週末見る夢 (original) (raw)

何故か決まって週末に見る夢がある。

毎週末というわけではないが、見るのは決まって週末が多いのである。

また、週末だけではない。

夏休みなどの休暇にも見る。

人生が休暇状態の時にも見る。

これだけ法則性があるのだから、

何か心理学的・夢診断的な見地から説明がつかないのだろうか。

今日というか昨夜はまず、

変な工務店に入社する夢を見た。

ビルの工事現場に社員が集まっており、

女子社員なんかもいて、明るい和やかな雰囲気であった。

ところが、何か気に食わないことがあったのか、

私は退社を決めるのであった。

私が退社を決めたのか、それともその人に宣告されたのかは不明であるが、

日焼けして脂ぎった髭面の中年男の顔が見えた。

そして、一度起きてまた寝たのだろうか、次の夢を見た。

それが高校を卒業する夢である。

卒業式が終わって帰るところから始まる。

だいたいが、何か学校に忘れ物をして取りに戻ったりする。

その帰り道、皆が詰襟の制服を着ているのに、

何故か私だけ下着のシャツとパンツで下校するというもの。

どこかで見たことのある列車にも乗った。

それは子供の頃、田舎にいた時に乗った電車だったような気もする。

何か青春時代に大事なものを忘れてきたか、心残りがあるんだろう。

そして、学校という束縛からの解放。

でも、社会に出ても、引っ込んでも、外国に留学しても、

何も変わらなかった。

学校にいる自分と。

推し活、オタ活をしても、そこにいるのは人、人、人……。

そういった趣味も、ある程度の人と関わってこそ面白いみたいな部分もある。

結局、人間嫌いな私には、この社会には居場所がない。

どこにも安心できる場所がない。

安心できる場所があったとしても、そこから何も始まらない。

そこは、いはば心の牢獄である。

収容施設の中では刑務官、外では一般の人の目が光っている。

それに逆らわない限りは安全だが、だんだんと活力が失われて、

生きているのかどうかも分からなくなってくる。

自分が年老いてやがて死んでいく、という焦りだけがある。