人生の不思議 (original) (raw)

あれにも、これにも「ステルス・老化剤」

今回は、よく知らないうちに食べてしまっている皆さんに、注意喚起させて頂くのが目的ですので、ポイントを先に、お話したいと思います。

連載の中で、専門家でも誤解しがちな点、具体的な確認のコツ、対策など、詳しくお話していきますので、ぜひご確認下さい。

さて、皆さんは食品の包装の裏の「原材料」の表示、確認されてますでしょうか?あまり見ない方でも、PH調整剤、乳化剤、酸味料、かんすい、カラメル色素といった、添加物の表記があることは、ご存知なんじゃないでしょうか?

では、上に挙げた添加物に「あなたの全身を老化させる、リン酸塩(人工的な無機リン)が含まれている可能性が高い」と言われたら、どう思われますか?

きっと誰でも、驚き、怒りを感じると思うんですが。今の法律では、メーカーはそれを書かないことになってるんですね。

って、衝撃ですよね。

つまり私たち消費者が、直接的には分からない状態、いわば “ステルス” で、危険な老化物質が、食品に入れられているんですね。

そんなこと、あって良いんでしょうか・・・?

実はボクの母も、CKD(腎不全)を患っていまして。まだ、比較的初期で済んではいるんですが、そこで、色々と調べているうちに、このリン酸塩の有害性が、一般的にも深刻なことであることを理解したんです。

そういう、何か決定的なキッカケがなければ、ボクも特別な危機感を持たずに、今でも割と野放図に、毎日リン酸塩入りの食品を、食べ続けていたかもしれません。

そう考えると、空恐ろしい気持ちになります。

問題が表面化しない、裏事情?(1)

実は、このことはもうかなり以前から、週刊誌などで報道されて来ています。「リンに関する表示の義務付けを行わないと、マズいんじゃないか?」という趣旨の質疑は、国会でも行われているくらいです。

また生協の様な、生活者の組合、自分たちで仕入れ商品を吟味している団体って、ありますよね?そういう団体は、こうした添加物の危険性について、自分たちの見解をサイトなどで詳しく公表してたりもします。 *1

つまり、こういう事を割と知ってる人達の間では、リン酸塩の有害性も、よく知られていることなんですね。

具体的には、いわゆる「超加工食品」には、リン酸塩や、有害性が疑われている添加物が多く含まれていると言われています。

「超加工食品」というのは、例えば、ハムやソーセージ、ちくわ等の練り物類。「イーストフード」とも呼ばれる、製パン、製菓、デザート類。インスタントやレトルトのラーメン、パスタ、チャーハン類。清涼飲料などが、そうですね。

ですから、関心のある人達が、そういうものは極力食べないようにしてる、なんて話しは、よく耳にします。

ただ大きな食品メーカーは、マスメディアのスポンサーですから、そういう意味ではニュースや報道番組などでも報道されづらく、マス的(大衆的)な認知になりづらい・・・

大衆的な騒ぎにならないから、よく知らない人達、情報弱者は、危機感を持ちづらいという、困った面もあるんですね。

*1 (生協)原料表示から分かることが少ない「要注意の食品添加物リスト12

注意点

なお一般的には、上の「超加工食品」に分類される様な製品でも、100%全ての製品に、リン酸塩が入っているわけではありません。

確認のポイントはまた後述しますが、よく表示を見たり、メーカーに確認してみると、そういうものが入ってない製品もありますし、良心的な製品を作られてるメーカーさんも有りますから、気になる方は、確認すると良いでしょう。

少しづつですが、ボクが把握している、比較的に良い商品や対策も、ご紹介していきたいなとは思っています。

仮面と素顔(心身の声を聞く)

前回は、モチベーションとアイデンティティの関係について、お話しました。地に足の着いた「その人らしさ」からは、モチベーションが自然と湧いてくるものなのでしょう。

では、その人らしさが確立している人達と、そうでない人達は、一体何が違うのでしょうか?前にもお話しましたが、人生に何か意味があるとすれば、それは素の自分に気付くこと、本心に気付くことです。

しかしそれは、表の意識には上って来ません。私達は未来の心配をしたり、過去を嘆いたりすることに、意識をとられています。

何故でしょうか?実は意識的、無意識的に、自分の本心をどこかへ追いやってしまってるのです。本心でないのであれば、自然なモチベーションが湧いてくる筈もありません。

➀ 世間ではああだから、そうしないとカタチが整わないからと・・・肝腎要の自分をお留守にして、表面的なことに、必要以上に意識をもっていかれているのです。

② また、自分の本心に気付いてしまうというのは、困難を伴う場合もあります。今までの自分や周囲との関わり方などを、見直すことが必要になってきます。

人間はそういった、その人が困難と感じる面から意識的、無意識的に、本心を背けるんですね。心理学では防衛機制(Defense Mechanism)と呼んだりしますが、話しを巧妙に偽装して、本心が仮面をつけるのです。

自分の本心と言ってみても、その本心を、自分で意識から追放してしまうので、何のこと???という風になります。素の自分の関心といっても、はぁ???と。本来は一番自然なこと、本質的なことが、感覚の中に無いんですね。

心理学では以前から、「ACE性格」ということが言われてきました。免疫力が高くて病気に罹りづらいだけでなく、精神的にも健やかな人達。そんな心身共に健康な人達のパーソナリティを研究していると、1つの傾向が浮かび上がるというのです。

ACE性格のAはAttend(注意を払う)、CはConnect(繋がりを持つ)、EはExpress(表現する)を、それぞれ表しています。

つまり、A)自分の感情や身体の声に耳を傾け、C)その症状や感情との繋がりを保ち、E)それらについて、周囲の人達によく表現していると。

このことからも、自然な表現欲求を持っている人達は、心や身体が感じていることに、日頃からよく気付いていることが分かります。

言語的な思考や分別よりも、非言語的な感受性や呼吸感の方が優位な状態と、言い換えても良いでしょう。よりリラックスした自然な状態で、心身の発する声に導かれているのです。

問題は防衛機制が働き過ぎて、ACE性格の傾向にあてはまらない人達ですが・・・自覚がある人は、思考よりも、感性の方が優位になる様なことを、何か始めてみることでしょう。自分に合うもので良いと思います。

修行によって精神が統合的である時は、気分はとても安らかです。世間的な分別から離れて、ものごとが無分別で一体的であるのが感じられます。死角になっていた自分の自然な関心も、不思議とよく感じられるのです。

そういう意味では「仮面の心」から「素顔の心」へ、導いてくれる面が、修行にはあると思います。

仏教的なものに限らず、現代では様々なものがあります。ヨガや気功、太極拳。その他、色々な体操がありますが、呼吸や弛緩を重視するものが、ボクはおすすめです。リラックス出来て、副交感神経が優位になって来るものです。

何か手先を使って没頭する、アートや工芸、園芸なんかも良いと思います。充実感が得られます。造形的なバランスや審美的な感覚も刺激されて、自然な感性やモチベーションが蘇ってくるものです。