coffeeandmusica’s blog (original) (raw)

この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。

こんにちは。概ね学校の期末考査も終わり、

まもなく子供たちも楽しみにしている夏休みですね。

定期考査を実施していない学校も一部ありますが、

多くの中学校・高校では中間・期末考査が実施されており、

子供たちはそれに向けて一生懸命学習に取り組み、臨みます。

こうしたテストが実施されることで、

それを機会に、指定範囲の理解を深め、各自演習を積み

子供たちはまた一つ力をつけていく。

そういう意味で定期考査というものは

子供たちの学力向上においてとても大切なものである

ことには変わりないのですが、

生徒の保護者の方々にもよくお話することは

点数や順位に一喜一憂しないでただきたいということ。

英語に関して。中学生のテストを見ていると

文法をしっかり理解できていても

ピリオドが抜けていたり、大文字と小文字を間違えていて

-1点、-2点。時にはミスの積み重ねで10点近く減点のことも。

ご本人が悔しい気持ちはよく解るのですが、家に持って帰ると、

『またココ!綴りミスで引かれてるじゃない。ほらココも!』

と自宅でお母さんに指摘される。という話も聞きます。

私は、生徒が『今回のテストできなかったんです。』

と言うときには

まず問題用紙と答案用紙を見せてもらいます。

英語の文法理解やリスニング力に問題があるのか、ないのか。

そこが重要であって、ミスで失点しているのであれば、

『大丈夫、大丈夫。しっかり力はついてるから。こういうこともあるよ。』

と声がけをします。

逆に、その単元の理解が不十分だと感じた場合には

説明をして理解を確認しながら問題集に再度取り組ませたり。

ということが必要になってきます。

点数が悪くて落ち込んでいた生徒も、そういう声がけ1つで

ぱっと表情が明るくなり、気持ちを新たに

また前を向いて取り組んでいくのです。

f:id:coffeeandmusica:20240717122823j:image

だからこそ、大人である私たちは

点数や順位という表面的な部分だけに目を向けず、

中身を冷静に見るということを大切にしなくてはならないと思っています。

『先生をがっかりさせたくなかったみたいで。

テストを持ち帰って家で悔し涙を流していました。』

というお話を保護者の方からおうかがいしたことがありました。

そんな健気な様子を嬉しく感じながらも

胸が締め付けられるような

複雑な気持ちになりました。

点数が取れたときに思わず喜びほめた自分ははたしてよかったのかなと。

できたときの声掛けの仕方、言葉選びも

よく考えるべきなのだと気付くきっかけになりました。

模試や定期考査は、理解を確かめ、力を定着させるためのものであり、

自身が強化すべきところを見つけるものであるということ。

そこを念頭において丁寧に学習を積み上げていくことこそが

その生徒が目指すところに到達するための布石。

大人も一緒になって点数や順位に一喜一憂したり、

ましてや子供が自信をなくすものにしてはならないと感じるからこそ、

どういう声掛けをするべきか。大切にしたいなと改めて感じます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

