第一書房とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

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だいいちしょぼう

長谷川巳之吉が戦前、経営していた文学書出版社。大正12年から昭和19年まで,独特の美装本で精力的にヨーロッパ文化を紹介し,全国の知識人層を魅了した。

なお、現在も同名の学術図書出版社&古書店(下記のHP参照)が存在するが、長谷川とは無関係と思われる。

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サンジチャー 17日前

沖縄における空き家と位牌 ——沖縄の宗教構造を考える——沖縄における空き家と位牌 1. はじめに 2. 位牌祭祀が民衆に定着したのは百年前 3. 私的所有権の誕生と位牌祭祀の民衆化 4. なぜ位牌に執着するようになったのか 5. ヒヌカンに代わった位牌 6. 神話的ヒヌカンと歴史的位牌 7. なぜ位牌を移すことができないのか 8. まとめに 1. はじめに 津堅島で民宿を営んでいる「津堅島@オジーの残した民宿」からツイッター(X)に 〝【島の過疎化が進む理由】なにかいい解決方法はないものか...🥺〟という悩みが寄せられました。津堅島への移住希望者は多いが、空き家が多いにもかかわらず空き家には位牌が残されていて賃貸がむつかしいということです。 htt…

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7ブックマーク第一書房と月下の一群 - 出版社列伝 その1 - 愛書家日誌blog.aishokyo.com

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漁書日誌 3.020日前

残暑の趣味展今日は9月20日である。都内最高気温は36度。もう残暑はやめてほしい。今日は後期から初めて非常勤をやる職場での初日でもあり、午前中のみで会場離脱という予定であった。新御茶ノ水駅に9時45分着。50分過ぎに古書会館に到着するともう下まで並んでいて階段の列に着く。そして開場。 会場入口に入って、いつものようにカゴを持って行こうとしたが複数のカゴがぴっちりハマって取れない、こんなことで時間を浪費するわけにはいかないしあとでとともかく扶桑棚に急いだのだが、その後しばらくして本抱えて入口のカゴのところに来てみるとカゴは全て出払っていた。失敗。収穫の本を手で抱えていると本当に不便である。 とりあえず目につ…

わったり☆がったり2ヶ月前

備忘:文化は「人につく」(着く?付く?憑く?)友人から知って、ある記事を読んだ。このリンクにある、「中上健次は軽蔑に値する( 久保覚)」という記事だ。※中上健次氏への批判内容については、何とも判断しかねるので触れません… suigyu.com 日本が朝鮮を植民地にしていた時期、特に「文化統治期」と呼ばれる1920年代を中心に勉強していたくせに、初めて知ったことが多くて、恥じ入るばかりだった。と同時に、当然総督府はそこまでやっただろうな…と納得もいくし、そういえば「国語教科書」に地域の伝承芸能、特に「人」にかかわる記述って見なかった気がするな…と、自分の迂闊さを呪ってしまう。仏像だの、土器だの、古代遺跡だの…「モノ」の教材は記憶にある。 も…

出版・読書メモランダム2ヶ月前

古本夜話1555 菊岡久利詩集『時の玩具』と日本文学社やはり昭和十三年に「菊岡久利詩集」と銘打たれた『時の玩具』が刊行されている。それは四六変形判並製の一冊だが、表紙は「詩集」らしからぬ装幀で、下町を背景として、そこで暮らす人々のどよめきが伝わってくるような絵が使われている。その扉裏には題簽が頭山秀三、装画は絵本「カリカレ」同人、表紙は小野澤亘、扉は久米宏一、著者カリカチュアは太田耕士とあり、『時の玩具』の装幀などの芸術関係人脈をうかがわせていよう。また扉を開くと「ここに一握の詩を年月育みたまへる横光利一先生に献ず」とある。それらのことに言及する前に、菊岡も忘れられた詩人と見なせるので、まずは『日本近代文学大事典』の立項を引いてみる。 菊岡久利 …

出版・読書メモランダム2ヶ月前

古本夜話1554 菱山修三詩集『荒地』これも浜松の時代舎で見つけたのだが、菱山修三詩集『荒地』を購入してきた。菱山はヴァレリーの訳者として知っていたし、中井英夫の『虚無への供物』におけるエピグラフの「海にささげる供物にと/美酒少し海に流しぬ/いと少しを」も菱山による訳だったように記憶している。(『荒地』) (『虚無への供物』) また同じく時代舎で以前に菱山訳ヴアレリイ詩文集『海を瞶めて』(青磁社、昭和十七年)も入手していている。しかし先の一節が含まれていると思われる『海辺の墓』(椎の木社、同八年)にはめぐりあえていない。それらはともかく、菱山の詩集を手にしたのは初めてで、これは驚くことでもないし、あらためて彼が詩人であったことを確…

