遊戯王マスターラボ (original) (raw)
どうも、ハイロンです。
今回は、昆虫族・植物族・爬虫類族の3種族混合リンクテーマである【蕾禍】デッキを紹介したいと思います。
3種族混合テーマといえば、同じくリンクモンスターを使う獣族・獣戦士族・鳥獣族の【トライブリゲード】を思い浮かべる方もいると思いますが、果たして【蕾禍】とはどんなテーマなのでしょうか?
【蕾禍/Ragnaraika】とは?
【蕾禍】は、「LEGACY OF DESTRUCTIONレガシー・オブ・デストラクション 」で初登場したリンク召喚を主に狙うテーマになります。
前述したように種族は昆虫族・植物族・爬虫類族の3種だったり、バラバラな属性のモンスターが多いのですが、カード効果としては、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを展開するなどのサポート効果が特徴となっているので、その3種族のテーマを取り入れたり、逆に【蕾禍】を出張させたりすることも可能となってます。
(【トライブリゲード】の場合は、墓地に該当する種族をためて、リンク召喚という形でしたが、【蕾禍】の場合は、自分の場に並べてリンク召喚を狙います。)
【蕾禍】の強力な武器としては、以下のリンクモンスターの自己蘇生能力になります。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキの一番下に戻し、このカードを特殊召喚する。このターン、自分は昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できない。
この自己蘇生効果があるので、例えばリンク2→リンク3の「蕾禍」モンスターをリンク召喚するなど、さらに数字の高い「蕾禍」リンクモンスターを狙いたいですね。
なおこの自己蘇生効果を使ってしまうと、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できないという縛りがあるので、その後の展開に注意が必要です。
【蕾禍】デッキレシピ紹介
では「レイジ・オブ・ジ・アビス」までのカードを取り入れた【蕾禍】デッキレシピを紹介します!
《モンスター:20枚》
椿姫ティタニアル×1
セリオンズ”リリー”ボレア×1
光の王 マルデル×1
蕾禍ノ姫邪眼×3
蕾禍ノ矢筈天牛×2
甲虫合体ゼクスタッガー×1
プレイング・マンティス×1
騎甲虫スケイル・ボム×2
共振虫×1
ローンファイア・ブロッサム×3
蕾禍ノ鎧石竜×1
蕾禍ノ毬首×3
《魔法:15枚》
円盤闘技場セリオンズ・リング×1
おろかな埋葬×1
封印の黄金櫃×2
蟲惑の誘い×2
ワン・フォー・ワン×1
死者蘇生×1
星遺物を継ぐもの×1
ハーピィの羽根帚×1
蕾禍繚乱狂咲×3
漆黒の太陽×2
《罠:5枚》
蕾禍大輪首狩舞×2
蕾禍ノ曝藤×1
地雷蜘蛛の餌食×2
《エクストラデッキ:15枚》
聖天樹の幼精×1
盛悴のリザルドーズ×1
蕾禍ノ武者髑髏×3
クラリアの蟲惑魔×1
アティプスの蟲惑魔×1
蕾禍ノ御拝神主×1
蕾禍ノ玄神憑月×1
聖天樹の大母神×1
蕾禍ノ鎖蛇巳×1
星界樹イルミスティル×1
蕾禍ノ大王鬼牙×2
No.3 地獄蝉王ローカスト・キング×1
【蕾禍】デッキの回し方・戦略
ここでは【蕾禍】デッキにおける回し方や戦略を説明します。
①:展開と準備
まずは通常召喚権や自身を特殊召喚できる効果を使って、自分フィールドに昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを2体並べ、《蕾禍ノ武者髑髏》のリンク召喚を狙います。
自身を特殊召喚できるモンスターとしては、《蕾禍ノ矢筈天牛》や《蕾禍ノ毬首》の2体がいます。
《蕾禍ノ矢筈天牛》は除外状態の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体をデッキの一番下に戻すことで手札から特殊召喚でき、《蕾禍ノ毬首》は手札の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体墓地へ送ると手札から特殊召喚できます。
なお《蕾禍ノ矢筈天牛》の特殊召喚条件は、《蕾禍ノ毬首》が持つサーチ効果の処理の流れで、作り出すことができます。