こんにちは。

この仕事をしていると、

大学受験でも英検を活用できる

大学・学部が年々増える中で

英検の学習を進めている子供たちの多さを

日々実感します。

英検。確かに取得に向けて

学習をしていくことは

子供たちが自身の語彙を徐々に

ステップアップさせながら

バランスよく力をつけていくために

とても有効な手段だと思います。

ただ、一方で、

学生たちの間では

『〇〇は〇年生で準1級取得したらしいよ。』だとか

『英検何級もってる?』

というような話題も多く。

また、保護者の方の中にも先取りを求めてとにかく早く、早く。

いうような方もいらっしゃいます。

最近、いかに短時間で効果を上げるか。

そこにフォーカスされてしまうことが多い

英語学習。

暗記科目のように

英語を捉えてしまっている学生が

多いことも現実かもしれません。

あまりに効率を求めすぎると、

学習のプロセスにおける

大切なものを見失ってしまう気がしています。

目の前のスコアや

資格というひとつの物差しに

あまりとらわれすぎず

子供たちには

自身が学ぶことを心から楽しみ

没頭していてほしいなと思います。

そこで今回は英検でも出題される

英作文の学習を例に。

英検において

『英作を制するものは英検を制す』

という言葉もよく耳にしますが、

受検した生徒たちのスコアをみても、

まさにその通りだなと痛感します。

英検で課される自由英作に関していうと、

参考書やインターネットに掲載されている

お決まりの表現。

それらを駆使して

自身の論展開の形を定めて書く練習をすれば

確かに短期間で高得点に

到達することができます。

ただ、それだけで本当に良いのでしょうか。

私はそうではないと思います。

英作を学習する醍醐味は

自身が表現する方法を

自ら探しながら学んでいくことだと

思っています。

ありがたいことに今は、

インターネットで

たくさんの表現を探すことができます。

また、英字新聞やテキストで、

英文と和訳がセットになったものを読み、

そこから自身が

『この日本語って英語にすると

こういう表現になるんだ』

と感じるような表現に出会うこともできます。

そうした中で自身が表現したいことを

手帳やノートに書き留め、

積み重ねてみてください。

興味を惹かれたものを書きためていくことは

とても楽しいものです。

自身がいいなと思う表現をまとめた

ネタ帳のようなものを単語帳のように

見返していると、

いざ何かを書こうとした時に

『あ。そうだ、

手帳のどこかにかいてあったな。』

と探すことができます。

そして気が付くと

自身の定番の表現となり

手帳を見ずともいくつもの表現を

自ら引き出せるようになってくるのです。

例えば、私が今まで

書き留めたものから例を挙げると

以前Asahi Weeklyを読んでいた時に

短い会話のやりとりの一コマが

載っていました。

というセリフがあり

それが英語で

“I suppose it was another mystery.”

