聖天尊の金運祈願〜毘沙門天との関わり〜 (original) (raw)
当山の聖天尊のご祈願には、様々な願い事が申し込まれますが、中でも今回は金運のお話をします。
どのようにすれば、金運が上がるかという議論や術が様々なありますが、一つの考えとしてご紹介します。
生駒の聖天さんでは、
天尊の徳を、
慈悲を十一面観音
御力の荒神
福徳の毘沙門天
と分けて考えるそうです。
では、金運祈願なら、聖天さんではなく毘沙門天さんを拝んだらいいではないか!と思われるでしょうが、そういうものではないことは確かです。
なぜ聖天さんの福徳を表すのが毘沙門天さんであるかという考察をしてまいります。
そのヒントが実は当山の聖天さんの御厨子の内側扉4枚にあります。
全てをお見せすることはできませんが、各扉に一人ずつ童子が描かれています。大根を捧げる童子、歓喜団(砂金袋)を捧げる童子です。
その童子は、それぞれ衣装の柄が違います。
それに気付いたのは御厨子を修復するときに、仏師さんが見付けてくれ、はるか昔の仏師さんの表現に大変関心されていたそうです。
なんと、その4人の衣装の柄は五行の東西南北の四神にちなんだ柄なのです。
そして、その中央に鎮座する聖天尊は天王であるわけです。
さて、九星気学で中央というと五黄土星です。つまり、土の概念が入っているのです。
気学としての土星の意味は割愛します。
しかし、毘沙門天の前身となるクベーラ神や、ジャンバラは、地下の蔵なら宝物を取り上げる神様なのです。
聖天尊の土星となる要素と、ジャンバラの地中より財宝を汲み上げる性格が一致しており、
加えて、砂金袋の中の砂金、五行の金であり、それを生み出すのが土なのです。
大根も土に埋まっていますよね。
それだけ土は大切な要素なのだと思います。
これらを総合的に考えると、聖天さんと毘沙門天さんのつながりや、五行や気学で考えると、金運を授かる守護神であることが理解できるのです。
しかし、福徳だけを祈るのは狭い考えであると考えます。
慈悲と、御力と、福徳、これらがそろうことで、祈願の成就や、物事が成立するということを聖天尊は教えてくださっているのです。
慈悲、慈愛のエネルギーで全てを包み込み、御力の中でも我々にとって都合の良くない疑いや恐怖など、心の中よりフツフツと浮き上がってくる良くない感情とエネルギーを整えるからこそ、物事の正しき判断ができるわけで、それが人としての成長や生々しいご利益を頂戴する福徳となるわけであります。
言わば、十一面観音と、荒神と、毘沙門天の合体尊が聖天さんと言うこともできます。また当山が所有する古文書には、毘沙門天は歓喜天尊の化身であると明記されています。金運や商売繁盛に絶大なお力を発揮するのも納得です。
当山では金運のお守りとしてカード型のものを用意しておりますので、聖天尊の御守護を仰ぎたい方はご連絡ください。
歓喜山聖天尊の大根巾着のロゴ