出版・読書メモランダム2ヶ月前

古本夜話1553 佐藤惣之助『笑ひ鳥』と『釣魚随筆』これも浜松の時代舎で見つけたものだが、龍星閣の本がもう一冊あるので、続けて取り上げておきたい。それは佐藤惣之助の『笑ひ鳥』で、四六判函入、上製三二六ページの一冊である。本探索1518で『佐藤惣之助全集』にふれた際にはこのような随筆集が刊行されていたことを知らずにいた。いかにも龍星閣らしいシックな装幀で、ブラウンの函に著者名とタイトルが大きく並んでいる。それでいて本体のタイトルは小さな佐藤の字をそのまま赤に染めて使われ、詩人の随筆集への配慮が伝わってくるし、著者にしても出版者にしても、この特異なタイトルに対する思い入れがうかがわれる。 そのことを物語るように、佐藤は「序〈題註として〉」で、それに…

漁書日誌 3.02ヶ月前

夕立と炎天の古書木曜日、仕事関係で所沢の方に出たので、炎天下の中、電車を乗り継いで三鷹に出た。以前三鷹の水中書店に前に立ち寄った時に、なかなかいい買い物ができたことを思い出したからである。三鷹に到着した頃には、曇天、今にも降りそうな雲行き。実際、ポツリポツリと降ってきて、これはまずいかなあと思ったがままよと店へ向かう。少し濡れたがケチケチと傘は買わず。 文庫や新書など、少し前に買い逃したような新しいものもあり逡巡したが、出たばかりだが定価が高いので探していた「翻訳論の冒険」を見つけて購入。 今度はその足で、せっかくきたしなあと国分寺に。七七舎がお目当ての店。しかし暑くてへばる。途中でアイスを買って食べながら店…

出版・読書メモランダム3ヶ月前

古本夜話1541 金星堂『新文学研究』と『ジイド全集』『日本近代文学大事典』における辻野久憲の立項には、第一書房に在職し、『セルパン』編集長を務めたとあるけれど、本探索で指摘しておいたように、これは明らかに間違いで、『近代出版史探索Ⅴ』904の福田清人、もしくは拙稿「第一書房と『セルパン』」(『古雑誌探究』所収)の春山行夫と混同していると思われる。 むしろ『詩・現実』以後の辻野の雑誌と出版社の関係をいうならば、『新文学研究』と金星堂を挙げるべきだろう。『新文学研究』は昭和六年から七年にかけて、金星堂から全六冊が刊行されている。編集者は伊藤整で、『日本近代文学大事典』にも主要論文や作品を含めて立項され、『詩と詩論』『詩・現実』『文学』と並んで二十世…

出版・読書メモランダム3ヶ月前

古本夜話1538 三好達治「郷愁」と「今日の詩人叢書」、『測量船』三好達治の「郷愁」という詩を知ったのは『三好達治詩集』(新潮文庫)か、もしくはやはり新潮社の『日本詩人全集』の一冊で、高校の図書室においてだったと思う。その全文を引いてみる。 蝶のやうな私の郷愁!・・・・・・。蝶はいくつかの籬(まがき)を越え、午後の街角に海を見る・・・・・・。私は壁に海を聴く・・・・・・。私は本を閉ぢる。私は壁に凭れる。隣りの部屋で二時が打つ。「海、遠い海よ! と私は紙にしたためる。――海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。 そして後にフランス語にふれるようになって、具体的に「海」が la mer、「母」が la …

出版・読書メモランダム4ヶ月前

古本夜話1537 長谷川巳之吉、岩佐又兵衛「山中常盤」、辻惟雄『奇想の系譜』第一書房に関してふれてこなかったことのひとつに、長谷川巳之吉による岩佐又兵衛の「山中常盤」の入手がある。それは社屋を芝高輪南町から麹町区一番町へと移転させた昭和三年のことだった。『第一書房長谷川巳之吉』では次のように述べられている。 ところが、ここに長谷川の情熱を真底から揺がすような事件が出来する。それは、岩佐又兵衛の「山中常盤」の発見である。この年十二月十三日の夕刻、神田の一誠堂書店で長谷川は又兵衛筆と伝えられる「山中常盤」の八つ切写真十枚ばかり見せられる。近代的描法で描かれたその絵巻は、写真で見ても迫力があり、目を奪うに十分だった。しかもそれは、ドイツの美術批評家ルンプが二万五千ドルで買お…

