徒然なる徒然 (original) (raw)
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アメトークで話題になり、ついにアニメ化決定&8巻で完結を迎えた魚豊先生の『チ。ー地球の運動についてー』ですが、1巻に出てきたラファウが最終巻でも出てきて衝撃の結末が描かれていたので話題になっています。
そのことについて今回は考察してみました!
『チ。ー地球の運動についてー』簡単なあらすじ
15世紀前期、P王国。まだ世の中が「天動説」だった頃に「地動説」を唱える者たちがいた。しかし、時代は未だ「天動説」が主流で「地動説」を唱える者たちはC教に背く異端として弾圧されていた。
少年ラファウは神学の道に進もうとしているエリート学生。しかし、異端者のフベルトと出会い、異端といわれる「天動説」の道へと進もうと決意する。
C教異端審問官のノヴァクが訪ねてきた際にラファウが作成した「地動説」の研究資料が見つかってしまい、フベルトはそれを自分の資料だと言い張り処刑された。
それからラファウは義父に売られ、ノヴァクに捕まり、改心の機会を与えられたが断り自ら毒薬を飲み檻の中で命を絶った。
フベルトから託された「地動説」の研究だが、それ以降も徐々にその思想は広がりを見せ、弾圧されながらも次の人へとバトンがつながれていく。
8巻あらすじ
ヨレンタから思いを託されたドゥラカは依然訪ねてきたアントニ司教へ「地動説」の活版印刷を打診する。そこへ異端審問官ノヴァクが追い付く。アントニ司教は「地動説」自体はそもそも禁止されているのではなく、人の勘違いや忖度によって行われていただけで、特に問題がある思想ではないという見解を示す。
これまでノヴァクは正義と思って行っていた弾圧だったが、実は自分はいいように使われていただけなのだと知り、自分の娘をも死に追いやったことを後悔する。
アントニ司教、ノヴァク、ドゥカラはそこで亡くなり、次のものへと「地動説」は託されるのだった。
ドゥカラが亡くなる直前に出していた手紙によって、アルベルトが働く店へと届けられる。
ラファウが最後に出てきた問題シーン
パン屋で働く青年アルベルト。のちの”アルベルト・ブルゼフスキ”。
優秀な学生でありながらも大学進学を拒んでいた。
幼いころに父が学問に興味を持っていたため、幼いころから好奇心旺盛だった。
天体に興味を持ち、先生としてラファウが紹介される。
ラファウに誘われて行った”真理の自由な探求”を信条とする集まりに誘われる。
その日天体の記録を忘れていたアルベルトは途中で帰宅することに。
しかし、家のドアを開けるとラファウが父を殺害したところに出くわした。
父の教えは「疑え」、先生ラファウの教えは「信じろ」。
疑うことも信じることも結局は悲劇へ塘永るので人間には荷が重すぎると考えるが故に大学進学をしないと決めたのだった。
結局ラファウはなぜアルベルトの父を殺したのか
「チ。ー地球の運動についてー」の一番のテーマは知的探求心ではないだろうか。
これが正解!正義!というのは決まっているものではなく、曖昧だからこそ面白いものなのでは。
現在では地動説が主流で、1巻のラファウの信念を突き通すということに感動した読者も多いと思います。ラファウのような人たちがいたからこそ現在がある!と感じた方もいると思います。しかし、ここであえてラファウの裏にあった顔を知ることで、完全なる正解や正義というものはないのではという風にも考えられる気がしますね。
まあそもそも、史実ではなくファンタジーなので正解は決まっていないし割と先生の自由にやっているような気もしますね(笑)
こちら先生が以前受けていたインタビューになりますが、割と自由な感じです(笑)
いろんなことを考えてくれたら先生としてもうれしいのではないかなと思います。
サッカー選手の引退年齢は平均26歳くらいと言われているそうです。
もちろん、活躍している選手であれば必然的に長くなり、活躍できないままいると引退ということになります。
最近は国内リーグで活躍して若いうちから海外へ移籍、海外の主要リーグで活躍するということがステータスとして見られるようになってきています。
サッカー選手の成功の一つの指標として、自伝本を書くようになってきたり、関連書籍がでるようになるということもあるのではないでしょうか。
そんなサッカー選手にまつわる本をご紹介していきたいと思います。
日本人サッカー選手の本
長谷部誠
日本代表のキャプテンとして長らく活躍してきた長谷部選手。若いころから落ち着いたリーダーシップを発揮。ブンデスリーガでもチーム最年長選手として活躍。引退後の監督業も視野に入れているそうです。そんな長谷部選手のメンタルを学べる本となっています。
吉田麻也
ディフェンスリーダーとして安定した守備と冷静ながら闘志あふれるプレーが印象的でサッカー日本代表としても活躍する吉田麻也選手です。こちらの本はプレミアリーグで活躍中にイングランドと日本の2カ国で出版された本です。現地でも長らく活躍していたので影響力がありますね。
守田英正
川崎フロンターレで活躍し、ポルトガルリーグに活躍の場を移し、スポルティングで活躍しています。日本代表ではボランチの一翼を担いカタールWC出場など現在勢いのあるボランチの一人です。そんな守田選手が考える日本人に足りないマリーシア(ずる賢さ)について書かれた本です。
香川真司
