言語哲学とは 一般の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

言語哲学

(

一般

)

げんごてつがく

言語こそが何よりも先立つものであり、言語の理解なくして哲学の問題は解決されえないとする考え方。現代では、哲学のほぼすべての分野は、この考え方に基づいて研究されている。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

関連ブログ

#EBF6F73日前

描写の哲学、再訪:触図からディープフェイクまで今年、描写の哲学に関わる執筆を二件行う機会があったが、この記事ではその活動記録ついでに、執筆の過程で伺えた描写の哲学の近年の動向を簡単に紹介したい。 「描写の哲学」で言われる「描写」とは、画像(絵や写真)に特有の意味作用を指す術語であり、描写の哲学とは、要するに絵や写真を主題とする哲学の一分野だ。 私は造形芸術にとりわけ関心があるため、研究を始めた当初はこの分野の文献を中心に読んでいた。 修士課程では画像における感情表現について研究していたが、それ以降は、描写よりも表現の概念に興味をもつようになり、描写の哲学には触れない時期が続いた(その辺の変化はこのブログにも反映されていると思う)。 ところ…

#描写の哲学#言語哲学#認識論

ネットで話題

もっと見る

194ブックマークYu Izumi - 『悪い言語哲学入門』紹介・サポートページsites.google.com

118ブックマークすげえ本だった。言語哲学をここまで分かりやすく、楽しく、でも妥協せず伝えられるものなのか→「書かれている内容は難しいしややこしい…」「ここまで分かりやすく…」という相反する感想を述べてしまう「ゆる言語学ラジオ」のみずのさんtogetter.com

76ブックマーク『言語哲学重要論文集』 - logical cypher scape2sakstyle.hatenadiary.jp

32ブックマーク言語哲学 - Wikipedia言語哲学(げんごてつがく、英: philosophy of language)または言語の哲学は、語義的に二つの意味に大別される。 言語の構造・意味・使用法・レトリック等についての哲学。言語の哲学とも呼ぶ。 分析哲学、いわば、言語こそが先立つものであり、言語の理解なくして哲学の問題は解決されえないとする哲学。言語的哲学 (...ja.wikipedia.org

30ブックマークAmazon.co.jp: 言語哲学重要論文集 (現代哲学への招待 Anthology): G・フレーゲ (著), B・ラッセル (著), W・V・O・クワイン (著), S・クリプキ (著), D・カプラン (著), K・ドネラン (著), G・エヴァンズ (著), 松阪陽一 (翻訳), 松阪陽一 (編集): 本www.amazon.co.jp

19ブックマーク増補改訂版 言語哲学大全Ⅰ 飯田 隆著www.keisoshobo.co.jp

17ブックマーク研究者のゲーム事情:第2回は三木那由他さんと「The Cosmic Wheel Sisterhood」。ADVにおける選択の意味を,言語哲学から考えてみるwww.4gamer.net

17ブックマークAmazon.co.jp: 言語哲学大全1 論理と言語: 本: 飯田 隆www.amazon.co.jp

15ブックマーク荒畑靖宏 『世界内存在の解釈学:ハイデガーの「心の哲学」と「言語哲学」』 [春風社] Shumpusha Publishingwww.shumpu.com

関連ブログ

天に跼り地に蹐す10日前

論文メモ: Wittgenstein on Forms of Life, Patterns of Life, and Ways of LivingMoyal-Sharrock, Daniele (2015). Wittgenstein on Forms of Life, Patterns of Life, and Ways of Living. Nordic Wittgenstein Review 4:21-42. philpapers.org 生活形式(Lebensform)についての分析。 Lebensform 概念は、以下の概念と混同されやすい ‘language-game’ ‘certainty’ ‘patterns of life’ ‘ways of living’ ‘facts of living’ 「Wittgenstei…

#ウィトゲンシュタイン#論文メモ#言語哲学

sazaesansazaesan’s diary12日前

国語教育 文学を学ぶ意義1国語教育でなぜ文学を学ぶか。そのヒントになりそうな記述を紹介します。 『レトリック感覚』(佐藤 信夫):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 p26「森羅万象のうち、じつは本名をもたないものの方がはるかに多く、辞書にのっている単語を辞書の意味どおりに使っただけでは、たかの知れた自分ひとりの気もちを正直に記述することすらできはしない、というわかりきった事実を、私たちはいったい、どうして忘れられたのだろう。本当は、人を言い負かすためだけではなく、ことばを飾るためでもなく、私たちの認識をできるだけありのままに表現するためにこそレトリックの技術が必要だったのに。」 読書 生命 - sazaesansa…

