ベストな日焼け止めの選び方 (original) (raw)
それでは予告通り、前回のシワ予防記事にも関連して、前々回のフリーラジカル記事でリンクが張られていた、日焼け止めについての記事を見ていこうと思います。
僕は日焼け止めなんて買ったこともなければ塗ったこともないですけど、やはり色素が薄く、紫外線ダメージがより大きくなる白人の方たちには必須のものなのかもしれませんね。
個人的には、まぁ日焼け止めに限らず何かの薬や化粧もそうですけど、「真夏とかに塗っても、すぐ汗でドロッドロに流れ落ちちゃうだけじゃないの…?」などと思えるのですが、まぁあんまりメイクが滝のように流れている方を見たこともありませんし(あんまりというか一度もですけど(笑))、当然そんなことはメーカーも考慮しているはずで、しっかり肌に吸着するように作られているのでしょうか。
そんな素人の心配はどうでもいいとして、サンスクリーン=日焼け止めの選び方に関するhealth essentials記事、今回も早速参りましょう。
皮膚科医による、日焼け止めのベストな選び方(How To Pick the Best Sunscreen, According to a Dermatologist)
日焼け止めの成分、塗り方のコツなどについて専門家が説明します
毎日のスキンケアがシンプルなものであれ手の込んだものであれ、絶対にスキップすべきではないものがあります: 日焼け止めです。しかし、何千種類もの日焼け止めが市場に出回っている今日、正しい日焼け止めを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか?
皮膚科医のメリッサ・ピリアングMD(医師)が、効果のある日焼け止めの選び方―そして効果のない日焼け止めを避ける方法についてアドバイスをしてくださいます。
日焼け止めは何をするものなの?
日焼け止めというのは、紫外線(UV)が肌に届く前にカットする有効成分を用いたものとなっています。紫外線は―太陽や日焼けマシンから降り注ぐものですが―皮膚ガンや顕著な老化現象を引き起こし得るものです。
日焼け止めには、肌に直接塗ることになる、ジェル、クリーム、パウダー、スプレーなどがあります。日焼け止めを定期的に使っている方々は、以下の性質があると言えます:
- 皮膚ガンのリスク低下: 皮膚ガンはアメリカで最も一般的なガンです。SPF値(※Sun Protection Factor=紫外線防御効果)15以上の日焼け止めを毎日使うことで、皮膚ガンのリスクを減らすことが可能となります。皮膚ガンの中でも最も致命的なメラノーマのリスクは50%減らすことが可能です。また、最も一般的な皮膚ガンである扁平上皮ガンのリスクを、40%減らすことが可能となっています。
- 若々しい肌: 「太陽の紫外線は肌にダメージを与え、シワ、シミ、たるみの原因になるものです」とピリアング医師が語っています。「日焼け止めを定期的に使用することで、こういった影響を軽減し、予防することができますよ。」
日焼け止めはどう作用するの?
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、日焼け止めが安全で効果的であるよう規制を行っています。「FDA承認済みの日焼け止めは全て、認可された物理的もしくは化学的なブロッカー、またはその2つの混合物を含んでいます」とピリアング医師がおっしゃっています。
日焼け止めのラベルに記載されている有効成分をチェックし、その日焼け止めに物理的なフィルターが含まれているのか、あるいは化学的なフィルターが含まれているのかを調べてみましょう。
物理的な日焼け止め成分―ミネラル・サンスクリーンと呼ばれることもあります―には、以下が含まれます:
- 二酸化チタン
- 酸化亜鉛
化学フィルターを含有する日焼け止めの場合、有効成分には以下が含まれる可能性があります:
- アボベンゾン
- ホモサレート
- オクトクリレン
- オクチノキサート
- オクチサレート
- オキシベンゾン
物理的日焼け止め成分は反射バリアのように働き、紫外線が肌に浸透する前に散乱させる働きがあります。化学的な日焼け止めは、部分的に肌に吸収され、紫外線によるダメージを防ぐ化学反応を起こすものです。
現在市販されている化学的な日焼け止め成分は10種類以上あります。こういった成分は、以前はFDAによって認可されていましたが、最近の公布で、こういった化学成分が本当に安全なのかを判断するために、新たなテストが求められるようになっています。
ピリアング医師が、化学的な日焼け止め成分をめぐるこの懸念について説明してくださいます。
使用すべき日焼け止め成分と避けるべき成分
2019年、FDAは、2つの主要な物理的日焼け止め成分―二酸化チタンと酸化亜鉛―が、日焼け止めに使用する上で安全かつ有効であると発表しました。同時に、2つの成分は安全でも効果的でもないと判断しました。避けるべきこの2つの成分は以下となります:
- アミノ安息香酸
- トロラミンサリチル酸
FDAはまた、化学的な日焼け止め成分の内、大半のものの安全性と有効性に疑問を投げかけました。FDAは、以下の化学的な日焼け止め成分について、より詳細な研究を行う必要があると提案しています:
- アボベンゾン
- シノキサート
- ジオキシベンゾン
- エンスリゾール
- ホモサレート
- オクチノキサート
- オクチサレート
- オクトクリレン
- オキシベンゾン
- メラジメート
- スリソベンゾン
- パジメートO