それから自身ではないですが、《蕾禍ノ姫邪眼》は手札から捨てることで、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を手札から特殊召喚することができます。
また《蕾禍繚乱狂咲》は手札・墓地・除外状態から「蕾禍」モンスター1体を守備表示で特殊召喚することもできるので、これらのカードを使うこともモンスターを並べる方法になります。
「蕾禍」モンスター以外では、「ベビーカマキリトークン」を生み出せる《プレイング・マンティス》や、昆虫族モンスターの特殊召喚に反応して、手札から特殊召喚できる《甲虫合体ゼクスタッガー》や《騎甲虫スケイル・ボム》、自己蘇生効果を持つ《グローアップ・バルブ》などもいます。
②:リンク召喚
自分フィールドに昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを2体並べたら《蕾禍ノ武者髑髏》をまずはリンク召喚します。
《蕾禍ノ武者髑髏》には墓地の「蕾禍」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する効果があるので、その効果を使って《蕾禍ノ御拝神主》などのリンク3へ繋げることができますし、すでに墓地に「蕾禍」リンクモンスターがいれば、蘇生したモンスターを自己蘇生するためにデッキに戻すモンスターとして使うこともできます。
それから《蕾禍ノ武者髑髏》を出す時に《蕾禍ノ矢筈天牛》をリンク素材にしていた場合には、墓地からレベル4以下の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスター1体を蘇生できるので、《蕾禍ノ武者髑髏》の蘇生効果と合わせるとリンク4やリンク5を狙えます。
なお《蕾禍ノ毬首》、《蕾禍ノ武者髑髏》、「蕾禍」リンクモンスターの自己蘇生効果を使うと、昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか特殊召喚できなくなる縛りが付くので、展開先は自然とその種族のリンクモンスターになります。
③:リンク召喚した後の戦略
リンク召喚後の戦略としては、以下の2つが主な妨害となります。
- 展開の中でサーチした《蕾禍大輪首狩舞》を発動して昆虫族・植物族・爬虫類族リンクモンスターの種類の数まで相手のカードを破壊して妨害。
- 《蕾禍ノ大王鬼牙》を出している場合は、相手がデッキ・エクストラデッキからモンスターを特殊召喚した場合に、①の効果を発動してフィールドのモンスター2体を破壊して妨害。
あとは展開の途中で、《蕾禍ノ姫邪眼》を除外していれば、エンドフェイズに2〜3枚ドローできるように、2〜3種類の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを自分の場に並べておくことも、戦略となります。
(そのモンスターがリンクモンスターであれば、《蕾禍大輪首狩舞》で破壊できる種類も増えます。)
1度、展開すればその後の戦略としては、墓地に「蕾禍」リンクモンスターが複数いる状態となるので、自己蘇生がメインになります。
自分の場に昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを用意し、そのモンスターをデッキの一番下に戻すだけで、「蕾禍」リンクモンスターを蘇生できるので、自己蘇生用のモンスターを展開することに力を注げば良いです。
その中でも《蕾禍ノ武者髑髏》の自己蘇生は外せなく、①の効果で、墓地から昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターを特殊召喚すれば、もう1体「蕾禍」リンクモンスターを並べることもできます。
【蕾禍】デッキの展開パターン
ここでは、【蕾禍】デッキでデュエル中に決めたい展開例を紹介しておきます。
パターン①:《蕾禍ノ御拝神主》+《蕾禍ノ武者髑髏》
【蕾禍】における基本の布陣になります。《蕾禍ノ毬首》1枚から作れます。
手順
①:《蕾禍ノ毬首》を召喚し、②の効果でデッキから《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ姫邪眼》を手札に加え、《蕾禍ノ姫邪眼》を除外。