#国語教育#文学#文学国語#読書案内#レトリック#言語哲学#言語

sazaesansazaesan’s diary1ヶ月前

評論文の背景 言語哲学言語哲学に関係しそうな本をまとめておきます。 池上 嘉彦 (Yoshihiko Ikegami) - マイポータル - researchmap 言語学の観点から多数。 いかにして思考するべきか? - 株式会社 勁草書房 古田 徹也 (Tetsuya Furuta) - マイポータル - researchmap はヴィトゲンシュタインのみならず ゲシュタルト崩壊から話を始める 『言葉の魂の哲学』(古田 徹也):講談社選書メチエ|講談社BOOK倶楽部 でも有名。 UTokyo BiblioPlaza - 思想としての言語 は中国哲学史の人が書いた。 「国語」の近代史 帝国日本と国語学者たち -安田…

#言語哲学#ゲシュタルト崩壊#評論文#言語学#哲学#現代文

はてなブログ大学文学部2ヶ月前

新・読書日記139(読書日記1479)ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』光文社古典新訳文庫(2008) ドストエフスキー『悪霊 上』岩波文庫(1989) 本多 康作 (著, 編集), 八重樫 徹 (著, 編集), 谷岡 知美 (著, 編集)『ヘイトスピーチの何が問題なのか: 言語哲学と法哲学の観点から』法政大学出版局(2024) 新・読書日記139 – ラボ読書梟 関連図書 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com

#読書#勉強#独学#教養#哲学#日記#読書日記#文学#ドストエフスキー#言語哲学

Sound and Fury.::メルの本棚。5ヶ月前

野矢茂樹『言語哲学がはじまる』現代言語哲学に関して、フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインを取り上げ、その思想を外観する本。新書なので、この本一冊で、これらの哲学者の思想が理解できるわけではないが、それでも非常に参考になる。語り口が柔らかいので、説明が理解しやすいのも良い。論理学とか言語哲学とか、ほかにも「入門書」はあるけれど、たいていは難解でとっつきにくかった。それゆえ、言語哲学を敬遠するということになっていたが、この本のおかげで、言語哲学に対するイメージがちょっと変わったかもしれない。また、ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』は好きな本の一つであるが、これまで何が書かれている本なのか、いまひとつ理解できなかった。こ…

#言語哲学#野矢茂樹

天に跼り地に蹐す6ヶ月前

『意味がわかるAI入門』批判意味がわかるAI入門 ――自然言語処理をめぐる哲学の挑戦 (筑摩選書 267)作者:次田 瞬筑摩書房Amazon 2023年9月出版の比較的新しい書籍である. 現代言語哲学で主力である真理条件意味論を取り上げて,それを分布意味論(意味の使用説の一種)と比較している第二章は稀有であり,本書の白眉である(第一章はAIの系譜学). まず,本書の主張を読む際にあたっては著者の経歴及び彼の受けている影響を鑑みるべきである.著者は東京大学人文社会系研究科出身の博士(文学)である.また,「私は、とある言語学の学派からの影響で、ニューラルネットワーク研究の果てに人間の言語能力の秘密が解明されるという見込みに懐…

#AI#言語哲学

The Stronger, The Further You'll Be.1年前

白川晋太郎『ブランダム 推論主義の哲学』(2021)ブランダム 推論主義の哲学: プラグマティズムの新展開 作者:白川晋太郎 青土社 Amazon 白川晋太郎『ブランダム 推論主義の哲学:プラグマティズムの新展開』青土社、2021年

#哲学#分析哲学#言語哲学#推論主義#プラグマティズム

如是我我聞2年前

読む目的によるかな・・・ 『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』丸山圭三郎『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』丸山圭三郎 講談社学術文庫 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの (講談社学術文庫) 作者:丸山圭三郎 講談社 Amazon ソシュール研究の第一人者だった方の著書。30年前か。当時としては衝撃的な感じのないようだと思うのだが、時流に合った内容にしているためにどうしても古さというか時代感覚のずれを大きく感じざるを得ない。ちょっと残念。 おそらくソシュールから入ってこれを読まれた方は唸るような今に活きたものを感じられるのだろうけど、門外漢から来た自分は多分この良さがわかっていないのじゃないかと思う。書かれた当時を思い浮かべながら読むとわ…

#哲学#ソシュール#言語哲学#丸山圭三郎#講談社学術文庫#読書#言語学

はてなブログ大学文学部2年前

読書日記675読んだ本 引用元:版元ドットコム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ なし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 非常に分厚く、まだ何も本書から拾いきれていないので何故本書を読んでいる自分がいるのかを書き残す。 ベルクソンに『笑い』という本があるように、ユーモアは哲学者にとってもひとつの関心あるトピックとなっている。 笑いは様々な観点から論じることができる。 医学であればその効用、言語学(≒哲学)であれば意味論から、心理学であれば笑いと寿命に関する統計学的な研究も可能だろう。 しかし自分はそこには興味…