ドルトムント、マンチェスターUなどで日本人初といっても良いほどのビッグクラブでの活躍をしてきた香川真司選手。こちらの本は香川真司選手が長年歩んできた道のりを自身の心の指針とともに書いてあります。この本がサッカー選手として最初で最後の自伝本になるそうです。
本田圭佑
ACミランで10番を背負った日本人サッカー選手を見ることはこれまでもこれからもそうあるものではないと思います。そんな輝かしい実績を残してきた本田語録を木崎さんというスポーツライターの方が引き出して、本田圭佑のチャレンジ精神を学ぶことができます。
岡崎慎司
岡崎慎司選手はサッカー日本代表歴代得点ランキング3位 、出場数は4位と日本代表のレジェンドともいえる存在です。また、チームではプレミアリーグのレスターシティへ所属している際にプレミアリーグ制覇という偉業を達成しています。もともと技術的に優れていたわけではなく、根っからの努力家であるということがわかる本になっています。
長友佑都
インテルやガラタサライ、マルセイユなどサッカー好きなら知っているであろう有名チームで活躍してきた選手です。身長は170センチとサッカー選手ではかなり小柄な選手ですが世界のフォワードたちを抑えてきた原動力は「体幹」であることは間違いないでしょう。
川島永嗣
日本代表の川口能活選手や楢崎正剛選手 の後の時代を背負ってきたレジェンドGKです。フランスやベルギーなど様々な国で活躍していますが、サッカー以外でも頭が良い事でも知られていて、英語やイタリア語、フランス語、オランダ語などを勉強して話たり聞いたりできるようになったそうです。
酒井宏樹
気が付いたらマルセイユで確固たる地位を築き、サッカー日本代表でも替えの利かないサイドバックとなった酒井宏樹選手。そんな異国での活躍の裏であった自分の心境の変化や努力について書かれた本になります。
内田篤人
怪我に苦しみながらもシャルケで活躍したり、サッカー日本代表で若くから才覚を現わしたりと実力を評価さながらも引退された選手です。マイペースで知られ、冷静なイメージですがそんな内田選手のメンタルについてサッカーを通して知ることができる本です。
南野拓実
アジア人サッカー選手として初めてリヴァプールFCへ加入し、プレミアリーグ制覇を経験したり、日本代表の背番号10を背負いカタールWC出場など期待の大きい選手です。リヴァプール在籍時にインタビューし、アンフィールドで撮影された貴重なカットも掲載されています。
遠藤航
VfBシュトゥットガルトに加入し、ブンデスリーガ2年連続デュエル王に輝くなど、確固たる地位を築き上げサッカー日本代表でも中盤の要として活躍しています。そんな不可能と言われてきた遠藤選手の思考法について書かれた本です。
中村憲剛
川崎フロンターレのレジェンドプレイヤーで、現役時代はボランチやトップ下などで活躍しました。そんな中村憲剛選手ですが、40歳で引退すると決めていたそうですが、35歳から誰にも言わずに過ごしていたそうです。そんな5年間について書かれた本です。
大久保嘉人
3年連続Jリーグ得点王、J1通算最多得点記録など数々の記録を残した日本を代表するストライカーとして活躍した大久保嘉人選手ですが、試合中に見せる(良い意味で)猛獣のようなプレースタイルとは裏腹に、家族想いの人物として有名です。セレッソ大阪へ移籍が決まった際に三男の橙利君と送った2人暮らしを記録したドタバタ二人暮らしを記録した本です。
遠藤保仁
サッカー日本代表国際Aマッチ出場数最多記録保持者であり、コロコロP Kではマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた守護神ファン・デル・サールから度肝をぬくゴールを奪ったり、その戦術眼から繰り広げられる正確なパスで試合を牽引している選手です。そんな遠藤選手の思考の原点について書かれた本でビジネス自己啓発書としてもおすすめです。
海外サッカー選手の本
リオネル・メッシ
レジェンド・オブ・レジェンド、ゴッド・オブ・ゴッド、サッカー界の新たな神様について幼少期からバルセロナでの活躍まで書かれたノンフィクション作品となっています。メッシは自分自身のことについてあまり話したりしないのでとても貴重な本です。
クリスティアーノ・ロナウド
世界最高はメッシか、クリスティアーノ・ロナウドのどちらかと誰しもが疑問を抱くことでしょう。こちらも幼少時代からレアルマドリード、ワールドカップなどクリスティアーノ・ロナウドのすべてが書かれた本です。
ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール
ロンドンオリンピックのU-23ブラジル代表に選出され、銀メダルを獲得。その後バルセロナへ電撃移籍を果たし、ブラジルの真のスターとなったネイマール選手の幼少期からの秘話や初公開の「秘蔵ショット」カラー32ページ付き書籍です。
アンドレス・イニエスタ
FCバルセロナで長年活躍し、メッシ、ビジャらと共にバルセロナ黄金期を支えました。日本に活躍の場を移してからはヴィッセル神戸で活躍し、クラブ史上初の天皇杯優勝など貢献しています。日本に移籍した理由や日本での生活、チームメイトとの関係などについて書かれた自伝本です。
ズラタン・イブラヒモビッチ
イブラヒモビッチ選手はピッチ内でもピッチ外でもザ・王様という感じのサッカー選手です。そんなイブラヒモビッチ選手の「俺様がイブラヒモビッチぜよ!」という本になります。ズラタン語録万歳の本です!!
