【完全版】クサガメの室内飼育&屋外飼育┃飼育環境のDIY┃これを読めば水棲カメの飼育方法がわかります! (original) (raw)

以前書いた、我が家のクサガメが座敷亀のように過ごしているという記事(➡その記事はこちら)が何げにアクセス数があり驚いています𓆉

【クサガメ_飼い方】のような検索ワードで来てくださっているようなので、今回はクサガメの飼育方法について、しっかり解説!『このページさえ読めば飼育方法が丸分かり』なページを作りました!

<我が家のカメ>浅井さんうちのクサガメ “さん”までが名前。オスのクサガメ。夏場に、近くに水辺のない道を闊歩していたところを発見。車に轢かれそうになっていて、甲羅も割れていたので連れて帰ってきたのが飼育の始まり。

クサガメに限らず、ミドリガメやイシガメなどの水棲亀に共通した飼育方法なので、ここでの表現は「水棲カメ」に統一します。

水棲カメに必要な飼育環境

主に水の中で暮らし、日中は陸地にあがり日向ぼっこ(甲羅干し)をする水棲カメたちに必要な環境は以下の通りです。

キレイな水

水槽に入れる水は、基本的に水道水をそのまま使って問題ありません。

カルキ抜きをおすすめする状況

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水棲カメは文字通り水の中で生活します。
ご飯を食べるのも、排泄するのも、同じ水の中でするので、とにかく水が汚れます。

水が汚いと病気になるリスクが高まります。ご飯を食べなくなったり、水を飲まなくなったりして『水の中にいるのに脱水症状を起こす』なんてことも…。

こまめに水換えをして、キレイな水質を保っていきましょう!

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👆🏻ろ過装置を使う場合はこちらがおすすめ!
これを使い始めてから1日置きにしていた水換えが3,4日置きになりました。
(東日本用・西日本用と分かれているので、購入の際はご注意ください!)

水に濡れない陸地

水棲カメは水から出てきて陸地や岩場に上がり、じっとして全身を乾かします。これは『甲羅干し』と呼ばれます。

甲羅干しが必要な理由

水棲カメが水から出て、陸地に上がり体と甲羅を乾かす(太陽光に当たる)のは大切なことです。

陸地が水没して、体の半分が水に浸かっているような状態にならないように注意しましょう。

太陽光

甲羅干しの必要性でもご説明しましたが、カメにとって太陽光は必須です。

「室内でしかカメを飼育できない」という人もいらっしゃると思います。そんな時に必要になるものが、【バスキングライト】と【紫外線ライト】の2つです。

この2つがセットで太陽の代わりになります。

下記にご紹介するライトに付けるスタンドはライトドームがおすすめです。

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傘ですっぽりライトを覆うタイプで眩しくないので使いやすいです。内側がアルミ加工されているので光が反射し、ライトをしっかり照射できます。

バスキングライト

熱が発せられる保温用のライトです。
バスキングライトが当たる場所は温度が上昇し『ホットスポット』ができます。

紫外線ライト

紫外線を照射するライトです。
バスキングライトには紫外線が含まれないので、このライトも合わせて照射することで太陽の代わりが完成します。

水中ヒーター

水温が下がる時期は水温を一定に保つために水中で使えるヒーターが必要です。

水温が下がると食欲がなくなったり免疫が下がったりしてしまいます。

我が家で使用しているもの

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注意する病気(原因と予防法)

ここでは飼育環境が悪くなることで症状が出やすい病気をまとめます。

ここに記載する病気の大まかな原因は
水質悪化¦日光浴不足¦栄養不足です。

こまめな水換え・しっかり甲羅干しできる環境を作り、栄養を補えるフードを与えることで防ぐことができます。

症状がある場合
もしも病気になってしまった場合、自宅でできる治療方法もあるようですが、私はそれらを実践したことがないのでここではご紹介ができません。当てはまる症状を検索すると対処法が出てくるかもしれませんが、「もしかしてこの病気かも…」と思った場合は是非、爬虫類を診察してもらえる動物病院へ連れていってくださいね。

水カビ病

水質悪化により水カビというカビ菌が発生し、水カビ菌に感染することで

水が汚れたらすぐに水換えをして、キレイな水質を保ちます。体や甲羅をしっかり乾かせる環境を作ることで防ぐことができます。

風邪

風邪の原因は人間とほぼ同じです。
室温・水温が下がる冬場に症状が出る場合が多いようです。

30℃前後のホットスポットを確保し、水温も水中ヒーターを使用して28~30℃にキープしてください。

代謝性骨疾患(クル病)

