『ナイトスクール』で不覚にも感動する (original) (raw)

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ナイトスクール
日本では劇場未公開作品。

最初だけ観てテンションが合わなかったやめよーと思って期待せずに再生したら、最後まで楽しく観れてしまった。「高校中退した主人公が、夜間学校に通って高卒認定試験を受ける」って、それだけでストーリーわかるよね。でも途中のギャグとか、ケヴィン・ハートの顔とか、先生役のティファニー・ハディッシュの声とかテンポ感ががっつりハマったなー。批評サイトの評価はめっちゃ悪いんだけど。

なによりナイトスクールに集った生徒の、キャラが立ちまくってて最高。ビッグマックってあだ名の、でかくて善良で、でも空気が読めなくてバカで…っていう白人男性がよすぎる。悪意のないバカ。いらないことばっかりするんだけど、なぜか憎めないっていうね。映画みて笑ったの久しぶりだわ。マックを演じるロブ・リグルって人もはじめて観た。向こうでは有名なコメディアンがいっぱい出てるんだろなー。みんなマンガみたいに、いい顔してる。顔芸の闘いだよ。

人生の負け組が逆転する映画じゃない。主人公は、BBQアイテムの販売店で最優秀社員として何度も表彰されてるし、婚約者は仕事もバリバリできる美女だし。働いてない、社会人経験もない、彼女もいない、夢も学歴もない…っていう状態から這い上がるんじゃなくて、学生時代はリア充で、社会に出てもまずまず成功してるところから、さらなるステップアップの一助として高卒認定試験を受けるわけで。

学習障害って話が出てくる。僕も詳しくないが、そういうことなん?って扱い。だってその克服法が、肉弾戦というか、先生とのスパーリング、ほとんど一方的な暴力だからね…。

ん?と思うところはあるけど、おもれーわ。