2024.09.28 日本選手権大会北海道地区最終予選・巴戦 / 日本製鉄室蘭球場 (original) (raw)

お久しぶりです。

なんと1年近く更新を滞らせてしまっていました。

今回は日本選手権の北海道予選・巴戦に行ってきたので、その様子をお伝えしていきます。

北海道室蘭市内の「日本製鉄室蘭球場」にやってきたのは8時10分頃。

JR室蘭本線東室蘭の駅前からバスに乗り、「日本製鉄球場前」で下車しました。

企業グラウンドがバス停名になっているのは結構珍しいかも?

第1試合はJR北海道硬式野球クラブと日本製鉄室蘭シャークスの試合。

1塁側室蘭シャークス側スタンドには地元開催ということもありかなり多くの方が詰めかけていました。

第1試合は写真撮影をメインにするのにあたり、光線の状態がよさそうだったJR北海道クの3塁側に陣取りました。

先ほど東室蘭駅前のセイコーマートで購入したおにぎりをつまみに1杯いただきます。

応援グッズは室蘭シャークス側でうちわとスティックバルーンの配布とビブスの貸し出しが行われており、JR北海道ク側もメガホンの貸し出しがありました。

試合は若干のJABAタイムが発動して9時前に始まりました。

先攻・室蘭シャークスは白のメインユニフォーム、後攻・JR北海道クは緑色のセカンドユニフォームで試合に臨みます。

JR北海道クの先発は内沢航大選手(八戸工大一高→法政大)。

今大会4試合目にして3回目の先発を任されました。

1回表の室蘭シャークスは1番・青木健太選手(駒大苫小牧駒澤大)が内沢選手にいきなり12球を投げさせた上に四球をもぎ取りますが、後続が続けず無得点。

室蘭シャークスの先発は遠藤暉世己選手(稚内大谷高→青森大)。下の名前は「きせき」と読むそう。

こちらは今大会2試合目の先発ですが、前回の登板もJR北海道ク戦で、かつ相手の先発投手も内沢選手だったのでその時と全く同じ顔合わせになりました。

JR北海道クは四死球が重なって作った2死満塁のチャンスで6番・久後健太選手(明徳義塾高→天理大)のライト前タイムリーで1点を先制します。

一方の室蘭シャークスも3回表の1死2塁の場面で1打席目で粘りを見せた青木選手と2番・松嶋和将選手(千葉経大付→青森大)の連打が飛び出し、試合を振り出しに戻します。

序盤は互角の戦いを見せていた両者でしたが、中盤以降はJR北海道クが圧倒していきます。

4回裏に2死3塁のチャンスで1番・山本昂征選手(花咲徳栄東北福祉大)がセンター前タイムリーヒットを放って1点を勝ち越し。

室蘭シャークスはここで左腕の石澤大和選手(網走南ヶ丘→東農大オホーツク)を2番手として送り込みます。

直後の5回表にはJR北海道クもピッチャーを交代させます。

2番手で登板したのは先日のプロアマ交流戦で日ハム打線から三者連続三振を奪い、見事「パテレ行き」となったことも記憶に新しい大崎黎選手(智辯和歌山→敬愛大)。

1イニング目はボールが先行しがちになり、味方のエラーや自らのボークもありピンチを招きますが、無失点で切り抜け、2イニング目以降は相手打線を圧倒します。

結果としてはこれ以上ない完璧なタイミングで継投出来た形となりました。

6回裏にはJR北海道打線が更に攻勢を強めます。

2死13塁から山本選手が二打席連続タイムリーを放つと、3番・石川楓雅選手(駒大苫小牧大阪体育大)の2点タイムリーと4番・松井祐紀選手(掛川西中京大)のタイムリーで4点を挙げるビッグイニングを作り、5点をリードする優位な展開に。

そして大崎選手は室蘭シャークス打線に1本のヒットも許さない好投で最後まで投げ切り、6ー1でJR北海道クが勝利。球場の雰囲気は完全にアウェーの状態でしたが、投打に渡って室蘭シャークスを圧倒しました。