カルシウム不足と日光浴不足が主な原因です。

カルシウムを吸収しやすくするためにはビタミンDが必要になりますが、ビタミンDは甲羅干しによって合成されるので日光浴をしっかり行います。

また栄養が偏らないようにカメ専用フードを与えます。よく食べるからと、エビ(おやつ)ばかりあげるなんてことは避けましょう。

おすすめのフード

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我が家のカメが現在食べているのはカメプロスです。カメプロスの他には、『カメのエサ(キョーリン)』『レプトミン(テトラ)』を与えたことがあります。

これらには水棲カメに必要な栄養素がしっかり含まれているので、食い付きの良いものを選んであげると良いでしょう。

水棲カメの飼育方法

水槽が大きければ大きいほど(水量が増えるほど)水換えの頻度は抑えられます。
水槽が小さい場合はろ過装置を付けずに毎日水換えした方が多分楽です𓆉

また、水槽内の装飾品(敷砂利や人口水草)は不要です。
誤飲の恐れもありますし、何より汚れが入り込み掃除に手間がかかるだけなので、わざわざ入れないことを強くおすすめします!

水槽内をオシャレにするよりも『いかに楽に、手早く、水換えができるか』が重要です。そのくらい水棲カメの飼育は水換えが大変です。

我が家の飼育環境【室内】


10月半ば頃~梅雨明けまでは室内生活です。

室内飼育環境のDIY

陸地はダイソーのジョイントラックで作っています。

ラックポール(39cm) 4本
延長ポール(38cm) 4本
ラック用棚 2枚
固定部品(4個セット) 2個
メッシュパネル(ワイヤーネット) 4枚以上
結束バンド たくさん
人工芝 3枚

写真はクリック・タップで拡大できます。

STEP1

ジョイントラックを組み立てて、棚部分にサイズに合わせてカットした人工芝を載せる。

STEP2

落下防止の為、陸地になる部分の周りにメッシュパネルを結束バンドで固定していく。

STEP3


水中から陸地に上がるためのスロープを設置するため、人工芝を結束バンドで垂らすように固定する。

STEP4


メッシュパネルを頑張って折り曲げて『若干くの字』を作る。それを垂らした人工芝の下から、ジョイントラックと衣装ケースの間に挟むように入れるとスロープが完成。

補足


ライトはラック棚に結束バンドで固定しています。

あると便利なアイテム

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バスポンプと排水する場所まで届くの長さのホースをあわせて使用すると水換えがすごく楽になります!

▼使用方法はこちらの動画を見てね。

www.youtube.com

我が家の室内環境【屋外】


梅雨明け~10月半ば頃はお外で生活します。
【洗太郎】という簡易洗い場の脚付きタイプを使用しています。

洗太郎について

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洗太郎は楽天やAmazonで購入できます。
脚付きタイプは楽天市場でしか販売を確認できませんでした)


排水ホースが庭の水場に伸びているので、そのまま排水することが出来ます。
室内飼育より水換えが楽なのがメリット!

汚れた水をそのまま排水し、ホースからそのまま水を溜められるので、ろ過装置などは不要。

陸地だけ設置する簡単設計。

屋外飼育のポイント

屋外飼育環境のDIY

【水槽全体】

洗太郎 1台
メッシュパネル(ワイヤーネット) 蓋として上面が覆える量
結束バンド たくさん

写真はクリック・タップで拡大できます。

STEP1

メッシュパネルを結束バンドで繋げて固定して、蓋を作っておく。

STEP2


洗太郎のフチにドリルで穴を開け、その穴に結束バンドを通して、蓋になるメッシュパネ
ルを優しく固定する。(開閉できるように、結束バンドはガチガチに締めない。)

STEP3


メッシュパネルを挟む力が強い洗濯バサミなどで数箇所しっかり固定して開かないようにする。

補足

洗太郎のような洗い場を使う場合は、水栓のチェーンは取っておきましょう!

【陸地作り】

ストッカー 1個
人工芝 1個
結束バンド たくさん


👆🏻このストッカーを逆さまにして使っています。

写真はクリック・タップで拡大できます。

STEP1


ストッカーの一部をプラスチックカッターなどでカットして高さを調整する。(赤線部分)。

STEP2


ストッカーを逆さまにして縁の部分に穴を開け、人工芝がスロープになるように結束バンドで固定する(コケだらけの写真ですいません)。

STEP3


亀が乗る部分に穴を開け、水捌けを良くしておく。

補足

陸地が軽いので、カメがスロープを登っている間に斜めに傾いてしまう場合があります。陸地の上に小さなレンガなどの重しを置いておくと安定します。

レンガを積んで陸地を作ることができますが、ストッカーを使うことで陸地の下が隠れ家となります。デッドスペースがなくなるのでおすすめです。

陸地DIYは毎年模索しています。
また良さそうな方法を見つけたら更新しますね!

水棲カメの飼育についてまとめました。
飼育方法や環境作りのヒントになれば嬉しいです。

ぜひ素敵なカメ飼育ライフを!