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岸信介元首相はCIAのエージェントだった

2010年01月19日

今日1月19日は『改定 日米安全保障条約』が締結されて50年目という節目に当たる。
まったくの偶然なのだが、その日に相応しい記事を書いてみようと思ったのである。

しかし、それは『改定 日米安全保障条約』を締結させた岸信介元首相に関するもので、「岸信介元首相がCIAのエージェント」であったというかなり衝撃的なものなのである。

この情報の出所は、下記の引用文中にある『週刊文春』2007年10月4日号の「岸信介はアメリカのエージェントだった!」と題する特集記事である。
更にこの記事の元ネタになっているのは、ニューヨーク・タイムズの現役記者、ティム・ウィナーの著書『LEGACY of ASHES The History of the CIA』というもので、文中にもあるようにこれはかなり信頼度の高いものである。

<岸は同盟者ではなく、エージェントだった>

 『週刊文春』2007年10月4日号は、「岸信介はアメリカのエージェントだった!」と題する特集を組んだ。この特集が特筆されるのは、岸信介元首相がこれまでいわれていた「CIAの同盟者」ではなく、「CIAのエージェント(代理人、スパイの意味)」だったと断定していることである。同特集は、ミューヨーク・タイムズの現役記者、ティム・ウィナーの著書『 LEGACY of ASHES The History of the CIA』(灰の遺産 CIAの歴史、今年6月発行)から岸がCIAのエージェントだったとする部分を引用している。引用部分は次の部分である。

 「米国がリクルートした中で最も有力な二人のエージェントは、日本政府をコントロールするというCIAの任務遂行に協力した」 「(そのうちの一人)岸信介はCIAの助けを借りて日本の首相となり、与党の総裁となった」 「岸は新任の駐日米国大使のマッカーサー二世にこう語った。もし自分の権力基盤を固めることに米国が協力すれば、新安全保障条約は可決されるだろうし、高まる左翼の潮流を食い止めることができる、と。岸がCIAに求めたのは、断続的に支払われる裏金ではなく、永続的な支援財源だった。『日本が共産党の手に落ちれば、どうして他のアジア諸国がそれに追随しないでいられるだろうか』と岸に説得された、とマッカーサー二世は振り返った」  「岸は、米国側の窓口として、日本で無名の若い下っ端の男と直接やり取りするほうが都合がいい、と米国大使館高官のサム・バーガーに伝えた。その任務にはCIAのクライド・マカボイが当たることになった」(注=CIA側の窓口となったビル・ハッチンソンもクライド・マカボイも日本共産党が発表した在日CIAリストには載っていない)

 「CIAの歴史」は同書の序文によれば、匿名の情報源も伝聞もない、全編が一次情報と一次資料によって構成された初めてのCIAの歴史の本である。

 重要なのは、岸信介が児玉誉士夫と並んで、CIAが日本政府をコントロールするためにリクルートした最も有力なエージェントと指摘していることである。そのために、CIAは岸に巨額の金を注いだと指摘している。

(中略)

<秘密工作の全容の解明を>  CIAが「同盟者」である岸信介に総選挙で資金を流し、てこ入れしたことは、すでに共同通信の春名幹男氏が著書『秘密のファイル CIAの対日工作』(2000年刊、下)で、くわしく指摘している。それによると、マッカーサー二世大使は1957年10月、秘密電報を国務省に送っている。そこには、次のように書かれている。次の総選挙で自民党が負ければ、「岸の立場と将来は脅かされる」。後継争いに岸が負けた場合、「憲法改正などの政策遂行は困難となる」。さらに、「岸は米国の目標からみて最良のリーダーである。彼が敗北すれば、後任の首相は弱体か非協力的、あるいはその両方だろう。その場合、日本における米国の「立場と国益は悪化する」。  マッカッサー大使はさらに岸を援助する提案をしている。その中身について、同書は、「結論から先にいえば、次の総選挙で中央情報局(CIA)の秘密資金を使って岸を秘密裏に支援すべきだ、という提案」だとしている。  しかし、同書はCIAが具体的にどのような工作が行われたのかは明らかではないとしている。今回の週刊文春は、岸へ渡されたCIA資金は一回に7200万円から1億800万円で、いまの金にして10億円ぐらいと指摘しているが、その金が選挙対策としてどう使われたかは触れていない。  

