アンプリトゥとオスクレセールと認知だけでチームを機能させる (original) (raw)

息子は、攻守において1対1が壊滅的に弱いです。

それでも目標のためにはウイングでのプレーが必要となり、ユースでポジションを転向し、ユースに入りました。

現在も成長中で、少しずつオフェンスでの1対1が良くなってます。

もちろん本職の選手からすれば、まだまだではありますが、だんだんまともになってきています(笑)

それはそれとして、成長を見せてくれていますが、元々のポジションでもそこそもプレーさせてもらっています。

特に前任、前々任のコーチは、ウイングでセレクションに合格している中で、いち早く息子をインサイドハーフやシャドーで起用してくれていたりします。

これは他の選手も一緒で色々とポジションを変更させて、その選手の可能性を広げつつ、チームも機能させて試合経験を積ませてもらっています。

そういうのを見るとやっぱり選手一人一人の特性を見ているんだなーと感じていました。

下部の良さってそういうところですよね。

息子ってCチームなんですよ。

それなのにしっかりと見てくれる。

評価自体はされていませんし、序列も低いですが、息子にとっては、成長できるレベルの環境だと思いますし、このチームに来て正解だと思っています。

インサイドハーフでは、紙のようなフィジカルの息子は、中盤では競り合いもできず、守備では、コースを限定したりくらいしか貢献できていません。

攻撃に関しては、強度が強い所であっても、基本的に接触することがあまりないので、問題なくプレーできたりします。

先日書いた「書くことがないので、息子が強みにしているプレーを書く」でも紹介していますが、個人戦術と認知、プレースピードでチームを機能せて、選手がより良い状態でボールを持てるようにプレーします。

まぁ息子が輝くことはないですけどね。

そんな息子のポジショニングの意味をCrecerFA式の基準で書いていこうと思います。

相手がタイトで強度が高い時は、時間とスペースが無くなるので、デスマルケとかオスクレセールとかペルムータするので、動きが多いですが、今日紹介するのは、ビルドアップの時に基本的な前進に移った時の攻撃のアクションです。

基本的なビルドアップは、以前紹介していますのでご参考下さい。

crecerfa.hatenablog.jp

サポートとグリッドの考え方も出てきますので合わせてご参考下さい。

crecerfa.hatenablog.jp

結構色々な方が、机上の空論だと思っているようですが、実際にサリーダデバロンからプログレシオンは、行われています。

それに対する守備の基本的な考え方も構築されています。

原理原則同士の試合となると再現率が高いですし、相手の取っている行動も分かりやすくなりますし、成長し上のカテゴリでプレーする時にその経験が活きていきます。

特にリーガでは、そうした経験の蓄積が大きいです。

そのサリーダデバロンとプログレシオンで、個人戦術とサポートを使って息子はプレーしています。

恐らく当スクールに通っている選手は、やっていることそのままでプレーしている姿を目撃すると思います。

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シーン1

サリーダデバロンから前進してきたので、担当マークからアンプリトゥを取って、ただただ立っているシーン。

周りが動いている中で一人止まっています。

担当マークに縦と横のラインを引いてグリッドを書くと簡単ですね。

アンプリトゥをとった時点では、前進のサポートとなっていますが、時間の経過とともに相手のラインが下がり継続のサポートに変化しています。

ボールは基本通りに斜めに走り、いち早くウイングにボールが渡り、ボールを持っても時間に余裕のある1対1の場面を作り出しています。

何も知らずに見れば、ただただ立って左から来たボールを右へ蹴っているだけです。

誰でもできるプレーです(笑)

でも、恐らく試合中に何も考えずにこの行動をとれる選手はそこまで多くないと思います。

何故ならこれは、担当マークの行動に対して、ポジショニングしていて、なんなら

、バックからボールが前進した時点で、すでに答えに対してプレーしています。

ボールが来る時にすでに答え(ウイング)へプレーしているので、コントロールオリエンタードもウイングになり、全てのベクトルが合致してプレーが早くなります。

シーン2

これも同じですね。

少し違うのは、前進のサポートだったので、自分が前進するべき場面です。

この時は、体の向き(前進側)にボールが来ず、逆(後ろ向き)にボールが来たので、コントロールオリエンタードが継続側となり、コントロールも少し乱れているので、無理やりウイングへつけています。

そういう時は大人しく継続側に戻しても良かったとは思います。

あまりいいプレーではなかったですが、状態としては、ウイングも時間に余裕のある形でボールを受けれたので、及第点の答えにプレーしたというところですね。

シーン3

サイドバックの同サイドからの前進時に、担当マークに対してオスクレーセールからアンプリトゥをとって、立ち止まってポジショニングしています。

動画52秒の時点で、ここに立とうと思う人は、どれくらいいるでしょうか?

通常、このシーンは、相手左サイドバックと担当マークの間にいる選手が多いのでハイでしょうか?

もしくはボール側に寄っていく。

1パスアウェイでボールに関係している状態のインサイドハーフが、動かず立ったままボールを受けれることはほぼほぼないと思います。

この判断基準は、ボール安定時のアンプリトゥの方向にあります。

ただただそれだけ。

当スクールの選手も何度も何度も耳にタコができるくらい聞いてきたことですし、経験してきたことだと思います。

実際に受けてからのプレーを見るとそんなに難しいことはしていないので、誰でも出来そうですが、実際にこのプレーを生める準備を意図的にできる選手は、多くはないです。

そこからボールは一気に右レーンから左レーンのアタッキングサードへ展開されます。

これ偶然ではなく意図的にプレーしています。

右から来たボールは、原則的に左斜め前にボールを動かすのが理想とされています。

その答えに対していち早くプレーしています。

このシーン3は、担当マークのグリッドを書いていないですが、縦と横のラインを想像しながら見てみて下さい。

まとめ

個人戦術のアンプリトゥ、プロフンディダ、デスマルケ。

今回はデスマルケは使っていませんが、判断基準を認知し、適切な行動をとることで、少量のエネルギーでボールを受けることができます。

しかも、前進向きの体の向きでボールを受けることができます。

こうした状態を意図的に作れるとチームは機能しやすいですね。