(original) (raw)

木にこしかけて顔をこちらにむけている女の子があります。可能な限り画像を拡大したため、相貌は不鮮明ですが髪型から察して昭和かそれ以前に見、どこか親しみやすい印象です。

消灯後間もなく舎監の眼を盗み、ベッドのわきにある机に鳥居と五十音を書いた紙を用意して十円玉を置く、通常は人差し指だが僕達は小指を軽く触れさせるだけでスルスル動き、鉛筆に持ち替えてこっくりさんに似顔絵をお願いすれば、器用に一筆書きで描き、あなたは女性ですねといった具合に相手が幽霊なれど親近感がわく。

ある晩3人でやるために同室のLを仲間に入れ、こっくりさんを呼び出して質問したのはいつものこと、問題はここからでLが自分のこめかみに両手をあてたのは耳のつもりだったか、口でピョンピョン云いながら兎跳びで部屋から出ていこうとしたのを、部屋の者総出で取り押さえたが、Lは身長が180センチほどあるから体重も相当なのに、赤子の手をひねるより簡単にストンと床に尻をついたのも面妖の一つといへり。

後のLは虚ろな眼で中空を見、口を縦に大きく開けた容子で何を問うても答えなかった。

①は顔から右上半身が裂けている黒眼勝ちの少女があります。②はおかっぱ頭の女の子で人間に例えれば小学校低学年くらいでしょう。向かって左足を立てて座ってい、子供にしてはこの土地にずっとあるくらい落ち着いた容子です。

これは1人暮らしで最期に住んだ物件なり、夕方犬を散歩させるには少し早い時間だったのでパソコンを立ち上げて心霊サイトを渉猟せしに、後に犬にハーネスとリードを付けて玄関を開けると同時に私のことを力強く引っ張るのはいつもの癖で、歩き始めて間もなく何故かリードがはずれてしまい、ハーネスとは金具で接続するからもし中途半端であれば玄関先のはず、頭にいくつも疑問符を浮かべながら取り付けて散歩を再開せり。

今度は月ぎめ駐車場に駐車してある車と車の間をまるで幽霊船の船員のごとくに、ボロボロの衣服に身を包んだ年齢不詳、性別不詳のセピア色した者が砂利道の上をすべるように私と犬の数メートル前を横切り、散歩前に回覧したウエブサイト、否、当時の心霊サイトは霊能者が管理人のことが多く、私は霊障を受けたのかしらん。

私のことをとても警戒して①の女性が②の男の子をかばっています。彼女の顔がはっきりしないため、母親なのかお姉さんなのかまでは見当がつきません。でもどことなく母子にみえます。

最後は2LDでペット可のアパート、先ず愛犬の怖い話からいきましょう、この犬は玄関がとても気になるらしく、気配を感じれば寝ているときでも小走りで近づいていき、ドアと三和土の隙間に鼻をこすりつけて外の匂いをかいだり、威嚇するように吠えたりするのですが、実際にドアを開けて確かめたところで猫の子一匹ありませんでしたを繰り返す犬でした。

今度は不可思議な匂いのことで、夜帰宅して玄関のドアを開けると台所から甘い香りが漂ってき、香水や芳香剤の類は一切ないのに女性が好みそうな匂いがし、大家によれば私が契約する半年前に女性が住んでいたそうで、そういえばスイッチの下にかあいい丸文字の説明書きがありましたが、彼女が住んでいたのは半年前のこと、引っ越し当日も窓が20センチほどあいていました。

中年と思しき女性があり、格子柄のワンピースと黒のカーディガンを着ているように見えます。

彼女の左にある幽霊はこちら

【心霊写真2】照れ屋の女の子ほか -