 CIAの汚いカネで日本の政治がゆがめられたというこの問題は、戦後日本の最大の暗部である。CIAの秘密工作の全容を明らかにすべきである。外国から選挙資金をもらうことは、公選法や政治資金規正法や当時も外為法に違反する犯罪行為でもある。「東京新聞」(10月3日付)で、斎藤学氏(精神科医)が、週刊文春の記事が事実なら大変なことだと思うのだが、「他誌も新聞も平然としている」と疑問をなげかけている。

 文責・本山洋(オフイス・マツナガ外部ライター)

 参考;LEGACY of ASHES The History of the CIA

以上『現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ』からの抜粋引用

繰り返しになるが、この引用記事の元ネタになっているニューヨーク・タイムズの現役記者、ティム・ウィナーの著書『LEGACY of ASHES The History of the CIA』「CIAの歴史」は同書の序文によれば、匿名の情報源も伝聞もない、全編が一次情報と一次資料によって構成された初めてのCIAの歴史の本であり、かなり信頼後の高い著作である。

この記事にはCIAのエージェントとして、岸信介元首相の他に児玉誉士夫氏が登場している。
児玉誉士夫氏はロッキード事件などでも登場している日本の黒幕として有名な人物である。

しかし、何といっても、『改定 日米安全保障条約』を締結させ、戦後日本の方向性を決めたとされる岸信介元首相がCIAのエージェントであったことには驚かずにはいられない。

なるほど、僕がこれまでブログ中で疑ってきた「検察や東京地検特捜部がCIAのエージェントである」ということも、これであっさりと納得させられるのである。

CIAのエージェントとは、要するにCIAのスパイということである
戦後の日本の方向性を決める重要政策を、そのCIAのスパイである人物が決めたというのだから、もう何でもありだったのであろう。
米国の言われるがままで、したい放題であったのだろうという想像は自然に出来るのである。

同時に『日米安全保障条約』というものの正体を見た気がするのである。
要するにこの条約は、「米国が日本を支配するための条約」であるという意味も持っていたということなのだ。

どうりで、これまで僕がブログで論じて来たように、「東京地検特捜部」という組織が、当たり前のように、米国のエージェントとして暗躍して来た筈である。

【「東京地検特捜部」に関連する過去ブログ記事】

今後、「東京地検特捜部」のことを「東京地検CIA特捜部」とでも呼びたい心境である。
これからは、「東京地検特捜部」のやっていることや、発表することを一切信用しないことにする。

やはり、「東京地検特捜部」は一度解体して、まったく別な組織を作り直す必要があるだろう。
CIAのような外国のスパイ組織から全く影響されない、公正で中立な検察の捜査組織としてである。
そして同時に、検察庁そのものの解体的な改革も必要であろう。

「東京地検特捜部」は、米国が日本をコントロールするための、CIAのスパイ組織だったのである。
このことは、広く国民に知らせないといけない。国民はスパイ組織に騙されているのである。

『改定 日米安全保障条約』締結50年目という節目の日に、それに相応しい記事を書こうと思ったのだが、まったく相応しくない記事になってしまった感じがしている。

しかし同時に、僕がこれまで論じて判明してきた「東京地検特捜部がCIAのエージェントである」という事実に対して、更なる確信を持ったのでもあった。
そして、日本の司法権をCIAから取り戻すために「東京地検特捜部」や「検察」を解体的に改革する必要があるということが、信念にまで至ったのである。

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