアニメの再放送がされていた。野球部だった私は「タッチ」を読むだけで練習へのモチベーションが一気に高まった。
あらすじを簡単に書くと、双子の弟の和也がスーパーエースで弱小高校を投手力だけで地方大会の決勝まで勝ち上がらせた。ただ、決勝当日に交通事故で突然亡くなり、その後、出来の悪い双子の兄の達也が野球を始め、最終的に甲子園で優勝をする。隣人の同級生の浅倉南との恋物語も混ざり合い「野球と恋の青春」がみごとに描かれたマンガとなっている。
多くの人はタイトルの「タッチ」は主人公の達也(浅倉南からの呼び名が「タッチゃん」)からもじったものか、触れるの英語「touch」からとったものであると考えていた。
しかし、作者のあだち充が公表した理由は「バトンタッチ」の「タッチ」であった。つまり、作者は事前に双子の弟が死ぬこと、その意思を「バトンタッチ」する形で兄が野球に打ち込むという構想を事前に描いていたということである。
大人の事情を知らなかった子供の頃に読んだマンガであったため、結構なショックを受けたのを覚えている。