30年前の曲がエグいほどかっこいい。『THE MAD CUPSULE MARKET'S』 (original) (raw)

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

数日前に音楽系のコラムでこんな記事がアップされました。

jbpress.ismedia.jp

なんだか90年代のビジュアル系ロックバンドにスポットを当てた記事らしいのですが、内容はTHE MAD CUPSULE MARKET'S(以下、MAD)というバンドについてでした。

DIGIDOGHEADLOCK

世界的ミクスチャー黎明期に現れた。

MADはビジュアル系とは程遠く、ファッション的にはストリート系で、にも関わらずX JAPANの故・hideやBUCK-TICK今井寿といった、鬼才、天才系ミュージシャンが愛していたバンド。音楽的には今で言うところのミクスチャー(ロック×ラップ)で、MADがメジャーデビューした1991年というと、まだ世界的にもミクスチャーが希少で、ミクスチャー黎明期とも呼べる時代でした。(ちなみにミクスチャーの世界的レジェンドバンド、Rage Against the Machineのデビューは1992年) それ以前のミクスチャーというと、僕はPublic Enemy×ANTHRAXの『Bring Tha Noize』(1988年)くらいしかイメージが無いし、おそらくその辺りから、世界で同時多発的に生まれてきたんだと思います。そもそもミクスチャーという言葉すら知らなかったし、あったのかどうかもわかりません。

30年経った今でも最高峰。

MADはラウドロック(ラウドロックという言葉も無かったような)、デジタルロックにラップを合わせながらも、パンクな雰囲気とストリートを融合させたまさしくミクスチャーで、1996年に発表された『4 PLUGS』は超ヘビーローテーションで聴いた一枚でした。引っ張り出してきて改めて聴きましたが、あまりにもかっこいい。ちなみに初期のアルバムはパンク色が強すぎて、あんまり好きではありません。

4 PLUGS

日本のミクスチャーの伝説的一曲である『神歌 KAMI-UTA』も収録されていますが、30年も前の曲とは思えないかっこよさ。今でもミクスチャーの最高峰の曲じゃないだろうか…。

open.spotify.com

誤解を恐れずに書くならば、当時は日本語ラップのレベルも今ほどではなく、MADも今だったらさらに凄まじいリリックを書くことは想像に雅たくないのですが、当時としてはとんでもなく画期的で、ごりごりで、かっこいいバンドでした。そういえばライブにも一度だけ行きました。