【搭乗記】JAL/JL2464(奄美大島/大阪伊丹) (original) (raw)

便名 : JAL/JL2464
日付 : 2024/08/xx
機材 : B737-800(73H/V32)
区間 : 奄美大島(ASJ)12:35→大阪伊丹(ITM)14:10
所要時間 : 01:35
区間マイル : 541
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)

鹿児島県本土で数日過ごし、スカイマーク奄美大島へやって来たのだが、それと時を同じくして大型の台風が奄美大島に襲来。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

当初は奄美大島に1泊して東京へ戻る予定だったところ、台風によって空港が2日間閉鎖され、3日目からようやく幾らか飛行機が飛び始めた。ただ、奄美大島から離れていった台風が今度は鹿児島空港福岡空港へかかり出したことで、着地側の天候不良で欠航便が発生。

当初私は大阪空港(伊丹)経由で羽田空港へ向かう予約を持っていたのだがこれが欠航、代替便で鹿児島空港経由を抑えたがこれも欠航、これを福岡空港経由に振り替えて欠航という感じで、運航しそうな便を探して手配しては欠航、というのを何度か繰り返したのち、最終的には元通り大阪空港(伊丹)経由の便を確保した。どうやら幾つか乗継可能な空港というのがあり、悪天候の場合は当初の航空券と異なる経由地の便へ変更するという選択肢も選べるらしい。

今回、経由空港の変更を伴う便変更を繰り返した関係でインターネットでは対応できなくなってしまい変更の都度電話が必要になったのだが、案の定窓口は混雑していて、会員専用番号へ電話しても繋がるまでに30分近くを要した。大人しく待っているほかないのだが、気持ち、天候不良とはあまり関係のない地域の電話番号に電話したほうが繋がりやすいような印象。ちなみにこんな台風の悪天候の際には電話口で予約するのではなく、オンラインで座席を抑えてから*1電話し、既存の予約に入れ替えてもらう方が話が早い。

尤も、今回の台風では最後の変更手配が完了した直後に何のお知らせもなく羽田空港へ向かう臨時便が設定されたので、もう少し、具体的にはあと1-2時間変更を我慢できれば直行便で帰れたのだが、流石に東京に戻る予定が当初より2日も遅れると中々気持ちは焦っていて、直行便を待っているほどの余裕はなかった。

奄美空港 台風一過の展望デッキ

奄美空港/駐機場の端には避難中のJ-AIR機の姿も

さて、2泊ほど延泊し、都合3泊宿泊したホテルを10時前に出発し、名瀬の市街地から路線バスに1時間弱乗車して奄美空港へ到着。JALのカウンター壁面に掲示されている出発便一覧には真っ赤な「満席」と「欠航」の文字が並んでいた。館内にはしばしば「便変更はxxカウンターで」という放送が流れていたから、直接空港に便の変更を求めてやって来た人たちも多かった模様。

この日は関西、関東の天候は比較的安定していた一方で、九州島内は未だ台風の影響を強く受けていたため、Peachは通常運航だった一方で、全便が鹿児島空港行きのスカイマークはこの日も2往復全てが欠航。今回の奄美大島のように、旅程の最終日に新幹線など、代替手段の選択肢のない島にいるというのは中々リスクが高いというのを改めて痛感する。

奄美空港 台風一過の運航状況

奄美空港/何かしらの要因で真っ赤な発着案内

どうやら空港ターミナルビルは台風で空調をやられたようで室内はクーラーが効かず、やたら暑い室内から屋上デッキへ出てしばらく眺めていると、大阪空港(伊丹)から折返し2464便となる2465便が到着。夏季のトップシーズンは羽田空港行きよりも多い2往復/日が運航されていたが、この時期は1往復に戻っていたから、なおのこと振替便の争奪戦が激化していた。

そういえば、この時駐機場の端にはJ-AIRのE170機が駐機していた。この日これ以降に同機材を使用する便は全て欠航になっていたから、台風からの避難方々、朝イチで福岡空港から飛んできてそのままこの日は奄美大島に滞泊という感じだろうか。