室蘭シャークスは初回に得点を奪えなかったのがかなり痛かったように思えます。

JR北海道クは1塁側ベンチに移動した上で白のメインユニフォームにお色直しして巴戦第2試合の北海道ガスとの試合に臨みます。

JR北海道クが勝てばその時点で同チームの本戦出場が決まり、北海道ガスが勝てば翌日に室蘭シャークスとの試合が組まれ、連勝で北海道ガスの本戦出場決定、室蘭シャークスが勝てば更にトーナメント戦が行われるという状況になりました。

前の試合に続き後攻となったJR北海道クの先発は夏井康吉選手(東北高→富士大)。

中軸に左打者の多い北海道ガス打線に対し経験豊富な変則左腕を当ててきたようです。

1回表の北海道ガス打線はJR北海道クの連携ミスで出塁した1番・安田大将選手(駒大苫小牧亜細亜大)が2番・武井伽耶飛選手(函館大有斗高→函館大)の左中間を破る当たりで一気に生還し、幸先よく先制点を上げます。

その後無死13塁となりますが、夏井選手はこの回を最少失点で切り抜け、その後も毎回ランナーを出すものの要所を締めるピッチングで北海道ガス打線の攻撃を上手くかわして徐々に流れを引き戻していきました。

一方の北海道ガスの先発は今年の都市対抗本戦で優勝候補と目されていたNTT東日本の前に立ちはだかり、北海道勢通算100勝に大きく貢献した村上大芽選手(津名高→立命館大)で、この日も序盤からかなり飛ばしていた印象でした。

「村上選手は流石の出来ではあるけど結構強い当たりは飛ばされているから、JR北海道ク打線は長打が出るのを信じて強く振っていくしかないかなぁ」と思っていると、4回裏1死走者なしから3番・石川選手が放った打球がレフトスタンドに突き刺さって同点としました。

「夏井選手が粘っているうちに長打を出して五分に戻す」という展開はこの時点でJR北海道ク側としてはかなり理想的な展開だったと思いますが、続く4番・松井選手の当たりが詰まりながらもいいところに落ちてツーベースとなったことで畳みかけるチャンスがやってきました。

ここで打席に立ったのが今やJR北海道クの看板選手に成長した南木寿也選手(桐蔭学園高→青山学院大)で、この日は5番指名打者で出場していました。

ここで追い込まれながらも放った強い打球はレフト線へ。

これもツーベースとなりJR北海道クが2ー1と逆転に成功。更にチャンスが続きます。

2死2塁となったあと、7番・内藤諒一選手(中京大中京國學院大)、8番・西山裕貴選手(国士館高→東北福祉大)、9番・村北翔哉選手(東邦高→愛知学院大)の3者連続タイムリーでさらに3点を追加して5-1に。

一度火が付いたら止まらないJR北海道ク打線が本領を発揮し、村上選手を一気にノックアウトしました。

JR北海道クは直後の5回表からこの試合でも継投策に入り、2番手として伊藤勝大選手(旭川明成高→北翔大)がマウンドに上がりました。

この伊藤選手が7回まで1人のランナーも出せない好投を見せ、一度掴んだ流れを手放さずに終盤までゲームを持っていくことに成功しました。

5回裏以降も毎回ヒットが出ていたJR北海道ク打線でしたが、7回裏には1死3塁から同点ホームランを放った石川選手のタイムリーヒットが出て待望の追加点を獲得。

しかしその後の一打出ればサヨナラコールドかというチャンスでは走塁ミスもあり、ここで若干の「隙」を見せてしまいます。

これに付け込みたい北海道ガスは8回表にここまでパーフェクトピッチングを許していた伊藤選手からチャンスを作ると、3番・小栗研人選手(横浜創学館→星槎道都大)のタイムリーなどで2点を返して3-6とします。

9回表の北海道ガスも無死12塁とし、ホームランが出れば同点となるところでJR北海道クは3番手として内沢選手を起用。1戦目の先発投手に後を託します。

内沢選手は後続の打者をショートライナーとダブルプレーに抑え、試合終了。

6-3でJR北海道クが勝利し、2年連続で日本選手権本戦への切符を勝ち取りました。

昨年は初戦で東京ガスに敗れましたが、今年は勝利を期待しましょう。

…ということでいかがだったでしょうか。

カメラも新しい機材を導入し、以前よりも理想通りに撮れることも増えてきた気がしますので、今後もマイペースで更新していければと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。