※除外された《蕾禍ノ姫邪眼》の②の効果を発動しておく。
↓
②:除外されている《蕾禍ノ姫邪眼》をデッキの一番下に戻して、《蕾禍ノ矢筈天牛》を手札から特殊召喚し、《蕾禍ノ毬首》とともに《蕾禍ノ武者髑髏》をリンク召喚。
↓
③:《蕾禍ノ矢筈天牛》の②の効果で、墓地の《蕾禍ノ毬首》を守備表示で特殊召喚し、《蕾禍ノ武者髑髏》の①の効果で、《蕾禍ノ矢筈天牛》を蘇生。
↓
④:《蕾禍ノ毬首》を素材にして、《聖天樹の幼精》をリンク召喚。
↓
⑤:《聖天樹の幼精》と《蕾禍ノ武者髑髏》で、《蕾禍ノ御拝神主》をリンク召喚し、墓地の《聖天樹の幼精》と《蕾禍ノ毬首》を除外して、《蕾禍大輪首狩舞》をデッキからサーチ。
↓
⑥:《蕾禍ノ矢筈天牛》をデッキの一番下に戻し、墓地から《蕾禍ノ武者髑髏》を自己蘇生。
あとは《蕾禍大輪首狩舞》をセットすれば、相手ターンに相手のカードを2枚まで破壊できますし、エンドフェイズに《蕾禍ノ姫邪眼》の効果で2枚ドローできます。
なお《聖天樹の幼精》のリンク召喚は、《蕾禍ノ武者髑髏》の前でも良く、《聖天樹の幼精》を経由することで、《蕾禍ノ御拝神主》で除外するコストを確保できるのが、ポイントになります。
パターン②:《椿姫ティタニアル》+《蕾禍ノ大王鬼牙》
《ローンファイア・ブロッサム》と《蕾禍繚乱狂咲》の2枚で作れます。
手順
①:《ローンファイア・ブロッサム》を召喚し自身をリリースして、デッキから《蕾禍ノ毬首》を特殊召喚。
↓
②:《蕾禍ノ毬首》の②の効果でデッキから《蕾禍ノ矢筈天牛》と《蕾禍ノ姫邪眼》を手札に加え、《蕾禍ノ姫邪眼》を除外。
※除外された《蕾禍ノ姫邪眼》の②の効果を発動しておく。
↓
③:除外されている《蕾禍ノ姫邪眼》をデッキの一番下に戻して、《蕾禍ノ矢筈天牛》を手札から特殊召喚し、《蕾禍ノ毬首》とともに《蕾禍ノ武者髑髏》をリンク召喚。
↓
④:《蕾禍ノ矢筈天牛》の②の効果で、墓地の《ローンファイア・ブロッサム》を守備表示で特殊召喚。
↓
⑤:《ローンファイア・ブロッサム》自身をリリースしてデッキから《椿姫ティタニアル》を特殊召喚。
↓
⑥:《蕾禍ノ武者髑髏》の①の効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》を蘇生し、その2体で《蕾禍ノ御拝神主》をリンク召喚。その後、墓地の《ローンファイア・ブロッサム》と《蕾禍ノ矢筈天牛》を除外して、《蕾禍大輪首狩舞》をデッキからサーチ。
↓
⑦:手札から《蕾禍繚乱狂咲》を発動した後、②の効果の2つ目を発動して、除外されている《蕾禍ノ矢筈天牛》を特殊召喚した後、《蕾禍ノ矢筈天牛》をデッキの一番下に戻して、墓地から《蕾禍ノ武者髑髏》を自己蘇生。
↓
⑧:《蕾禍ノ御拝神主》と《蕾禍ノ武者髑髏》で《蕾禍ノ大王鬼牙》をリンク召喚。
こちらも《蕾禍ノ姫邪眼》を除外しているので、エンドフェイズに2枚ドローできますが、パターン①と違って、昆虫族・植物族・爬虫類族リンクモンスターが1体だけなので、《蕾禍大輪首狩舞》で破壊できる相手のカードが1枚だけになります。
ただ、《蕾禍ノ大王鬼牙》で、相手がデッキ・エクストラデッキから特殊召喚すれば、フィールドのモンスター2体を破壊できる状態ですし、《椿姫ティタニアル》によって、対象を取る効果の発動を無効があったり、《蕾禍繚乱狂咲》によるステータスのアップダウンが付いている盤面になってます。
パターン③:《蕾禍ノ鎖蛇巳》+《蕾禍ノ武者髑髏》+《蕾禍ノ御拝神主》
パターン②の手順④で紹介した《ローンファイア・ブロッサム》の特殊召喚先を変えると、もう少し展開を広げることができます。
以下では、手順⑤からの紹介になります。
手順
⑤:《ローンファイア・ブロッサム》自身をリリースしてデッキから《光の王 マルデル》を特殊召喚し、デッキから《セリオンズ”リリー”ボレア》をサーチ。
↓
⑥:《蕾禍ノ武者髑髏》の①の効果で《蕾禍ノ矢筈天牛》を蘇生し、その2体で《蕾禍ノ御拝神主》をリンク召喚。その後、墓地の《ローンファイア・ブロッサム》と《蕾禍ノ矢筈天牛》を除外して、《蕾禍大輪首狩舞》をデッキからサーチ。
↓
⑦:《光の王 マルデル》と《蕾禍ノ御拝神主》で《蕾禍ノ鎖蛇巳》をリンク召喚。
↓