奄美空港 展望デッキから喜界島方向

奄美空港/無事着陸してひと安心

館内を見ると、台風による物資不足の影響で空港ターミナル2階にある保安検査場横のファミリーレストラン「ジョイフル」は通常メニューからかなり絞り込まれた内容での営業。台風が島を襲ったこの数日間、市中のスーパーやコンビニも乳製品やおにぎり、パン類やカップ麺などのインスタント食品類は殆ど並んでいなかったから、本土からの船が来ないと島の食糧はかなり危機的な状況になることが容易に想像できる。

奄美空港 大型の折り紙飛行機

奄美空港/紙飛行機とは思えない大きさ

JALグループとしては台風通過後本土方面に向かう最初の便ということもあり、この便は完全に満席で奄美空港を出発。北から南に向けて離陸滑走して大きく左旋回しながら進路を北に向けていったが、雲が低く垂れ下がっていて、あっという間に雲の中に入っていった。

JAL2464便 奄美空港の離陸直後

奄美空港付近/あっという間に雲の中

奄美空港から大阪空港(伊丹)へは九州本土の東側洋上を一直線に進んでいく。進行方向左手、おそらく薩摩半島の向こう側の辺りにはかなりの高さの積乱雲が見えていたが、これが台風の尻尾の部分辺りだっただろうか。

JAL2464便 台風通過後の積乱雲

鹿児島県上空/かなりの高さの積乱雲

その後は上層の雲と下層の雲のちょうど間の部分を進んでいく。雲の中に入らなければ見た目ほど気流は悪くなく、通常通りに飲み物のサービスが提供されるくらいの揺れ。数日間飛行機が飛んでいなかったことによる心労のせいか、機内は寝ている人が多くかなり静かな雰囲気。

JAL2464便 台風通過後の積乱雲

太平洋上/雲と雲の間を抜けていく

四国を過ぎた辺りで大阪空港(伊丹)に向けて高度を下げ始め、和歌山県上空から本州に入るといつもと同じ進入経路。日によって若干ルートのブレがあるから必ずというわけではないが、主に西日本各地からの到着便の場合、関西空港の脇を通過してから八尾空港を過ぎるあたりまでの間に古墳の姿を確認できることも。

(古墳のすぐ近くを通過したのがこの便)

biketourist.hatenablog.com

JAL2464便 大阪府八尾市付近

大阪府八尾市付近/この辺りは古墳が多い地域

biketourist.hatenablog.com

JAL2464便 大阪府大阪市付近

大阪府大阪市付近/圧倒的な高さのあべのハルカス

通常の着陸経路の場合、大阪空港(伊丹)着陸時は進行方向左側(A列側)に主要な観光名所が集中しているから、例えば羽田空港からの便のように道中右手(K列側)に見える富士山が見たいなどということがなければA列側がおすすめ。

(羽田から伊丹まで、進行方向右手の機窓はこちら)

biketourist.hatenablog.com

JAL2464便 大阪府大阪市付近(大阪城)

大阪府大阪市付近/大阪城は進行方向左手側

琵琶湖から瀬田川宇治川と名前を変えながら流れてきた淀川を越え、新大阪駅上空を通過した頃には着陸まで3分を切っている。運が良ければ宮原操車場に止まる「トワイライト瑞風」や新大阪駅を出発直後の新幹線の姿を確認できるのがこの頃。

新大阪駅で新幹線を待っていると、新宿や渋谷といった都心上空の比にならないほど低いところを飛行機が飛んでいく姿を見ることができるが、これほど騒音が低減してなおそれなりの音がする訳で、かつて4発機が飛んでいた頃なんかはさぞうるさかっただろうな、という感じがする。

JAL2464便 大阪府大阪市付近(淀川)

大阪府大阪市付近/瀬田川宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾へ

そんな訳で当初よりも2日ほど遅れて本州へ到着。たこ焼きでも食べようかと少し長めの乗継時間を確保していたが、乗継予定だった便が遅延するとのことで1便前倒して東京へ戻った。ただ、結局変更先の便も30分ほど遅れていて、結果的に羽田空港へ到着したのは当初予約した便が定刻通りに飛んだのと同じような時間だった。

というお話。

*1:この際は普通運賃で予約する。