出版・読書メモランダム4ヶ月前

古本夜話1536 萩原朔太郎『詩の原理』と磯田光一『萩原朔太郎』前回引いた第一書房のPR誌『伴侶』はモルナアル『お互に愛したら』にふれた後、次のように続いていく。「詩集としては『詩の原理』(萩原朔太郎著)の普及版は古い形容ですが、飛ぶやうに売れました。某師範学校の教科書に採用されたり、随分出ました」。 (『お互に愛したら』) この『詩の原理』普及版は入手していて、奥付を見ると、昭和三年十二月初版千七百部発行、四年六月普及版発行とあり、所持する一冊は昭和五年五月第十版で、確かに「飛ぶやうに売れ」たことがうかがわれる。 第一書房と萩原朔太郎の関係は本探索で既述しておいたように、『詩の原理』に先行する昭和三年の『萩原朔太郎詩集』の刊行によって始まっている。その「…

サンジチャー 4ヶ月前

エイサーと近代〜モーアシビからエイサーへ〜エイサーで見る沖縄の近現代史1 エイサーと近代 ——モーアシビからエイサーへ—— 勝連町平敷屋青年会東組の余興・チョンダラー(2005年8月19日撮影) 1. エイサーとは何か 2. エイサー前史 エイサーの祖型:ニセ念仏 西表島租納(そない)のソーロン(精霊)アンガマ(故石垣金星氏が撮影) 八重瀬町安里の古形のエイサーによるチネー(家庭)回り 2018年 念仏歌謡 3. モーアシビからエイサーへ 4. 沖縄島の中北部で誕生したエイサー 5. エイサーにおけるジェンダー ウシデークとエイサー うるま市石川のウスデーク 2019年 うるま市石川エンサー 2019年 6. 男女のカップルで踊るモー…

出版・読書メモランダム4ヶ月前

古本夜話1535 第一書房、鈴木善太郎、モルナアル『お互に愛したら』第一書房に関しては『近代出版史探索』116を始めとして断片的にふれてきているが、これから少し続けて言及してみたい。 創業六年目の昭和五年に第一書房はPR誌『伴侶』を創刊し、そこに「第一書房と昭和四年――高速度内幕話――」が掲載され、「単行本の成績」が語られている。この『伴侶』は未見なので、『第一書房長谷川巳之吉』からの再引用になるのだが、そこには「小説では、何んといつてもモルナアルの「お互に愛したら」(鈴木善太郎訳)です。題もいいし、内容もよかつたからでせう?」という一文が見える。 (『お互に愛したら』) もちろん戦前においても海外文学の翻訳は流行に左右されるし、現在から考えてみても、どうして…

杜~フォレスト~ 4ヶ月前

2406:15分読んだあとに内容や感想をシェアする会(6/15 積読限定版)こんにちは。 今日は、「15分読んだあとに内容や感想をシェアする会」と称してTwitterスペースで不定期で開いている読書会について書いてみたいと思います。参加者各位が、それぞれにご用意いただいた本を、まず15分黙読して、その後に3分程度で内容や印象をシェアしようというものです。印象的だった一節を音読いただくのもOKです。 今日のような「積読本」限定版と、特に制約を設けない通常版とがあります。 ご紹介があったのは、以下の3点でした。 雨宮処凛編著『生きのびるための「失敗」入門』河出書房新社・14歳の世渡り術シリーズ 『見田宗介作品集IX』「宮沢賢治─存在の祭りの中へ」 『運命の丘』ジャン・ジオ…

出版・読書メモランダム5ヶ月前

古本夜話1524 「家庭図書館」「総合大学」としての『大百科事典』『近代出版史探索Ⅲ』427などで見てきたように、平凡社では昭和二年の『現代大衆文学全集』から始まり、出版社としては最多の円本の版元となっていく。この事実に関してはそれらをリストアップした拙稿「平凡社と円本時代」(『古本探究』所収)を参照されたい。 (『現代大衆文学全集』) しかし当然のことながら、最初の『現代大衆文学全集』はベストセラーになったけれど、それに続く円本のすべてが順調だったわけではなく、雑誌『平凡』の失敗と相俟って、昭和六年には第一次経営破綻を迎えてしまう。その再建のための企画が『大百科事典』の刊行で、当時も編集業務は進められていて、それによって社運を挽回したとされる。その木村久一…