マヌエル・ノイアー
GKはシュートを止めるだけが仕事ではないと教えてくれたのはノイアー選手です。11人目のフィールドプレイヤーとして積極的な守備をし、新たなサッカー理論を築き上げました。なぜそのような新時代の守備をすることができるようになったのかを書いてある本です。
ルイス・スアレス
噛みつきなどの悪行で知られながら圧倒的な実績を残しているルイス・スアレス選手。見ているだけで本当はいい人なんだろうなと思いますが、なぜそのように悪行を繰り返してしまうのか。この本ではサッカー以外でも幼少期のことが書かれていて、噛みつきについても触れられています。
ルカ・モドリッチ
レアルマドリードの心臓となっているルカ・モドリッチ選手。実力はもちろん、人格者としても知られています。モドリッチ選手初の自伝本です!
キリアン・エムバペ
現在のサッカー界で世界最高の選手の呼び声も高いキリアン・エムバペ。圧倒的なスピード、パワー、テクニックでロシアW杯フランス代表を優勝へと導いた立役者です。19歳当時の心境をまとめた本になります。
監督・レジェンドの本
ジョゼップ・グアルディオラ
バルセロナ黄金期を指揮して、6度のリーガ・エスパニョーラを制覇。現代最強のサッカー監督の一人でもあるグアルディオラの成功哲学をまとめた本です。
アレックス・ファーガソン
27年間にもわたって名門マンチェスターユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソン監督によるサッカー戦術や監督心理などについて書かれた自伝本です。
アーセン・ヴェンゲル
プレミアリーグ名門のアーセナルや日本でも名古屋グランパスを率いるなど名将と知られたアーセン・ヴェンゲル監督による自伝本です。
ジョゼ・モウリーニョ
チェルシー、インテル、レアルマドリードなどビッグクラブで指揮をとり続け、タイトル請負人ともいえるジョゼ・モウリーニョ監督のサッカーを通したリーダー論をまとめた本になります。
ユルゲン・クロップ
香川真司選手や南野拓実選手と師弟関係でも知られ、ドルトムントとリバプールでリーグ制覇を達成するなど今最も勢いのある監督の成功哲学をまとめた本になります。
ダビド・ビジャ
スペイン代表歴代最多得点記録の保持者という記録などを打ち立てたバルセロナ、スペインサッカー界が誇るレジェンドフォワードです。バルセロナ退団後は日本のヴィッセル神戸へ加入しイニエスタ選手らと共に日本サッカーを盛り上げ引退。その後ビジャが立ち上げた「DV7サッカーアカデミー」というサッカー選手育成のためのアカデミーのことや活躍できるサッカー選手になるために必要なメソッドが書かれた本です。
フェルナンド・トーレス
リヴァプールFCやAマドリード、チェルシー、ACミランなど名だたるビッグクラブで活躍し、スペインサッカー界を代表する選手です。サガン鳥栖に在籍するなど日本のサッカー界にも貢献してくれた選手です。少年時代からサガン鳥栖での日本生活まで書かれた本です。
ヨハン・クライフ
1970年代に主に活躍した選手で、アヤックスではUEFAチャンピオンズカップ3連覇するなどしてバロンドールを3度受賞しています。2016年3月に他界されてましたが、生前クライフが初めて自らの生涯を振り返り、サッカーへの溢れる思いを語った本です。
イビチャ・オシム
日本でもジェフユナイテッド市原・千葉、日本代表で監督を務めるなど日本サッカー界に多大な功績を残された名将です。2022年5月に他界された際も日本のサッカーファンや教え子からも追悼の声が多数寄せられました。サッカー監督としての発言を通してリーダーとはどうあるべきなのかについて書かれた本です。
カルロ・アンチェロッティ
レアル・マドリードでの監督としての活躍に目が行きがちですが、欧州5大リーグを制覇した史上初の監督であり、UEFAチャンピオンズリーグ優勝回数は4回で最多記録を持っている名将中の名将です。選手との関係性を重視する監督のサッカー哲学が書かれている本です。
中田英寿
21歳でイタリアのセリエA・ペルージャへ移籍するとその後名門ASローマへ移籍して中心選手として活躍しました。その当時の中田選手の心境や周りの人たちの反応など書かれたノンフィクション本です。
森保一
サッカー日本代表監督として近年は外国人監督が多かったですが、久しぶりの日本人監督となった森保一監督による自伝本になります。
澤穂希
2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会・得点王、MVP、バロンドール受賞など日本女子サッカー界のレジェンドです。サッカー選手として、人間として、女性アスリートとしての歩みを初めて自分の文章で書いた本です。
ペレ
サッカーの神様ともいされるペレによる自伝本で、名勝負から幼少期の生活、有名人になってからの生活などについて書かれている自伝本です。
ディエゴ・マラドーナ
先日お亡くなりになられましたが、ゴッドハンドでも知られるレジェンドプレイヤーのマラドーナの知られざるサッカー以外の一面についても書かれた本です。スキャンダラスな一面ばかりが取り上げられますが、実は他人想いで義理堅い漢だったそうです。
ジネディーヌ・ジダン
現役時代は勿論、監督業でも成績を残してきたジダン監督のリーダー論について書かれた本になります。
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Ⓒ「王様ランキング」/十日草輔
2017年10月にKADOKAWAのビームコミックスで刊行されて以来人気コミックとなっている「王様ランキング」のアニメ化が決定しました!
王様ランキングってどんなコミック?
