Day by day　心にきざむ風景 (original) (raw)

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2023年 09月 29日

新しいお薬を足して

新しいお薬を足して_e0028056_02084916.jpeg

今まで服用していたホルモン療法の

アロマターゼ阻害剤のレトロゾールに

飲み薬の抗がん剤治療薬

分子標的薬ベージニオを

足して服用することになりました。

ベージニオはイブランスより

分子標的効果が高いエビデンスが

あるようですが下痢とか

間質性肺炎とかの

副作用があるらしいので

ちょっと不安だけれど

今のところまだ副作用は出ていません。

オススメはレトロゾールの代わりに

フェソロディックスという注射との

組合せが効果的らしいですが

どうしても苦手で決断できなかった。

以前の腰椎の圧迫骨折の時は

レトロゾール➕分子標的薬イブランスに

放射線治療とランマークが

とてもよく効いたので

イブランス復活でも良かったの

ですが、今回はベージニオに

変えることになりました。

しかし毎日朝晩服用で薬価も高いので

限度額認定を使っても高額

がんの治療にかかるお金は非日常的です。

もう子供も成人したし

母も99歳まで長く見守れたし

この歳まで何とか生きれて

年金生活になった。

薬の副作用で何も出来なくなるよりは

少しでも自分が出来る仕事や家事を

続けていたい。

股関節や肩の痛みもマシになり

家事や買物も出来るようになって

いるからあまり乗り気ではない。

私の治療でもうあまり家計に

負担をかけたくない。

新しいお薬を足して_e0028056_02091905.jpeg

ちなみに腰椎骨折の時に服用した

イブランスは2019年10月から

2021年の年明けまで

途中で減量してもらったりしながら

約１年半ほど飲んでいました。

この間にかつてないほど上がっていた

骨折時の腫瘍マーカーの数値が

劇的に下がったので

私にとってはありがたいお薬です。

おかげさまでその後はわりと元気に

家事や社会参加も出来るようになり

車を運転して郷里の母の面会や

季節のものや着替えの入れ替え、

洗剤や日用品の補充にも

通えるようになっていた。

夫と旅行にも行けた。

この18年いつも自分なりに頑張って

副作用に耐えながらいろんなお薬で

治療してきたつもりだけど

私はお薬の副作用に弱い。

いろいろな抗がん剤の

副作用だったような症状が

薬をやめた今も残っていて

なかなか抜けません。

だからどれが新しい副作用なのか

分からない時がある。

治ったと思っても周期的に出てくる。

全然どうも無い人もいるみたいだけど

私は人より弱いのかもしれない。

でも考えようによると

今も分子標的効果が持続しているのかも

と良いように考え自己暗示をかけてきた。

こんな病気になって、

まだ生きているだけでも

ありがたいといつも思って来たけど

他の人が普通に五十肩という同じ症状でも

健常の人と同じぎっくり腰や

圧迫骨折みたいな症状でも

CTやMRIで影が薄くでも写っていると

またきつい抗がんのお薬の治療を

長く受けなくてはならないのか？

仕方ないと思おうとしているけど

『乳がん』ってまるで前科みたい。

「生きているだけでもありがたい」と

プロパガンダのように心に繰り返して

タブーのように深く考えずに

従ってしまう。

以前Her2受容体があまり無いのに

当時は陽性の検査結果が出て

ハーセプチン➕パージェタ、ドセタキセルは

とてもいいお薬なので

2年も続けたのに骨が腫れて来て

骨を削って生検を受けたら

Her2が陽性から陰性に変わっていて

ホルモン療法に変えた経緯がある。

普通の細胞のようにその時生検を

受けて診断されたのではなく

骨への転移だったから

初発の細胞診の生検の結果のまま

Her2陽性用の治療を受けたからか？

いまもすごくトラウマで

どんなに忘れようとしても

疑心暗鬼の種として

心の奥に冷凍保存されている。

長年信頼して来た

アロマターゼ阻害剤の

レトロゾールは

最近不妊治療の排卵誘発剤として

使われている。

専門的なメカニズムがよく

分からないけれど

薬の薬効は謎に包まれている。

たくさんの薬品名や商品名が

入り乱れ、ジェネリックでは

また違う名前になっていたり

専門家でさえ日々学び続け

処方を選択しなければならない

研究開発のスタッフは研究費の出ない

研究はしたくても出来ないだろうし

患者もしっかり学んで賢い患者に

なろうというスローガンで

一生懸命学んでも

現実は販売促進化された

パンフレットを読むのがやっと。

反対に口コミサイトの書き込みは

どこまで本当か分からない

被害妄想的な書き込みや

競合の情報操作かな？と思うほど

極端に副作用とかを

恐く書いたものも少なくない。

何をどう信じればいいのか

情報過多時代のジレンマ

確かに純粋に脚や肩が痛いのを

治したいだけだったのに

どうもなかった所までもが

痛くなったりジクジクする

治療を受けなくてはならなくなる。

タブーのように

考えないようにしようと

思うけれど

そんな時は「迷いながら信じながら

走っていく」という

ましゃの『少年』の歌詞を思い出す。

どうやって自分を

守ったらいいのだろう？

どんなにがん細胞だけを攻撃すると

画期的さを強調されたお薬でも

諸刃の剣には変わりなく

骨転移のための治療薬の

副作用に「骨折」と書いてあったりすると

意味ないじゃん‼️と思ってしまう。

エビデンスの中には

四捨五入された部分があり、

エビデンスの枠から抜け落ちた

遅発性の後遺症も隠れている気がする。

想像可能なリスクを天秤にかけながら

いつも手探りで深い霧の中を進むように

持続可能な道を選んでいくしかない。

治療のための治療でなく

自分のための治療という意識

自分のために頑張ってくれている

脚や肩や腕や内臓や

急に何本も折れて

残り少なくなった歯たちも

１つ１つのパーツを

大切に愛おしく思う。

自分のパーツひとつひとつと

寄り添い助け合いながら

親や夫婦や子供たちのように

かばいあいながら

がんに負けず歳を重ねて行きたい。

そうして生ける薬や治療を

丁寧に選んでいきたい。

無理かもしれないけれど

力尽きてしまうかもしれないけど

抗がん治療再開に際して

改めて自分の心に刻み直す。

by budda88 | 2023-09-29 18:01 | breast cancer |Trackback |Comments(0)

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