辺見マリの「洗脳された話」が神回すぎた...【人はなぜ洗脳されるのか?】 (original) (raw)
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今年一番面白かった、辺見マリのしくじり先生【5億を取られた洗脳】
おもしろすぎた。しくじり先生を毎週録画しておいて本当によかった。バラエティの底力を見た気がする。1日何番組かを見ているが、今年で一番面白かった。
しくじり先生は藤崎マーケットや、堀江貴文、猿岩石森脇など神回を立て続けに放送している、バケモノ番組だと思っているが、今日放送された辺見マリの洗脳地獄で5億失った話が一番面白かった。面白いというか、震えた。怖過ぎた。
しかし、この放送で素晴らしいと感じたことは、「バラエティ」の手法による「ドキュメンタリー」である点である。テンポよく、笑いを取りつつも、ストーリーにそった展開であった。題材は「洗脳」。
他人事じゃない、洗脳方法とその手口
辺見マリは、洗脳を受けやすい性格だったと分析している。
- 責任が強いしっかり者
- 頑固で負けず嫌い
- 完璧主義
このような性格が災いして、洗脳を受けたという。
ただ、この後の話を聞くと、もはや「誰でも」洗脳を受けてしまう可能性があると感じた。それほど、完成されすぎている。
これは引っかかるわ...
この洗脳の手口は非常に手が込んでいるように見える。バカだったから、ではなく、狙われて「被害者」になったといっていいだろう。
逆に、ここまで放送していいのか、**模倣犯・フォロワーが出てしまうのではないか**と思う程、自身が受けた洗脳の手口を公開した。
はい!テレビ朝日です9/13:しくじり先生の作り方。打ち合わせは4回、3~4時間。台本は何度も作り直され、収録前日で第16稿。辺見先生の収録は前半・後半で4時間予定。リハーサルは段取りの確認、授業の練習はなし。教科書は1時間前に完成。 pic.twitter.com/alARxvuzih
— bambi (@bambi_012) 2015年9月14日
<やはり念入りな打ち合わせがあっての放送だったという>
なぜ、人は洗脳されるのか?
この放送、凄まじ過ぎた。
家族の幸せを願い、その幸せを願った行動が、家族の不幸を招いてしまうという「マインドコントロール」の恐ろしさをバラエティーで放送するという今回の放送。
是非、再放送でも、総集編でも実際に見ていただきたいのだが、「なぜ、洗脳にかかるのか?」は長年の疑問であった。
ここからは、番組で紹介された洗脳の方法をまとめてみたい。洗脳被害にあわない為にも、周りの人を救う為にも、非常に有益な放送だった。これは、かかってしまうわ...
具体的な洗脳の手口とは・・・?
1.コールドリーディング
対話しながら相手の反応を見て心理を読み取る技術
2.バーナム効果
誰にでも当てはまる特徴を言って当たっていると錯覚させる効果
この二つが基本となって洗脳されたという。詳しくない私でも知っている技術ではあるが、今回凄まじいと感じたのは、そのストーリーであった。
洗脳までの4つのステップ「AOSKとは?」
- 安心
- 驚き
- 嫉妬
- 囲い込み
これらの頭文字を取って、AOSK(アオスク)とよんでいたが、このストーリーにそって話は始まる。
洗脳への1つ目のステップ「安心」
辺見マリは拝み屋による洗脳を受けた。この入り口にあったものが、「安心」であったという。
「安心」を相手に与えるために拝み屋がした事
- 自分の家族に会わせ、安心させる
- 悩みを聞き、自分の話をせずに、相談相手として信頼させる
ただ、これらは「安心」と共に、弱みを握る「弱点」を探っていたと言われていた。具体的な「洗脳」は次から始まる。
自分を信じさせる「驚き」
ここまでは彼女自身、神の声を聞こえるという拝み屋をまだ信じてなかったという。次から洗脳者を信じさせるステップは始まる。
- 一番大切にしている「家族」にしか知らない事を言い当てる
- 「母」である自分も知らない「娘」のことを言い当てる
具体的には、娘である辺見えみりの視力低下を言い当てたというのだ。番組では、元マネージャーによる情報提供だったのではないかと言われていたが、ここが一番ゾッとした。
完全に、邪推ではあるが、これって拝み屋による犯行って可能性もあるよな。と思ったところで鳥肌が立った。
このように、他の人には分からないだろうと思っている情報を言い当てられたことにより、信じ始めるようになったという。
しかし、これだけですべて信じた訳ではなかったと語っていた。
洗脳を加速させる「嫉妬」
ここまでのステップで私ならば信じてしまう自信がある。しかし、ここからが「手が込んでいる」と感じた。
なぜ、宗教団体は集団生活をさせることが多いのか気になっていたが、もしかするとこの点を突いているのかも知れない。
- 今まで1対1だった関係から、他の信仰者を登場させる
- 他の信仰者へ手厚く教えを行っているのを見せることによって、嫉妬心を煽る
- 教祖に対して自分だけに向いて欲しいと、のめり込むようになる。
ここまでで、ほとんど信じてしまうようになった辺見マリであるが、この後から金銭的搾取が始まる。
のめり込んだ相手から搾取する「囲い込み」
ここまでで熱狂的に信じ込んでしまった後に待っていたのが、社会からの断絶の指示であったという。
- 仕事をやめさせて、社会からの繋がりを切る
- 修行といい拘束時間を長くして、信じ込ませる
仕事での関わりがなくなった彼女の周りには助言者などが居なくなった。信仰の道しか無かっただろう。
なぜ洗脳によって、お金を取られたのか?
洗脳はされても、お金を取られることはないのではないかと思っていた。しかし、この辺見マリの話によって、なるほどと思った。
なぜお金を払うのかという疑問よりも、払えば助かるという安心が上回る
この思考から彼女は搾取されてしまうこととなった。金額は5億。
これまで、なぜ彼女が洗脳されたのかを書いてきたが、洗脳の被害にあわないために役に立てば幸いである。また、この記事よりも放送が一番面白いので、何らかの方法での視聴を強くオススメする。
ここからは簡単にまとめる。彼女の具体的な搾取の過程、また洗脳が解けた要因(社会との繋がりの復活)に関しては是非、再放送等で見て欲しい。
また、バラエティとしても非常に面白いのが、今回の凄まじい点であった。笑いと怖さ、そして最後には感動と、間違いなく神回であった。
まとめ:しくじり先生、神回多い。テレビはまだ死んでいない
2015年8月29日の「新・週刊フジテレビ批評」の中で、放送作家・伊藤正宏氏により、今面白いバラエティとして挙げられていた「しくじり先生」。伊藤氏この番組は「やさしい」のが、面白いと評していた。今まで失敗してきた芸能人は多かっただろうが、出演者・視聴者共にやさしいテレビ番組だ。
今までにあった予定調和を崩す作りとなっている「しくじり先生」だったが、今回の辺見マリによるしくじり先生は洗脳を受けない方法として「役に立つ」と同時に「怖さ」や「笑い」、「家族愛」など、今年で一番面白い、神回だった。
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