国の豊かさ、 抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング”である。
この世界観のもと生まれたのが、主人公ホッジです。
父親が亡くなり、次の王を決めねばなりませんが、ホッジは生まれながらにして強い…とは言い難いほど貧弱な王です。
父親(ボッズ)の後継争いをホッジの弟であるダイダとしなければなりませんが、ダイダは元々腕が立つうえ、ボッズが死後に乗り移れるからだとして用意した体でもあったのです。
貧弱な王・ホッジですが、人へのやさしさは最強でもあるのです。嫌われ者として過ごしてきたカゲなどの仲間を増やしていき、自らも修行を積んでいくことでホッジにしかなれない王として成長していくのでした。
おすすめポイント
このマンガはエンタメとしても読めますが、実は社会派的な内容となっていて、世の中は実力社会だけであるのではなく、人間性も重要であるという教訓を与えてくれます。
ホッジは元々自由にしゃべることができないのですが、周囲のサポートを受け、自分自身も不屈の精神を持つことによって強者にも勝る実力をつけていきます。
殺伐とした現代社会にこそ必要なマンガだと言えるのではないでしょうか。
リンク
アニメ概要
原作: 十日草輔
出版社(レーベル):KADOKAWA(ビームコミックス)
制作会社:WIT STUDIO
放送枠:フジテレビ系列深夜枠の「ノイタミナ」
放送日:2021年10月から放送開始
ノイタミナとはAnimationを逆から読むと、[noitamina]となります。
アニメの常識を覆したいとか、すべての人にアニメを見てもらいたいという思いから来ているそうです。
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FIRE 最強の早期リタイア術
2020年から新型コロナウイルスなどの影響もあり、世界の株価は米国を中心に大幅下落となりました。しかし、新型コロナウイルスが当分収束することがないとわかり始めると日経平均が2020年3月に16,358.19円を最後に上昇傾向に転じました。2021年2月には30,714.52円に達し、その差は実に約1.88倍にもなります。
1年も経たずしてこれほどまでに投資ブームが巻き起こっているのは、機関投資家だけでなく、個人投資家や特にこれまで投資に積極的ではなかった若者世代が投資の必要性を感じたからではないでしょうか。
新型コロナウイルスによって雇用も圧迫され、経済的ダメージも大きい中、これまで銀行に蓄えていた現金を投資に回すことによって複利や売却益によって資産運用をしていこうという風潮が出来上がっています。
FIRE(Financial Independence,Retire Early)とは
近年FIREなる言葉がブームとなっています。
FIREとは(Financial Independence,Retire Early)の略となります。
日本語で言うと、(経済的独立、早期退職)です。つまり、何が言いたいかというと、さっさと金を貯めて、早期退職しよう!ということです。
さっさと金を貯めろと言われましても…
さっさと金を貯めて早期退職しようといわれても、仮に40歳で仕事を辞めるとするといくら必要でしょうか。22歳の新卒時から早期退職のために金を貯め始めるとして、20年間働いて42歳で早期退職しようと考えているとします。
42歳まで税金が毎年50万円だったと仮定して、年間の生活費(結構難しいと思いますが)150万円という過酷な環境で生活をすると、、、毎年コツコツ銀行に貯金していたら、4793万円も貯めることができます!!とてもすごいことですよね。
42歳にしてすでに5000万円近くも貯めています!
しかし残念なことに、それから毎年150万円という質素な生活を送っていても、全く収入がなければ70歳を迎えるころには593万円になっています(泣)
https://yskblogg.hatenablog.com/
※年収は2.4%の昇給率(それとは別に5年おきに+20万円UP)で計算しています。
※税金、社会保険料は50万円で計算しています。
以前、日本では老後生活で2000万貯金がないと厳しいという説がありました。
だいぶ足りないではないか!!となってしまうわけです。
ではどうすれば良いのでしょうか。
経済的に自由になれば早期退職が可能!!
素直に貯金だけしているとお金が全く足りない、早期リタイアは無理だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ではどうすれば良いかというと、目指すのはFIREです。
FIREは先ほども書いたように、経済的独立、早期退職です。
この経済的独立というのはせめて年金がもらえるころまでは遊んで暮らせるようにしよう!という話です。
素直に貯金している分に、年間4%の利益を得ることができるように投資を行ってみるとどうでしょう。
同じく42歳で退職、その後無収入で300万の生活費として使い続けても、70歳時点で5,140万円も残っています。
そもそも、42歳時点で、2000万円以上もの差が出ているうえに、その後も4%の運用を行うことによってほとんどの生活費を複利によってカバーされているのです。
https://yskblogg.hatenablog.com/
※年利4%の列は年間生活費300万を抜いたうえで4%の運用を行っています。
生活費を浮かすために旅行も
これまで、我慢して貯金する話を書いてきましたが、実は旅行も節約するうえで重要と書いているのが、「FIRE 最強の早期リタイア術」です。
クリスティー・シェンさんとブライス・リャンさん夫妻による実際のFIREの話なのですが、FIREを達成して気分転換のため旅行に出かけたら思わぬことを発見したというのです。
それは、物価の高いアメリカやヨーロッパ、日本などでの生活をするより、東南アジアなどの物価の比較的安い地域に旅行でロングステイを行っていると生活費が浮くことによってさらに投資効果が高まるというものです。