#読書#勉強#独学#教養#哲学#日記#認知科学#言語哲学#本

Skinerrian's blog4日前

意義と意味について言語哲学の歴史では,ゴットロープ・フレーゲが19世紀の末に記した「意義と意味」という論文がたいへん重要なものとされている.そこで「意味」と訳されているのはBedeutung,「意義」と訳されているのはSinnというドイツ語である.フレーゲは同論文で「明けの明星」と「宵の明星」というふたつの言葉を例に挙げ,両者はともに物理的には金星を指し,それゆえ同じBedeutungをもつが,使われる文脈は違うのでSinnは異なると論じた.だとすれば日本語の語感としてはBedeutungは「指示対象」と訳し,Sinnこそ「意味」と訳したほうがよいと思われるが,なぜかいまもこの訳が定着している.[中略]なお,フ…

哲学ブログ4日前

エルンスト・カッシーラーの象徴の哲学入門エルンスト・カッシーラー(1874-1945)は、ドイツの哲学者であり、象徴の哲学(象徴形態論)を提唱したことで知られています。彼の思想は、人間が世界を理解する際に用いるさまざまな象徴体系に焦点を当て、文化や知識の形成における象徴の重要性を強調しています。今回は、カッシーラーの哲学的背景と『象徴形態論』の基本概念を初心者向けに解説します。 カッシーラーの哲学的背景 カッシーラーは、カントやヘーゲルといったドイツ観念論の影響を受けつつ、現象学や言語哲学にも関心を持ちました。彼は、現実を単なる物理的存在として捉えるのではなく、人間の認識や文化が形作る象徴体系を通じて理解する必要があると考えました。…

哲学ブログ6日前

危険な哲学行為について考える:思想の力とその影響哲学は人間の思考や行動を深く探求し、人生の意味や価値観を問い直す強力なツールです。しかし、その力ゆえに、哲学的な行為や思想が危険な方向へと導かれる可能性もあります。本記事では、危険な哲学行為とは何か、その影響や背景について考察してみたいと思います。 1. 哲学的懐疑主義の過度な適用 過度な懐疑は信頼の喪失を招く 懐疑主義は、知識や信念に対して疑問を持つ姿勢ですが、これを極端に適用すると、あらゆる事柄に対して信頼を失い、社会的な関係性が崩れる可能性があります。何も信じられない状態は、個人の精神的な安定を損ない、孤立を深める原因となり得ます。 2. ニヒリズムによる目的喪失 「無意味」の罠 ニヒリ…

木曜不足16日前

ChatGPTのしくみと哲学「図解即戦力 ChatGPTのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書」、いよいよ本日発売です。 shuyo.hatenablog.com 本書は以下の8章から構成されています。目次からもわかる通り「ChatGPTの本」というより「ChatGPTのしくみ(や背景や歴史的経緯)の本」ですね。 ChatGPT 人工知能 機械学習と深層学習 自然言語処理 大規模言語モデル トランスフォーマー APIを使ったAI開発 大規模言語モデルの影響 一般的な ChatGPT の入門書ではプロンプトエンジニアリング(役に立つプロンプト)などが手厚く扱われていますが、本書では触れてはいるものの、あくまで「Ch…

karumerabunkoのブログ18日前

ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版2024年9月20日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,065点(セット版を除く)をあげた。文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら→ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版 - karumerabunkoのブログ 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『…

電脳塵芥19日前

中国深センにおける男児刺殺事件の背景としてのデマ・ヘイトスピーチについて深センにおける小学生男児の殺害事件に対しての記事だが、本題に行く前に目に入った日本におけるデマに触れておく。 https://x.com/napori_ankake/status/1836981034317140355 https://x.com/superwangbadan/status/1836916067387773252 ※下にコミュニティノートがあるが長くなるので省略 まず「献花を強制的に撤去」は事実誤認であり、在広州日本総領事館には次の様に述べている。 深圳日本人学校には、既に1,000を超える花束が届いております。学校は、現地の気候を考慮して、冷房の効いた献花室にお花を移しました…

soneakiraの日記22日前

「「正義」や「公正」といった「正しいことば」」を使うために〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か 作者:朱 喜哲 太郎次郎社エディタス Amazon 『<公正>を乗りこなす 正義の反対は別の正義』朱喜哲著を読む。さわりだけ紹介。 「「正義」や「公正」といった「正しいことば」」って、わかって使っているようで、その実、よくわかっていないことに気づく。作者は「ジョン・ロールズ、リチャード・ローティ、アイザイア・バーリン、ジュディス・シュクラー」などの考えを取り上げながら検証していく。 ロールズにおける「正しいことば」の使い方について作者のまとめ 「〇「正義」とは、各人が追求し、対立しうる「善」構想から区別され、つねに合意されうる構想と…

