映画ハムナプトラで人を襲う虫の正体は?実在するの? (original) (raw)
1.はじめに
映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」で誰もがトラウマになる虫。
あの虫はスカラベという甲虫です。
コガネムシやカナブンに似てますよね。あれと同じ仲間です。
今回は映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」の文脈におけるスカラベについて解剖していきますね。
映画を知らないぞ、という方は後半のあらすじを読んでくださいね。
2.映画ハムナプトラで人を襲う虫の正体は?実在するの?
(1)スカラベの食性。本当は人を襲うの?
実際のスカラベは、主に植物や腐敗した有機物を食べる昆虫です。
特に、糞を食べることで有名な種類もいます。
これらのスカラベは環境にとって重要な役割を果たし、自然のリサイクルプロセスに貢献しています。
映画の中で描かれるような、人を襲う習性はありません。
(2)スカラベの形状
ハムナプトラに登場するスカラベと実際のスカラベは、いくつかの点で形状が異なります。
映画のスカラベは非常に大きく、リアルなスカラベよりもかなり大型化されて描かれています。実際は数センチ程度ですが、映画では手のひらに乗るサイズでした。
また、映画でのスカラベは鋭い角(?のようなもの)を持っており、実際のスカラベにはない特徴が加えられています。
さらに、このスカラベは群れをなして統制の取れた動きをしますが、実際のスカラベはこのような行動を取りません。
映画におけるスカラベの描写は、ストーリーのサスペンスやドラマを高めるために現実とはかけ離れた形で描かれています。
ですが’、これは観客に興奮や恐怖を感じさせる効果的な手法で、
(3)ハムナプトラでなぜスカラベが選ばれた?
ハムナプトラでは、エジプトの伝統や神話が重要な背景となっています。
この映画は、古代エジプトの神秘と冒険を描いた作品で、その中でスカラベは象徴的な要素として使用されました。
映画制作の際、監督や脚本家は、視覚的なインパクトと文化的な意味合いを考慮してスカラベを選んだと考えられます。
① スカラベの象徴的な意味合い
古代エジプトでは、スカラベは単なる虫ではなく、太陽の運行と再生のシンボルとして重要な位置を占めていました。
特に太陽神ケプリと関連づけられ、太陽の毎日の復活と再生を象徴していたのです。
このため、スカラベは変容や新しい始まりの象徴と見なされていました。
スカラベが糞を転がす行動は、太陽が空を横切る様子を表していると考えられていたのです。
虫という枠組みを超えてかなりの意味を持っていたのでした。
② サスペンスやミステリーとの関連
ハムナプトラの制作チームは、このような文化的背景を理解し、スカラベを効果的に使用しました。
スカラベの持つ再生と変容の象徴性は、映画のテーマである不死、秘宝探索、呪いといった要素と見事に結びついています。
これにより、映画はただのアドベンチャー物語を超え、古代エジプトの神秘とサスペンス、ミステリーを深く表現することができたのです。
このように、ハムナプトラでのスカラベの選択は、単なる視覚効果以上の意味を持ち、映画の重要なテーマと深く結びついていたのです。
サソリが人を襲うシーン、という手法もあったかもしれませんが、ちょっとこういった文化的背景を探ると、同じ虫でもスカラベがいいかな、という感じがしますよね。
温和そうな虫が人を襲う、というセンセーショナルな感じも、スカラベだからこそ出せたシーンだと思います。
3.あらすじ
1999年に公開された映画「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(原題:The Mummy)のあらすじを紹介します。
まず、この映画のキャストからです。
リック・オコーネル役はブレンダン・フレイザー。
彼は「ジョージ・オブ・ザ・ジャングル」にも出演していますよね。
エヴリン役はレイチェル・ワイズ。
彼女は「美しき獲物」での演技も素晴らしいです。
物語は、古代エジプト時代に始まります。
一人の司祭が、恋に落ちた女性との禁断の愛のために呪われるところから始まります。
時は流れ、1920年代。
勇敢な冒険家リック・オコーネルが登場します。
彼は、エヴリンとその兄弟と共に、失われた砂漠の都を探しに出かけます。
彼らは、地図を手に入れて、ハムナプトラを目指すのです。
しかし、彼らだけではありません。
他の探検隊も同じ目的で動いています。
探検が進むにつれて、不思議で危険な出来事が次々に起こります。
そして、古代の呪いが解き放たれることに...
ここから先は、映画を見てのお楽しみです。
ミステリーとアドベンチャーが詰まった「ハムナプトラ」。
是非、映画でその続きをご覧くださいね。
この記事が、映画「ハムナプトラ」の魅力を知るきっかけになれば嬉しいです。
次回も楽しい映画情報をお届けしますよ!
最後に、本当はスカラベはかわいい虫なので、誤解しないでやってください。
以上読んでいただきありがとうございました。
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