遊びが金を生む機会にもなっているということは、現在リモートワークなども普及しつつあるので、実際にはもっと早期リタイアが実現しやすくなっているということも言えるのではないかと書かれていました。
ここにある情報も基本的にはこの書籍からヒントを受けて書かせていただいています。
もちろん、ブログ運営などによって早期リタイアすることも可能になるでしょう。
ぜひ一度「FIRE 最強の早期リタイア術」を読んでみることをお勧めします。
リンク
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(c)中村文則/「掏摸」
中村文則の小説といえば「教団X」などがかなり有名で一度は読んだことがあるという人も少なくないと思います。しかし、「教団X」はなんといっても文庫で608ページからなる長編小説です。いきなり「教団X」から読むのはハードルが高すぎるということで、「掏摸」が中村文則の入門小説としては最適といえます。
リンク
「掏摸」は2010年に大江健三郎賞を受賞し、世界各国でも翻訳出版され、「ウォール・ストリート・ジャーナル」2012年ベスト10小説にも選出されるほどの人気ぶりでした。
というわけで、今回は「掏摸」の簡単なあらすじをネタバレややありでご紹介したいと思います。
「掏摸」【ネタバレあり】あらすじ
掏摸を生業にして生きる西村
手癖の悪い西村という凄腕のスリ師が主人公です。
元々犯罪組織に所属していて、離脱後一人で街中で一番金を持っていそうな人や悪人から掏摸を行い、日銭や大金をスリして生きています。
中指と人差し指、若しくは薬指を使って華麗にポケットやカバンの中、時にはジャケットの裏地に縫い付けられたポケットからもスリを行います。
意識してスリを行っているときもあれば、無意識の間にスリを働いていることもあるので一種の病気ともいえるほどの状況です。西村にとっては生きる=スリなのです。
シングルマザーとその息子の万引き現場に遭遇
そんなところへシングルマザーが息子にスーパーで万引きを指せているところへ遭遇します。普段他人に興味がない西村は見て知らぬ顔をしようと思っていましたが、万引きGメンに見つかっていることに気付いた西村は、自分の意志に反して親子へ万引きGメンに気付かれていることをそっと告げます。
自身も幼少のころから掏摸をして生きてきた人間として、その息子と自分とを重ね合わせて救いの手を差し伸べたくなったのでしょう。
それから、自宅へと尋ねてくるようになった息子にスリの手口を教えながらも、シングルマザーの彼氏に虐待を受けるのを防ぐために施設に入るように助言します。
危険な掏摸の仕事に巻き込まれる
シングルマザーの息子を(西村自身は面倒と思いながらも)可愛がっていると、石川という西村の友人から仕事の依頼を受けます。
木崎というヤクザとも半グレともわからぬ男からの仕事の依頼で、断ると可愛がっている親子が死ぬか、西村自身が死ぬかという2択になります。
そのため、木崎の仕事の依頼を受けるのですが、そこからトラブルへ巻き込まれて行きます。
人間の運命は決められているが
木崎は自分自身の力を誇示し、他人を支配することに快感を持っていました。
弱者に対して木崎の意志の通りに人生のレールを選択していくことがたまらないようです。西村も木崎にはめられ、無理難題の仕事の依頼を受けますが、それをこなしていきます。掏摸によって自分自身の人生を切り開いていく。幼い頃からそうしてきたのですから西村にとっては木崎と出会ったことも偶然ではなく必然なのでしょう。
リンク
読みどころ
中村文則の人生観と重複する内容
あとがきにも書かれていますが、本文中に「塔のようなもの」が後半頻繁に出てきますがそれは中村文則が幼少の頃によく幼いころに見た幻覚かもしれないものを現わしているそうです。
「光が目に入って仕方ないなら、それとは反対へ降りていけばいい」という部分も、中村文則の当時の人生観を反映しているそうです。
万引き家族的な要素
万引き家族も血のつながりがない人たちが集まって万引きをして暮らしていて、家族のように暮らしていましたが、この作品も西村とチビっ子のように、スリ師であるからこそつながる縁もあるというように読み取ることができます。
もちろん、「掏摸」のほうが先に出ている作品なので比較の対象ではありませんが、家族という形を考えられる作品ではないでしょうか。
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Ⓒ 映画『MINAMATA―ミナマタ―』
ジョニー・デップが主演を務める『MINAMATA―ミナマタ―』はW. ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミス著作の写真集『Minamata』をベースに作られた作品となっています。
映画ストーリー
アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。シャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。
『MINAMATA』を出版した写真家W・ユージン・スミスとは
この映画のモデルとなり、ジョニー・デップが演じるW. ユージン・スミスはもともと第二次世界大戦当時に米国の戦争カメラマンとして活動していて、沖縄や硫黄島にも派遣されるなど活躍していました。
戦争終結後はフォトエッセイの制作や企業PRのカメラマンなども務めていましたが、仕事で再来日する機会がありました。
そこで、日本の知人から水俣病の取材のオファーを貰い、翌年から取材を開始します。
しかし、水俣病の原因となったとされる企業側職員から暴行を受け、片目を失明するほどの重傷を負ってしまいます。
それでも撮影を続け、水俣病の写真展を開き、日本でも写真集が出版されるまでに至りました。
「MINAMATA」ⒸW. ユージン・スミス
映画にあわせて写真集の新版も刊行予定
1980年に日本版が刊行されていましたが、長い年月が経ち絶版状態となっていましたが、今回の映画製作が話題を呼び、新版として復刊されることになりました。
ジョニー・デップ自身も元々W.ユージン・スミスのファンだったことを公言していますし、アメリカ国内でも偉大な写真家として知られているそうです。
