手描きイラストと洋裁。ゆずの木の雑感。 (original) (raw)

洋裁と鉄道と・・・。夫婦で綴る、趣味の雑感。

by zakkan-daily

デンシャじゃありません⁉︎

2015年 05月 21日

デンシャじゃありません⁉︎_c0291710_025315.jpg

キハ65形気動車 JR四国から車両を借り受けて運行された「みまさかスローライフ列車」(2007年5月 因美線・美作加茂駅)←本文とは直接関係ありませんが・・

先日、JR東日本から気になるニュースが発表された。

2017年度から2020年度にかけて、新潟・秋田地区の既存の気動車を置き換えるために後継車を導入するという。

ああ、帰省の度に慣れしたんだ磐越西線や羽越線、国鉄時代の気動車ともお別れか・・と思いきや、

導入されるのは「電気式気動車」だという。

http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2015/05/20_21.html

http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150510.pdf

現在、我が国で主流となっているのは、ディーゼルエンジンの動力を、液体式変速機を介して車輪を駆動させる、「液体式気動車」
自動車のATと類似したもの。

「電気式気動車」は、エンジンで発電してモーターを駆動する、「電車」に近いもの。
電車との違いは電源を架線から取るか、自力で発電するか。

今回、開発されるのは後者にあたる。

鉄道マニアとして、いちばん苦々しいのは・・・・・

みんなこぞって線路の上を動くものを「デンシャ」と呼ぶこと!

蒸気機関車の列車で、子供連れのお母さんは、オハ35系客車を「デンシャ」と呼び、

非電化区間の駅の案内放送までも、「まもなく デンシャがまいります」

中には新幹線までも「デンシャ」と呼ぶ人も。(でも新幹線は「電車」なので正しい)

こんなとき、我々鉄ちゃんは、

「電車じゃありません。気動車です!」

(一部は客車)

なんてドヤ顔で否定するたびに、冷ややかな視線を浴び続けてきた方も多いのでは?

目の前を通過するのが 電車、気動車どちらでも人生に重大な影響は与えない。

さすがに、「次の気動車で帰ります」とは言いにくいので、 私はサラリと「〇〇線で」などと言ったりする。

でも、これから誕生する新型気動車を見て、「デンシャじゃありません!」 胸を張ってを否定することに、少し憚られるような気がするのは私だけ?

エンジンで発電してモーターを回す構造の「電気式ディーゼル機関車」
DF50形(多度津工場公開 2006年10月訪問)

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ディーゼル車両が実用化された1950年代は、液体式変速器の技術が未発達だった故、電気式が採用された。
電気式は、我が国の線路条件から、重さの割に出力が小さかったが、DF50は駆動輪が多いため坂道で空転しにくい利点があったそうだ。
何よりも四角いボディがカッコイイ。

非電化区間が大半のアメリカでは、電気式が主流で、アムトラックのDLなどは、都市部の地下区間に入るとエンジンを止めて地下鉄御堂筋線の如く、第3軌条から集電して走るらしい。電気機関車そのものだ。
ビッグサイズの国なので、エンジンやモーターが巨大でも、それほど気にならない由。

先程のキハ65とDF50は、現在仲良く「四国鉄道記念館」(伊予西条市)にて保存中。

新型「電気式気動車」は、本当に電車じゃありません?

などと思いながら、印刷しているとプリンタが壊れた・・

赤とクリームの、急行色が初期の電気式気動車みたいな色になってしまいました(^_^;)

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さて、困ったもんだ。

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