ゆっくりいこう (original) (raw)

シーズンラストに2連敗で終わり、プレーオフ進出も逃してしまったジェフ。
残念な結果に終わってしまいましたが、小森の得点王に輝いたことは、明るいニュースとなりましたね。
ジェフからの得点王は、2013年のケンペス以来ということになります。

2013年からの得点王を、一覧でまとめて見ました。
ちなみに、J2は昨年まで42試合行われていましたが、今年は38試合と4試合少ない中で、小森は23ゴールを上げています。

それぞれ怪我などによる欠場もあって出場数はまちまちだと思いますが、そこを考慮しないとすると小森の場合は全38試合が行われて23ゴールということは1試合平均で0.6ゴール。
これを42試合で計算にすると、25ゴールということになります。
2013年から2022年までの得点王の平均ゴール数を計算すると24ゴールとなったので、ほぼほぼ平年通りの成績となりますね。

ただ、小森の場合はゴールだけではなく、守備面などでもしっかりと貢献してくれました。
一方で小川やルキアンなどはよりポストプレーでも活躍していたり、ウタカや大前などはチャンスメイクでも効いていたところがありますので、それぞれの特徴があって面白いですね。
2013年のケンペスはともかくフィジカルが強く跳躍力もあって、この年右SBにコンバートした米倉の鋭いクロスからケンペスがゴール前に飛び込むというパターンが、非常に強力でした。

シーズンラストの小森は第37節長崎戦でPKを外してしまうと、第38節山形戦でもノーゴールとちょっと残念な形で終わってしまいました。
山形戦後の会見は言葉が少なかったようですし、ショックも大きかったのかもしれません。

www.jleague.jp

特にPK失敗直後は明らかに動揺していたように見えましたし、ここまでマイペースにプレーして、チームが劣勢であってもいい意味で空気を読まずに何度もゴールを決めてくれた小森の姿から考えると、意外にすら感じるところがありました。
あの小森でもプレッシャーを感じることがあるんだと。

しかし、こういった状況になりえるからこそ、オシム監督はもっと普段から厳しい目で見るべきだと、日本のファンやサポーターに要求していたのかもしれません。
常にプレッシャーを与えることで、プレッシャーに慣れていくことが、より大舞台で活躍する上では必要なのかもしれない。
それによって苦労することもあるかもしれませんが、それに打ち勝つことがワンランク上を目指す上で大事なことだということでしょうか。

とはいえ、小森に関しては十二分に活躍してくれました。
シーズン終盤の連勝中もゴール期待値で言えばジェフの方が劣る試合も多かったですが、それでも小森などの決定力に救われて勝利を飾ることが出来ていました。
正直小森がいなければ、最後までプレーオフ争いをすることは出来なかったかもしれない。

また、小森の場合は昨年も大卒1年目ながら13ゴールを上げており、2年連続で活躍しているわけですから、今季の活躍も偶然ではないことがわかります。
来年はどこかに移籍するのかもしれませんが、出来れば海外チームか、J1でも上位チームに移籍してほしいなぁと思ってしまいます。
ただ、大事なのは何よりも自分が活躍できるチームに所属することでしょう。
それと共にジェフとしてはしっかりと移籍金を稼いで、小森に代わる選手を確保することが必要となりますね。

昨日、Youtubeの方でJ1昇格プレーオフ全チームと、昇格予想を取り上げた動画をアップいました。
もっと早くにアップする予定だったのですが、やはり動画作成は時間がかかってしまいますね。

動画の冒頭などで、ジェフのお話しも少ししています。
また、ライバルチームを知ることは、サッカーを知ることにもなり、引いてはジェフのことを知ることにも繋がるかもしれませんから、他チームをチェックすることも大事なことだと思います。
ということで、動画の方もよろしくお願い致します。

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来年もJ2で戦うことが決まったジェフからすれば、この4チームの中から3チームが来季のライバルということになります。
ただ、あくまでも現在のチーム状況からすれば、総合力で抜けているのは長崎と山形ということになるのではないでしょうか。
来季はまたジェフも含めて状況が変わっている可能性は十分あるわけですが、それでも他チームの動向は今から気になるところだと思います。

動画の山形のところで少し話したのですが、強いチームは選手交代のパターンを持っているイメージです。
それだけチームのベースがハッキリと確立されて、余剰戦力も生まれたところで、交代パターンも確立できる余裕が結果的に生まれるのではないでしょうか。
しかし、ジェフはSHの起用法が最後までなかなか固まらず、交代パターンを確立するに至らなかった印象です。

それだけ、ライバルに比べて、チーム作りが遅れていたと捉えられることもできるでしょう。
ジェフは今季小林監督体制2年目で、開幕前にも大きく主力選手を入れ替えなかったにもかかわらず、後れを取ったという点に関しては、非常に残念なことだと思います。
それも踏まえて、今季をどう評価していくのか。

また、各チームの負傷離脱選手に関しても、少しずつ触れています。
ジェフも少なくなかったですが、それも他チームと大差はないと思います。
特に今年の長崎は新井、岡野、櫛引、加藤、エジガル、澤田など、負傷者が多かった印象です。

ジェフの場合、鈴木大輔、風間、田口、日高などが離脱していますが、ベテラン勢が多かったことも特徴でしょう。
どの選手もこれまでに怪我で離脱した年が少なくなく、負傷離脱のリスクは十分にある選手たちだったと思いますから、戦線を離れる覚悟はしておくべきだったと思います。
それを込みでの準備といったものが、必要になってくるということですね。

細かな話をしていくとキリがないところもありますが、そういった細部が大事な要素でもあるのかなと思います。
今シーズンの総括に関してはまた後日したいところですが、ライバルチームの戦いも最後までしっかりと見届けて、ジェフの来季にいかしたいところですね。
そして、来年こそは悲願の昇格をはたしたいところです。