戦場でも、水俣病の取材でも、自身の体を張って撮ってきた熱いジャーナリストでありながら、芸術性も高い作品です。
「MINAMATA」ⒸW. ユージン・スミス
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現在混迷の香港ですが、歴史はアヘン戦争当時にまで遡り、イギリスに植民地化され、その後一部中国から租借するという形でイギリスの統治下に置かれました。
1898年から99年間はイギリスの統治下に置かれ、その後(結果的にですが)香港すべてを中国に返還することになりました。
今回紹介するフルーツ・チャン監督の「メイド・イン・ホンコン/香港製造」は1997年に制作され、中国に返還される直前の香港の不安と葛藤を描いた青春映画となっています。
「メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版」
あらすじ
中学校を中退後、事実上マフィアの借金取りとして働いていたチャウ。
父親は愛人のもとに行き、母親との2人生活を送っていました。
チャウはろくに働かず頼りになりませんが、ロンという知的障害を持つ友人を気にかけ、助ける根は良い人間です。
ある日、借金取りに行った家で出会った少女:ペンに恋心を抱くようになります。
ロンがいじめっ子から逃げていたら自殺した少女:サンが路上に横たわっていました。
ロンは道端に落ちていた遺書を持ち帰りますが、それからチャウの身の回りではおかしなことが起こるようになります。
サンが夢に出てきたり、借金の取り立てで出会ったペンが家を訪ねてきたり…。
それからチャン・ロン・サンは仲良し三人組としてサンの実家を訪ねたり遺書に関係する人に会い、遺書を渡しに行きます。しかし、会いに言ったは良いものの、2通のうち1通は破り捨てられてしまい、もう一通は家族宛で渡しそびれてしまいました。
サンが腎臓の病気で移植を受けることができなければ先は長くないということを知り、チャンは柄にもなく、死後はドナーとなる意思表示をします。
サンの家が抱える借金やトラブルを解決し、自身も男となるためにマフィアの兄貴から依頼されていた銃を使った仕事を引き受けることを決意し…。
「メイド・イン・ホンコン」タイトルの意味とは
このタイトルを見た時に、タイトルの意味ってどんな意味だろうと考えていましたが、作品を見てみると、確実にこれか!とはなりませんでしたが、色々と想像を膨らませることができます。
ひと言でいうと「独立した香港というアイデンティティ」と言えるのではないでしょうか。
よく製造業などでは「made in japan」「~china」など書かれているものですが、香港はどうでしょう。各国によって法律が分かれているかとは思いますが、下記のような記事もあり、香港製ではなく、「made in china」になってしまうこともあるようです。
「中国製」表示義務付けをめぐり、WTO手続き開始(香港) | ビジネス短信 - ジェトロ
香港自体が、中国⇒日本⇒イギリス⇒中国というように様々な支配下に置かれ、その時代時代で異なる文化や社会制度を適用されてきました。
香港市民としては、「made in china」でもなく、「made in england」でもなく、俺たちは「made in hong kong」だ!ということを言いたいのではないかなと感じました。
低予算にして味のある映画
この作品はスタッフも5名ほどで、キャストも道端でスカウトするという超低予算映画にして、香港でも最高の青春映画として人気を博した映画です。
低予算でできた理由としては、大規模なセットなどを用意する必要がなく、香港内の実際にある場所を使用してロケを行うことで、リアリティを感じながらも簡素的にできるということらしいです。
もちろん、有名キャストが出演しているわけではないので、出演料もほとんどかからないでしょう。
実際に当時の香港の空気感を感じながら作品を見ることができるので、今では絶対に経験できないとても祈祷な映画ではないでしょうか。
作品情報
配給: ユナイテッドエンタテインメント
監督・脚本 フルーツ・チャン
主な登場人物・・・キャスト
(役)チャウ・・・サム・リー
(役)ペン ・・・ネイキー・イム
(役)ロン ・・・ウェンダース・リー
(役)サン ・・・エイミー・タム
上映時間
108分
「メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版」
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(c)ジテレビジョン/共同テレビジョン
木曜ドラマの「推しの王子様」をご覧になったでしょうか?
タイトルからして、オタク系のドラマかな?と思って敬遠していた方も多いのではないでしょうか。ですが、実際には「ラブコメ・サクセスドラマ」 とでも名付けたいようなドラマです。
観ていて感じるのが、「あれ、これって韓国ドラマのリメイク?」という感想です。
実際に検索でも「推しの王子様 韓国」と出てきます。
というわけで実際どうなのかを調べてみました~!!
推しの王子様 あらすじ
日高泉美は「ペガサス・インク」代表取締役社長。若手女性の成功者としてメディアでも取り上げられる存在だ。もともとは保険会社に勤務していたが、乙女ゲームをするようになり心を奪われ、人生で初めて生きがいに出会った。ゲーム会社へ転職し、光井倫久と共に「ペガサス・インク」を立ち上げ、大ヒットゲーム『ラブ・マイ・ペガサス』を制作し成功を収める。
そしてある日、借金取りから逃げるケント様、五十嵐航に出会う。代わりに10万円を支払ってあげたが、泉美は帰りに倒れてしまい航が家まで送り届ける。
数日後、航はネットカフェで求人を探していて、「ペガサス・インク」を発見し、泉美に採用してもらうように頼み、倫久に説得され採用する。
しかし、常識的な言葉の意味も分からず仕事ができない航を部下たちが見かねて、泉美は航を立派な男に育てていくと決意したのだった。
推しの王子様は韓国発のドラマ!?
結論から言うと、韓国ドラマのリメイクではありません!