⑧:墓地の《光の王 マルデル》を対象にして、《セリオンズ”リリー”ボレア》を特殊召喚し、②の効果で装備カードとなっている《光の王 マルデル》を墓地へ送って、《円盤闘技場セリオンズ・リング》を手札に加える。
↓
⑨:手札から《蕾禍繚乱狂咲》を発動した後、②の効果の2つ目を発動して、除外されている《蕾禍ノ矢筈天牛》を特殊召喚。
↓
⑩:《セリオンズ”リリー”ボレア》、《蕾禍ノ矢筈天牛》をデッキの一番下に戻して、《蕾禍ノ武者髑髏》、《蕾禍ノ御拝神主》を墓地から特殊召喚。
《ローンファイア・ブロッサム》の特殊召喚先を《光の王 マルデル》に変えると、昆虫族・植物族・爬虫類族リンクモンスターが3種類並ぶので、《蕾禍ノ姫邪眼》のよるエンドフェイズでの3枚ドロー+《蕾禍大輪首狩舞》による相手のカードを3枚破壊をすることができます。
また《円盤闘技場セリオンズ・リング》が手札にある状態なので、そのターンには自身の効果を使った特殊召喚はできないものの《セリオンズ”リリー”ボレア》をサーチできる状態ですし、ドローにこだわらなければ、《蕾禍ノ武者髑髏》と《蕾禍ノ御拝神主》で、《蕾禍ノ大王鬼牙》をリンク召喚することもできます。
採用したカードについての戦略
ここでは、上記で触れなかったカードを中心とした戦略を紹介しておきます。
①:《封印の黄金櫃》
※
デッキからカード1枚を除外する魔法カード。
主に《蕾禍ノ姫邪眼》を除外して、エンドフェイズ時にドロー効果を狙ったり、《蕾禍ノ矢筈天牛》を特殊召喚する時のモンスターを除外するのに使います。
それに加えてこのデッキでは《共振虫》を除外して、デッキから《プレイング・マンティス》を墓地へ送って除外して、「ベビーカマキリトークン」1体を特殊召喚するという流れを狙ったりもします。
(さらに除外した《プレイング・マンティス》を《蕾禍ノ矢筈天牛》でデッキに戻せば、無駄がないです。)
なお「ベビーカマキリトークン」はリンク素材には使えますが、デッキの一番下には戻せないので、「蕾禍」リンクモンスターを自己蘇生するためのモンスターには適してないです。
(正確にはトークンは選択できるけど、デッキの一番下には行かずに除外されるので、「蕾禍」リンクモンスターを特殊召喚する処理が行われないだけです。←マスターデュエルで実際やってしまったことがあります笑)
ちなみに罠モンスターはデッキに戻せるので、自己蘇生するためのモンスターに使えます。
②:《漆黒の太陽》
※
《漆黒の太陽》は、3つの効果がある永続魔法になりますが、メインは墓地から特殊召喚されたモンスターの攻撃力を1000上げる効果になります。
「蕾禍」リンクモンスターが持つ自己蘇生効果を使う前に発動しておき、高打点を獲得するのが狙いになります。
特にリンク3以下の「蕾禍」モンスターは打点が低いので、《漆黒の太陽》の恩恵を受けることで、上級モンスターにも勝てるようなアタッカーになれます。
その他には使う場面が少ないですが、自分のモンスターが戦闘・効果破壊されると、そのモンスターの元々の攻撃力の合計分ライフを回復できる①の効果や魔法・罠カードが自分の手札から墓地へ送られると回収できる③の効果もあります。
打点を上げることにしましたが、この枠は同じような条件で相手のライフを削れる&自分のライフを回復できる《リィラップ》でもいいでしょう。
最後に
今回は、【蕾禍】デッキを紹介しました。
実は個人的にマスターデュエルでも使っていたりするテーマですが、【蕾禍】は、展開力と自己蘇生効果があるので、リカバリー能力に長けてる部分が強みですね。
ただ昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターしか出せない縛りがあったり、その3つの種族の戦力の層が薄いのがちょっと残念なところかなと。
さらに縛りに関しては、一部の昆虫族や爬虫類族のテーマ内にもあって、組み合わせが難しかったです。
でも今後の昆虫族・植物族・爬虫類族モンスターの強化次第では、まだまだ伸びしろはあるので、期待したいですね。
ではこれで【蕾禍】デッキの紹介を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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