と表現されており

知らなかった私は

『なるほど。

anotherってこんな風にも使えるんだ。』

と嬉しくなって

その時、手帳に書き留めました。

おそらく3年も前のことだったと思いますが、

こうして表現を1つずつ手帳に書き留め、

繰り返し見返し

ライティングやスピーキングの際に

実際に使っていくことで

アウトプットしたものが

徐々に自身の表現としてしみこんでいくのが

わかります。

英語学習に取り組むこどもたちには、

こうした

自身で探す楽しさ。見つけたときの喜び。

を味わっていってほしいなと思います。

実際にこれに取り組むと、生徒たちは

目の色が変わったかのような集中力で

自分の世界に没頭しているのが

私から見てもわかるのです。

中学生から始めて、高校を卒業する頃には

ご自身のお気に入りの表現が

ノートいっぱいになっているといいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

私は英語の指導に携わり、

まもなく10年になります。

海外に滞在していたわけでもなく、
留学経験があるわけでもありません。
あえて言うなら、

高校生の頃は英語は得意科目だった。
というぐらいです。

そんな私が英語教育について

興味を持ったのは
わが子が家庭で英語学習に取り組むように

なったことがきっかけで す。
私自身、大学受験以来数十年ぶりに

英語というものに向き合い直したのが

ちょうどその時。

始めは手探りで単語帳を進めながら、

英語で書かれた物語を日本語に訳したり、

音読をしたり。試行錯誤しながら始まった

わが子の英語学習。
そして、学習が進んでいくにつれて、
段階ごと、その時その時で出てくる課題。
『単語帳で覚えたはずなのに

いざ問題を解くと全然わからない』 とか
『リスニング問題が聴き取れない』とか
『長文はどんな風に取り組んで

いけばいいのだろう』とか
その1つひとつをどうしたら克服できるかと

考え色々と試していきながら
わが子ももうすっかり大きくなり、

嬉しいことに英語力についても

私を優に超えるぐらいにまでに成長しました。

最初は息子の友達が数人

習いに来てくれていたのが
気付けば今では1週間に40人前後の

中高生が習いに来てくれるようになりました。
小学6年生から指導してきた生徒が

大学生になったり、

卒業生から『就職しました。』と連絡を受けると

月日の流れを感 じます。

自身が子供と実践してきた

家庭学習をベースにはしていても
生徒それぞれにより異なるアプローチが必要。
そして、それぞれが克服したいところに

1つずつ取り組むなかで
私自身、指導者としての学びを

日々積み重ねることができたように思います。

脳科学者の方の書籍、

教育に携わる実業家の方の書籍、
心理学を専門とする方の書籍、

教育学者の方の書籍などを読み、
様々な角度から

学びというものを考えることに夢中になり。
英語学習というものを中心に置きながら、
学びとはどうあるべきかを自問自答しながら
自身の指導方法を模索しながら今に至ります。

そしていま、

指導において一番大切だと気付いたことは
生徒が主体的に学ぶ姿勢をいかに引き出すか。

です。
英語であれば、中高生が学ぶのは主に
長文読解や文法、ライティング、リスニングですが、
どれにおいても

要は生徒自身の『主体性』をどう引き出すか。
それができれば、こどもの学びは自ずと加速し、
自身でどんどん力を磨いていきます。
私がするべきは、

必要な時にエッセンスのようなものを伝え
見守っていくことであるのだなと感じます。

部活で疲れて教室に入ってきた生徒も

帰る頃には高揚した表情。

そういう生徒の様子がたくさん見れた日は
『今日はいいレッスンができたな』

と思えるのです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

こんにちは。前回の記事では、

付属の音声と一緒に読めるようになるまで、
つまりオーバーラッピングをできるように

なるまで。どのようなプロセスで取り組んで

いけば良いかを書かせていただき ました。

早速音読に挑戦しようとされている方に向けて。

まず大切なことは、

きちんと文意を理解できたものについて行う。

ということ。
単語や熟語の意味がわかっていることが

前提で、加えて、文法を学習している方で

あれば、一度その文章を丁寧に読み、
“このitはthat以下の内容を受けている”であるとか
“この部分は直前の名詞を修飾している” といったことを理解した上で音読に取り組む

ということです。

その上で音読の際、大切にしていただきたい

ことが2つあります 。

1つ目に大切なこと。
それは、音声の抑揚も忠実に真似をしながら、
はっきりとした発声で音読をすること。

中高生は特に。声掛けをしても、

恥ずかしさもあってか小さな声で

読む方も多いのですが、その点を大切に。

気兼ねなく音読ができる環境で

取り組みましょう。
また、スピードを重視してか、

時々、音声より先に一気に走るように

読む方もいらっしゃいます。
それをしてしまうと棒読みになり、

正しいリズムやイントネーション。
見本の音声のような読み方には近付けません。
見本の音声を聴いてみると、

一息で読んでいる部分があったり、
息継ぎの箇所があったり、

波を描くような抑揚のある読み方があったり。
様々に真似すべき点があるはずです。
リズムも抑揚も、

スピードに緩急をつけている部分も、
すべてを忠実に真似して読むことが

とても大切です。

そして2つ目に大切なことは、
自身が読んでいる内容がどういう意味なのか、
頭をフル回転させながら音読をすることです。

最初は音を追うことで精一杯で、

意味なんて考える余裕もなく音声に必死に

ついていくことからのスタートかもしれません。
それでも練習を積めば

必ず読めるようになります。
そうして読めるようになったら、
次は頭の理解を口に追い付かせることです。
これは、今までご自身が覚えてきた語彙を
記憶から瞬時に引き出す練習にもなります。
この頭での処理速度を