原作コミックもなく、阿相クミコ・伊達さんによる完全オリジナルの脚本です。
なぜ韓国ドラマのリメイク作品だと思われるのか
ではなぜ「推しの王子様 韓国」と出るのかというと、作風が韓国ドラマに似ているからといえるでしょう。
具体的にどういうことかというと、、、
ダメ男がイケメン男子に成長していくストーリー
「ダメ男が徐々に成長していくストーリー」や、「幼少の頃にいじめられっ子だった人が大人になったらメチャクチャイケメンになっていた」というのは韓国ドラマでは王道のストーリー展開ですが、日本では意外と少ないんですよね。
他によくある設定としては、実は御曹司の息子だった的な設定などもよくありますよね。
今回の「推しの王子様」に関しては完全に韓国ドラマでよくあるストーリー展開が韓国ドラマっぽさの一因かと思います。原作がない作品なので最終話までどうなるかわかりませんが、おそらく最後はスーツを着てカッコいい、ケント様顔負けの航君が出てくるのではなかろうかと思います。
知ってるワイフの制作陣が再集結
この作品の制作は共同テレビという制作会社で、プロデューサーである貸川聡子さんをはじめディレクター陣など、韓国発のドラマ「知っているワイフ」(大倉忠義・広瀬アリスなど出演)の日本版の制作陣が再集結して制作しているドラマになります。
そのため、韓国ドラマを熟知したメンバーたちが制作しているため、音楽や演出なども韓国ドラマ風でありながら日本のオタク文化をよく表した作品ができていると思います。
作品概要
主な登場人物・・・キャスト
日高 泉美 ・・・ 比嘉 愛未
ゲーム制作会社「ペガサス・インク」代表取締役社長。
『ラブ・マイ・ペガサス』というゲームを作っていて、ゲームの登場人物であるケント様そっくりな五十嵐航に出合い、ダメダメ男をリアルに育成していく。
五十嵐 航 ・・・ 渡邊 圭祐
『ラブ・マイ・ペガサス』のケント様に容姿がそっくりな青年。
幼いころから貧乏で、借金も抱えて路上生活をしていたが、日高泉美と出会い徐々にケント様にそっくりな好青年男子に成長していく。
光井 倫久 ・・・ ディーン・フジオカ
「ペガサス・インク」副社長でディレクター。元々映画マンを志していたが、日高泉美と共に企業。五十嵐航のが応募してきた際に日高泉美に育てればよいと推薦した。
実際は日高泉美に恋心を寄せて…。
古河 杏奈 ・・・ 白石 聖 五十嵐航の高校生の頃の同級生で、日高泉美に憧れて「ペガサス・インク」へインターン生として入社した際に航と再会。『ラブ・マイ・ペガサス』が好きな理由も、ケント様が航にそっくりだからという理由。
渡辺 芽衣 ・・・ 徳永 えり
有栖川 遼 ・・・ 瀬戸 利樹
小原 マリ ・・・ 佐野ひなこ
織野洋一郎 ・・・ 谷 恭輔
藤井 蓮 ・・・ 藤原 大祐
水嶋 十蔵 ・・・ 船越英一郎
制作陣
脚本
阿相クミコ
伊達さん(大人のカフェ)
プロデュース 貸川 聡子
演出
木村 真人
河野 圭太
倉木 義典
制作著作 共同テレビ
「推しの王子様」の見逃し配信は!?
フジテレビ系列ということで、FODでは見逃し配信も行っています!
期間限定で無料配信も行っているので見逃した方は要チェックです!
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2015年(日本は2016年)公開作品の「スポットライト 世紀のスクープ」では、2003年にアメリカ=ボストンの地元紙『ボストン・グローブ』によって明らかにされた、カトリック司祭による性的虐待事件を事実に基づいて描かれています。
「スポットライト 世紀のスクープ」ストーリー
1976年、ジョン・ゲーガン神父が児童に性的虐待を行っていたとして、逮捕されました。しかし、駆け付けた地方検事補は特に事件にすることなく、司祭を帰らせます。
またあわせて駆けつけていた司祭は性的虐待を行った神父を異動させると被害者家族に伝え、実際に事件化され表面化することはありませんでした。
2001年にボストン・グローブ新聞社の新しい局長にマイク・レゼンデス氏が就任します。レゼンデス氏は部数が減り続ける新聞業界の中で、読む価値のある記事を書くように指示を出します。
そこで、記事のネタとして選ばれたのが、コラムで掲載していた「ゲーガン事件」をグローブ紙の「スポットライト」という枠で連載することでした。
「ゲーガン事件」は約30年間、カトリック教会の神父による児童への性的虐待を繰り返していて、地元のカトリック教会をまとめる枢機卿が知りながら、弁護士などを使って組織的に隠蔽していたという事件です。
カトリック教会は当時も地元の心の寄せどころとなっていて、カトリック教会=神という図式が成り立っていました。そうした理由で、警察組織などでもなかなか手が出せない組織が出来上がっていて、裁判所の資料なども非公開処理がされていました。取材は当時事件を担当していた弁護士も守秘義務で口を割らず、裁判所の資料請求をしても拒否されるというように困難な道のりでした。
しかし、被害者たちに取材をしてく中で徐々に事件の全容が明らかになっていきます。マサチューセッツ州のカトリック教会の中だけで87人の神父が性的虐待を行っていたというリストを作成することに成功しました。
他社との競合もありながらも、不完全な情報ではなく、カトリック教会が組織的に犯罪に手を染めていたとう全体像を掴み、衝撃のスクープを行うのでした。
その後カトリック教会で児童虐待は…?
