Nothing to Declare 〔パキスタン〕風の谷、フンザ (original) (raw)

〔パキスタン〕風の谷、フンザ

パキビザを取得して、国境を越えラホールへ。
インドより貨幣価値が下がるし、タリバンいるし
どんな魑魅魍魎が跋扈する魔都だと思っていたら・・・
国境を越えるとそこは都会でした!!
ラホールめちゃ進んでる!!
人がめちゃグッド!!
国境を越えた瞬間から、なにもしなくてもみんなが助けてくれて、知らない人がいきなり車で行きたい場所まで連れて行ってくれる始末。
インドの隣の国とは思えません!!
めっちゃ外資化されてる!!

パキスタン人いわく、人々はイリーガルワークでめっちゃリッチだけど政府はプアーだからいつまでたっても国際的に悪いイメージは払拭されないんだって。

さて、そこで日本人宿に泊まったのですが、8日しかないので風の谷のナウシカのモデルになった場所、フンザに行こうか迷っていると、
宿の主人でフンザ出身のカリム君(22)が、
もし一人で行くのが怖いなら僕もついていくとか言い出しびっくり。
別に怖くないけど男女二人で旅行ってイスラム国家的にやばいんじゃないの?でもムスリムだし童貞だって行ってたし邪心は感じられないし大丈夫かな・・・と思いつつ一緒に行くことに。

ラホールからバスで30時間、切り立った崖の超細い道を猛スピードでぶっ飛ばして、車とすれ違うたびに死ぬかと思いました。時々崖の端に、お墓とか、車の落ちた形跡が。。。

切り立った真っ白な岩肌の崖をひた走り、川をジープでザブザブ渡って着いたフンザは、本当に御伽話に出てきそうな小さな村で、
石と泥でできた小さな家が山肌を削るようにして立ち並び、
遠くには雪を被ったヒマラヤが見える。
冷たい風が吹き、緑の生い茂る、本当に「風の谷」でした。飛んでそうだもんナウシカ。

人々は薪で火を起こし、堅パンを食べる一方でMTVを見て生活しています。石の家の中は意外と現代化していました。

子供につれられて岩をよじのぼり、渓流で杏の実を食べて、

こんな桃源郷みたいなところで育ったら、ラホールなんてあわただしい都会で暮らすのはカリム君には大変じゃないのかなーとか思ってたら、

その日の夜彼は密造酒を飲んで地元のヤンキーに殴られ
歯を失ってました。

こんなピースフルな場所でマッドな事件が起きた事にけっこうびっくりです。

つづく。

2007.05.08 | | Comments(1) | Trackback(0) | 未分類