口頭で読む速度に追いつかせる練習。
「本当に大変だけどとてもためになりました。」ということを卒業していった生徒たちが

口を揃えておっしゃっていました。
頭での処理速度が上がれば、

読解の処理速度も自然とあがり、
初見の英文も徐々に楽に速く

理解することができるようになります 。

この2点を意識して

日々の音読に取り組んでみましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

こんにちは。

少し前のこと。

この3月大学へ送り出した卒業生からご連絡を

いただけました。その方は、この春、

難関国立大学への合格を決めた方でしたが、

大学入学後、入試の成績開示があったとか。

なんと学科内1位の成績だったそうです。

素晴らしいですね、おめでとうございます。

そちらの大学、その方が受験された学部は、

他学部とは別の難易度の高い長文、和文英訳、

自由英作に加え、ボリュームのある長さの

リスニング問題が課されます。

ちなみにリスニングについては、

日本語で答える記述問題です。

そちらの優秀な学生について少しお話をすると、

その方は、最初お母様に渋々連れてこられ、

小学校6年生の秋から英語を習い始めました。

英検5級の単語帳からこつこつと努力を重ねて

中高の6年間で英語力を磨かれた学生です。

最近、幼いころから英語教室に通い、

英検にも早い段階から挑戦されて頑張る

子供たちが多いこともあってでしょうか。

中学校に進学されるタイミングで

「この子、今まで特別英語を習わせたことも

なくて。小学校で習う英語だけしかし

てきませんでした。大丈夫でしょうか。」

と心配そうにいらっしゃる保護者の方が

いらっしゃいます。

大丈夫です。大切なことは

英語を学習しようと思ったその時から、

どんな取り組みをしていくか。焦ることなく、

学ぶこと、できるようになることを

1つ1つ楽しみながら進めていけば、

自ずと力がついていきます。

前置きが長くなってしまいましたが、

表題のオーバーラッピング。

先に触れた生徒もかなり頑張って取り組んで

いらっしゃいました。

もちろん他の生徒たちにも毎日の日課のように

取り組んでいただいています。

リスニング学習としてとらえられることの多いオーバーラッピングですが、

少しの工夫を加えるだけで、様々に嬉しい力が身に付きます。

オーバーラッピングとは。

一言でお伝えすると、見本の音声にあわせて、

同時に音読をすることです。

そのため、前回、長文への取り組みで

ご紹介したような音声が付属している長文教材

というのが大変使いやすくお勧めです。

まずは付属の音声を聴いてみてください。

最初はこんなに速く読めるはずがない。

と感じるかもしれません。

それでも大丈夫。練習をすれば

必ずできるようになります。

最初に音声を確認し、およそのスピードや発音、抑揚などを確認してください。

それができたら、一旦音声を止めて

自身がスラスラ読めるようになるまで

繰り返し練習をしてください。

一気にする必要はありません。

最初は2文3文。または1段落だけ。

と決めて淀みなく読めるまで練習です。

もう大丈夫かな、と思ったら、

再度音声を流して同時に読めるか

読んでみましょう。

もし遅れる部分があるとしたら、

その部分で一瞬つっかえてしまっているか、

聴いたままを真似できていない

可能性があります。

例えば “look at her“ を

“ルック アットゥ ハー”と読んでいては、

同時読みはできないはずです。

“ルカットハー”の方が実際の音声に近いはずです。

一般的にリンキングと言われ、

単語が連続した際に生じる音のつながりが

あるため、このようなことが起こります。

これについては、頭で考えすぎず

聞いたまま同時読みをできることを

意識していれば、中高生も小学生も大人も。

自然と身についていき、同じように読めるようになります。

そのためにも見本の音声があるということは

非常に大切です。

最初2.3文から始め、

同時読みができようになったなと思ったら、

徐々に進めていってください。

必ず最後までできるようになります。

ここ10年近く指導をさせて

いただいていますが、

すべての生徒たちができるようになっています。

諦めずに是非頑張ってください。

次回もオーバーラッピングについて引き続き書かせていただきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。