Worries.com24日前

「風の名前」が秘める真実と伝説:パトリック・ロスファスの世界観を紐解くはじめに 想像力豊かな冒険と深遠な哲学が織りなす壮大な物語。パトリック・ロスファスの代表作『風の名前』は、ファンタジー文学の新たな金字塔として世界中で絶賛を浴びています。この作品は単なる娯楽小説の域を超え、人生の真理や知恵の探求、そして伝説と現実の境界線を鮮やかに描き出しています。 『風の名前』は「キングキラー・クロニクル」三部作の第一巻として2007年に出版されました。主人公クォースの波乱万丈な人生を通じて、読者は魔法と科学が共存する独特な世界観に引き込まれていきます。この物語は単なるファンタジーではありません。そこには現実世界の縮図とも言える複雑な人間関係や、知識の力、そして真実の探求とい…

ウィトゲンシュタイン交点24日前

認知的動詞文の問題(8)1. 前回のまとめから。 言語哲学では、必然、可能といった様相を表現する文と同様に、「…と思う」「…と考える」等、内包的他動詞を用いた文にも「de re モード」と「de dicto モード」の存在が認められている。 その区別を、現実の日本語文に関して厳密に規定することは容易くないものの、大まかな例として、前者に(日本語学で云う)認識動詞構文、後者には引用節を持つガ格構文が相当する、と思われる。そこでの判断の規準は、主に同一指示表現の代入可能性(semantically de re/de dicto)であった。 内容表現を伴った「見る」文についても同様の区別が見出されるだろうか。厳密な規定を目…

取置/逍遙1ヶ月前

文献100(2024年09月)1. Adler, Stella(2009)『魂の演技レッスン22 : 輝く俳優になりなさい!』Shika Mackenzie訳, フィルムアート社. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA89951888 2. Aubignac, François-Hédelin, abbé d'(1997)『演劇作法』戸張智雄訳, 中央大学出版部. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN16155930 3. Austin, J. L. (J(1962)How to do Things with Words. Clarendon Press. https://ci.ni…

Megurecaのブログ1ヶ月前

『神と人と 言葉と 評伝 立花隆』 by 武田徹神と人と 言葉と 評伝 立花隆武田徹中央公論新社2024年6月10日 初版発行 日経新聞の2024年7月27日 書評 で紹介されていた本。 立花隆さんについての「優れた評伝」と紹介されていたので、 図書館で借りて 読んでみた。 著者の 武田さんは、 1958年生まれ。 ジャーナリスト、 評論家、 専修大学文学部教授。 国際基督大学大学院比較文化研究科博士前期課程修了。 『 流行人類学クロニクル』『「 隔離」 という病』『 なぜアマゾンは1円で本が売れるのか』など、たくさんの著書があるようだが、 私は読んだことがない。 まえがきでは、いきなり「立花隆は苦手だった」と始まる。。。だったらなぜ?とい…

ウィトゲンシュタイン交点1ヶ月前

認知的動詞文の問題(7)1. de re / de dicto の区別は、事象様相 de re modality と 言表様相 de dicto modality の違いとして、量化様相論理の解説では必ず出てくる話題である(cf. 飯田隆『言語哲学大全 Ⅲ』p38)。 そこでは、基本的に、2つの違いは、オペレーター(演算子)のスコープ(作用域)の違いとして理解されている。 例えば、∃x(◇fx )と ◇(∃x fx) の違いがその例である。量化オペレーター(∃)と様相オペレーター(◇)のスコープについて、初めの式では∃のスコープが◇のスコープを包み、後の式ではその逆になる。前者がde re modality、後者がd…

エコノミック・ノート2ヶ月前

ジョセフ・ヒース『ルールに従う』を読む part1(終わりがいつになるのか分からないが)『ルールに従う』の読書メモを残していく. 本書は, 現代経済学および哲学史・現代哲学の双方の広範な基礎知識がないと読み進めることが難しく, ハードルが高い. どちらかのバックグラウンドを持つ方にとって助けとなるであろう注釈をなるべく付けていく. 本文およびページ番号は以下を参照する. ルールに従う―社会科学の規範理論序説 (叢書《制度を考える》) 作者:ジョセフ・ヒース NTT出版 Amazon 今回は, 日本語版の序文についてまとめる. 序文の要旨は2つである. 1つ目は本書の前半の要旨と対応しており, 2つ目は本書の後半の要旨と対応していると理解してよ…