さらに懸念されるのは、成分のコンタミ(混入・汚染)の可能性です。最近の製品レビューで、多くのエアゾール式日焼け止め(およびその他のパーソナルケア製品)にベンゼン―長期間さらされると深刻な健康被害を引き起こす可能性がある、引火性の高い化学物質―が含まれていることが判明しています。ちょうど昨年、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、高濃度のベンゼンが検出されたとして、ニュートロジーナ®とアビーノ®のスプレー式日焼け止め5種類をリコールしたばかりです。この成分は製品に記載されていませんでしたが、ベンゼンを生成させる混入があったことがリコールで判明しました。
この発見により、FDAは他の企業や製造業者に対し、エアゾール製品にベンゼンが含まれていないか―そしてベンゼンが生成されていないか―をテストすることを要求するようになったのです。その結果、10以上のブランドから、2500万個の製品のリコールにつながりました。
用心したいのであれば、GRASE(FDAが 「generally accepted as safe and effective(一般に安全かつ有効であると認められた)」もの)と指定されている酸化亜鉛か二酸化チタンを含む日焼け止めを選ぶとよいでしょう、とピリアング医師が話しています。
日焼け止めのSPF値を知る
日焼け止めのラベルには、紫外線保護効果(SPF)の数値が記載されています。この数値は重要ですが、見るべきものはそれだけではありません。
「肌は2種類の紫外線にさらされています: UVAとUVBです」とピリアング医師が説明を加えます。「SPF値は、日焼けの主な原因であるUVBに対して、その日焼け止めがどれだけの防御力を持つかを示しています。しかし、SPFの数値だけでは、皮膚障害や皮膚ガンの原因となり得るUVAからどれだけ保護されるのかは分からないのです。」
UVAからの保護を確かなものにするためには、ラベルに 「broad spectrum(広スペクトル対応)」と記載されている日焼け止めを選ぶようにしてください。これは、その製品がUVAとUVBの両方を防ぐことを意味する言葉です。
日焼け止めを塗るときは、気前よくたっぷりといきましょう。ケチケチした量の塗りでは、必要な保護効果が掠め取られてしまう可能性があります。「ほとんどの成人は、顔、首、腕、脚を十分に保護するために、少なくとも1オンス(約30 mL)、つまりショットグラス大の日焼け止めが必要です」とピリアング医師が指導しています。「顔だけなら、5セント硬貨大の量を使いましょう。」
日焼け止めの効果はどれくらい持続するの?
日焼け止めを大量に塗っても、結局は分解され、こすれて剥がれ落ちてしまいます。ベストな保護のために鍵となるのは、早めにこまめに塗ることです。
「日焼け止めの有効成分が効果を発揮するには約30分必要なので、外出する前に時間を置きましょう」と語るのはピリアン医師。「少なくとも2時間おきに塗り直しましょう。そして、日焼け止めにウォータープルーフ(防水)と書いてあっても、泳いでタオルで拭いた後は必ず塗り直してください。」
使うべきSPFの最低値は?
常に高いSPFを選ぶべきなのでしょうか?それは、その日の行動次第です。
「一瞬しか外にいない日は、SPF15の最小限に抑えても大丈夫です」とピリアング医師が話します。「でも、数分以上外にいる場合は、最低でもSPF30を選ぶようにしてください。」
日焼け止めの使用期限をチェックすることもお忘れなく。何度も太陽に焼かれながら夏を過ごしたボトルでは、かつてのような保護効果は得られません。
日焼け止めだけでは不十分
日焼け止めは、外に出るときの日課の一部とするべきです。しかし、太陽の光は強力であるため、日焼け止めに全ての役割を期待するのはやめるようにしましょう。
「どんな日焼け止めでも、全ての紫外線をカットすることはできません」とピリアング医師がおっしゃる通りです。「日陰を探したり、つばの広い帽子をかぶったり、サングラスをかけたり、日焼け防止効果のある服を選んだりすることも、上手な日焼け対策と言えますよ。日光浴を楽しみましょう―ただし、浴びる量を賢く制限するようにしてくださいね。」
非常に分かりやすくまとまっていた記事でした。
「アメリカは皮膚ガンがトップ」は驚きでしたが、「いくら何でもそれはなくない?」と思って調べてみたら、やっぱりアメリカでも男女とも肺ガンがトップでしたけど、まぁよく読んだらあくまで「最も一般的 (the most common)」で、これは「最も身近な」という意味で使ってるのかもしれませんね(何か変な気もしますが(笑)、流石に世界を代表する医療機関が件数ランキングを間違えるとかあり得ないので)。
それはともかく、成分としては、「化学スクリーンは怪しいのばっかじゃん(笑)」と思えましたし、仕組み的にも、そのまんま食らって体の中でダメージを抑えるケミカルタイプより、そもそもバリアして物理的に跳ね返すフィジカルタイプの方が個人的には断然いい気がしますが、まぁでも恐らくですけど、効果はケミカルタイプの方が何となく強いような気もします(そうじゃないと(=物理バリアでほぼ完全に跳ね返せるのなら)、本当に存在意義がない気もしますしね)。
あとは、UVAとUVBどちらにも効果があるものを、どうせ塗るならしっかり選びたい所でしょうか。
まぁ僕は日常用途で買うことはないと思いますけど、ビーチへ行くとかそういう場合は、忘れずに使うようにしたい限りです(ビーチに行く予定なんてのもないですけどね(笑))。