世界的に行われていた児童虐待
その後、マサチューセッツ州のみならず、全世界のカトリック教会の調査が行われ、実際に世界各地の教会で児童への性的虐待が行われていたことが明るみになりました。
カトリック教会での性的虐待が起こる構造
そもそも、なぜそんなに児童への性的虐待が行われるのかとうと、
カトリック教会の神父たちは基本的に皆独身(一部例外あり)と定められています。
また、カトリックでは肉欲主義や快楽主義を非難するとしていますが、結婚した男女であれば性的関係を持つことは良いとされています。
従って、神父は結婚することもできず、性的関係を築くこともできないため、性的知識においては小学生並みとされていたそうです。
このように、児童への性的虐待を行わせてしまう構造に問題があったともいわれています。
その後どうなったのか
カトリック教会は世界的にあまりの大きさを持っているので、根絶ということは難しく、現在も性的虐待のニュースはよく目にします。実際に日本でもあったようです。
そんな中、スクープから20年ほど経過して、ローマ法王も性的虐待に関して対処していく姿勢を見せています。
・枢機卿を集めて性的虐待に対する会議を行いました↓
カトリック教会の性的虐待スキャンダル、法王はどうする バチカンで会議始まる - BBCニュース
・性的虐待を神父の守秘義務から撤廃
ローマ教皇、性的虐待の守秘義務を廃止 隠蔽防止へ 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
ボストン・グローブ紙による”衝撃のスクープ”から20年ほど経過して徐々にではありますが、カトリック教会も変化しているのかなと感じています。
にしても、やはり真実の力というのはすごいことだなと衝撃を受けた作品でした。
「スポットライト 世紀のスクープ」
主なキャスト
監督
トム・マッカーシー
脚本
ジョシュ・シンガー
トム・マッカーシー
登場人物・俳優
(役)マイク・レゼンデス
(俳)マーク・ラファロ
(役)ウォルター・“ロビー”・ロビンソン
(俳)マイケル・キートン
(役)サーシャ・ファイファー
(俳)レイチェル・マクアダムス
(役)ベン・ブラッドリー・Jr.
(俳)ジョン・スラッテリー
(役)マット・キャロル
(俳)ブライアン・ダーシー・ジェームズ
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2020年東京オリンピックの開会式で、1972年ミュンヘン五輪で起きたテロ事件「黒い九月事件」犠牲者であるイスラエル選手団への黙とうが行われました。
今回はミュンヘン五輪で起きたテロ事件の概要と映画のあらすじや見どころをご紹介します!
映画「ミュンヘン」
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「黒い九月事件」とは
1972年ミュンヘン五輪中にテロ組織「黒い九月」によって実行されたテロ事件です。
長年続き、最も手に負えない紛争といわれている、イスラエルとパレスチナの紛争問題から、パレスチナの秘密テロ組織である「黒い九月」がオリンピック選手村へ侵入し、イスラエス選手団11名を殺害しました。
平和の祭典でのテロ事件でありながら、国際オリンピック委員会のブランデージ会長の「中止はテロに屈服することにつながる」という決断から五輪は日程を1日ずらして決行されました。
映画「ミュンヘン」ストーリー
「黒い九月事件」を受けてイスラエル政府はテロ実行犯への報復措置を行う。
秘密諜報機関モサドの一員であるアヴナーは政府からの依頼を受け、イスラエルでの身分を一切隠し、ヨーロッパに拠点を構え暗殺部隊を結成する。
ヨーロッパに潜伏中のミュンヘン五輪テロ首謀者と目されるパレスチナ人を犠牲者と同じ11人を暗殺していく計画を立てる。
しかし、実行犯を殺害してもその後任者もすぐに現れ、報復に報復を重ねる状態へと陥っていく。その先に見る結末は…
映画「ミュンヘン」見どころ
冒頭、オリンピックで起きたテロ事件がいきなり出てきます。
映画を観る限りでは、テロというと無差別殺傷のような気がしますが、イスラエル・パレスチナ問題からの発生なので、対象とされるのもイスラエル人たちという、逆に目的が決まっているからこそ怖いなと感じました。
ストーリーとしては、その後に起きた報復合戦の様子が中心に描かれています。ハリウッド映画といえばやはり諜報機関はかっこよく描かれているのかなと思ってみていましたが、今回は手作り感がある諜報員たちだなと思いました。
実際にイスラエルでは諜報機関はその当時そんなに発達していなかったのだろうという予測ができるわけですが…
相手を暗殺しようとして行っていると、どうしても自分もいつか仕返しをされるのではないかという恐怖心が出てきます(子供の頃友達に浣腸をしたらいつか自分もされるのではないかと感じたことがあると思います。違うか…苦笑)。一番はそこが見どころになるのではないでしょうか。
「黒い九月事件」というのは初めて知ったのですが、前段階でイスラエルとパレスチナの問題について軽く知っていると更に理解度が深まると思います。
主な登場人物・キャスト
- (役名)アヴナー/(俳優)エリック・バナアヴナー
- (役名)エリック・バナスティーヴ/(俳優)ダニエル・クレイグカール
- (役名)キアラン・ハインズロバート/(俳優)マチュー・カソヴィッツハンス
- (役名)ハンス・ツィッシュラーエフライム/(俳優)ジェフリー・ラッシュ
制作陣
- 監督/スティーヴン・スピルバーグ
- 脚本/エリック・ロス
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