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『方舟を燃やす』

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関連ブログ

一条真也の新ハートフル・ブログ6ヶ月前

『方舟を燃やす』一条真也です。5月5日の「こどもの日」、『方舟を燃やす』角田光代著(新潮社)を読みました。430ページのハードカバーでしたが、あまりの面白さに1日で読了。主人公の1人である柳原飛馬という男性が1967年生まれ(著者の角田氏と同じ)で、1963年生まれのわたしと年齢が近いので、彼が生きてきた時代背景などもしっくりきましたね。著者は、1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人…

#『方舟を燃やす』#角田光代#ノストラダムスの大予言#オウム真理教#新型コロナウイルス#マクロビオティック#昭和オカルトブーム

関連ブログ

asd-granmaのブログ2日前

思い 57あきれるばかりですが長い間、自分は人と人との間の取り方の判断に迷い、そして行動してきた結果に落ち込みながら年を重ねています。事あるごとにこんなでよかったのかと顧みるばかりです。けれどしまったと思うことをやってしまっていますね。老いに至る過程で子離れ、孫離れの問題はおおいに自分を揺るがせました。偏りのある家族が、互いにどのようにしつけや援助をするのが真っ当なものか迷いました。世話する位置から少しずつ世話される側に移り、それに伴って行動以外の様々な気づきも放棄することが求められていることを感じています。どの様な行動で自分らしい満足感が得られ道が開けるかと思ってます。 書評に誘われ角田光代著『方舟を…

生存記録18日前

「信じる者だけ助けます、じゃなくて、信じない人といっしょに流されなさいっていう神さまがいたとしたら、そっちを信じる」──角田光代『方舟を燃やす』を読んだ方舟を燃やす 作者:角田光代 新潮社 Amazon 物語を堪能した。読み耽った。 二人の視点人物がいる。一人は1967年に生まれ、昭和のオカルトブームの中で成長した飛馬。もう一人は戦後まもなくに生まれ、マクロビオティックの食事で懸命に子育てをした不三子。時代は前後するものの同じく昭和、平成を生きた二人がコロナ禍の子ども食堂で出会う。 本書のテーマは帯の惹句が端的に述べている。 「信じることの意味を問う」 登場人物たちの多くが何かを信じている、あるいは信じようとする。 飛馬の祖父は予知能力によって村を救った英雄…であると飛馬の父は信じている。 飛馬は信じたいと思うものを善意から信じようとする。 …

あすくん20日前

読んだ本・2024年9月01 方舟を燃やす/角田光代02 地面師たち/新庄耕03 カフネ/阿部暁子04 幻夏/太田愛05 Nのために/湊かなえ06 成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈07 星影のステラ/林真理子08 ポケットにライ麦を/アガサ・クリスティ09 源氏物語 1/角田光代(訳)10 アルプス席の母/早見和真11 ツベルクリンムーチョ/森博嗣12 学び直し高校物理 挫折者のための超入門/田口善弘13 一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方/加藤俊徳14 科学的根拠に基づく最高の勉強法/安川康介 『地面師たち』が話題になっていて、でもNetflixに入っていないので原作を読んだのですが、読後けっきょくNe…

り📚書評家による小説のすゝめ1ヶ月前

最近読んだ本 / 今日買った本・届いた本📚読書家必見!最新おもしろかった書籍紹介 こんにちは。り📚書評家です。 みなさまいかがお過ごしですか? 【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】 本日は最近読んだ本と、今日お迎えした本をご紹介させてください。 秋の夜長におたのしみいただけたら嬉しいです。 読書家必見!最新おもしろかった書籍紹介 最近読んだ本📚 『方舟を燃やす』角田光代さん著 『クリームイエローの海と春キャベツのある家』せやま南天さん著 『キスに煙』織守きょうやさん著 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこさん著 今日買った本・届いた本📚 『海を抱く』村山由佳さん著 『若い男/もう1人の娘』アニー・エルノーさん著 …

Spiral Fiction Note’s diary2ヶ月前

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年9月16日〜2024年9月30日)9月上旬の日記(2024年9月1日から9月15日分) 9月16日日付が変わる手前まで読書をしていた。井伏鱒二著『山椒魚』を読み終えてから、小林秀雄著『Xへの手紙・私小説論』と三島由紀夫著『春の雪』を少し読み進めた。『春の雪』はようやく物語が大きく動き出すところに入ってきた。悲劇の始まりの入り口に主人公の松枝清顕とヒロインの綾倉聡子が立ってしまった。9月上旬の日記をはてブにアップしてから、noteに半年前の日記をアップした。 6時前に少し肌寒くて目が覚めた。敬老の日ということで休みだが、可燃ごみの日だからゴミ袋を集積所に持って行ったら地面が雨で濡れて色が変わっていた。天気予報を見ると午前中は少し…

りぼんの読書ノート2ヶ月前

2024/9 Best 31.シソンから、(チョン・セラン) 朝鮮戦争で家族を失い、海外出稼ぎの際に白人男性から惨憺たる目に遭っても生き延びて、帰国後には著名な知識人となり、ユーモアを忘れずに多くの仕事をこなし、2度の結婚で授かった4人の子供を育てあげた後に、大往生を果たしたシソンの10周忌に際して、子供たちや孫たちはどのような捧げ物を準備したのでしょう。著者が祖母に対して「彼女が持つことのできなかった人生をプレゼント」したという本書は、20世紀を生き抜いた女性たちに対して21世紀から捧げる愛」がテーマとなっています。 2.月ぞ流るる(澤田瞳子) 赤染衛門は中宮彰子のサロンにおけるリーダーであり、『栄花物語正編』の著者…

Spiral Fiction Note’s diary2ヶ月前

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年9月1日〜2024年9月15日)8月下旬の日記(2024年8月16日から8月31日分) 9月1日上田岳弘著『多頭獣の話』の続きを読んでいたら日付が変わりそうになったので、8月下旬の日記をはてなブログにアップしてから、noteに半年前の3月上旬の日記をアップした。 その後、25時過ぎには一度眠れたのだけど、26時半ぐらいに一度目が覚めてしまった。窓の外から雨の音はしていたのか、していなかったのかわからない。気圧の問題とかかもしれないがそれも頭痛がしているわけでもないから違うのだろう。とりあえず、もうすぐ新作が公開されるNetflix『トークサバイバー2』の音量を小さくして、それをなんとなく聴きながら目を瞑った。あとは眠りに落ち…

はちみつのdiary3ヶ月前

見た:「映像の世紀 狂気と熱狂の扇動者 ゲッペルス」録画されていたNHKの「映像の世紀 狂気と熱狂の扇動者 ゲッペルス」を見ました。 ドイツのことをあんまり知らず、高校生の時にV.E.フランクルの『夜と霧』を読んだぐらいなのですが、最近、角田光代の『方舟を燃やす』を読んだりしていたので、人が何によってどのように思考を誘導されてしまうのか、ということに興味があった。(他に読んだことがあるのはジョージ・オーウェルの『1984年』とかかな……)。 「SNSで人気!」などという文句を見るたびに思うのだけど、その人気をつくっているのはどういう人たちなのか? と思うし、「インフルエンサー」と呼ばれる人たちの言葉遣いに違和感を感じている。 ゲッペルスは「プロ…

元図書館司書主婦の読書日記3ヶ月前

方舟を燃やす 〜エモさから現代へ〜https://amzn.to/3Mm4UVF 今回は、角田光代さんの「方舟を燃やす」を読みました。 昭和から令和までの移り変わりの中にオカルトも出てくるとのことで、楽しみしかない! 以下、あらすじと感想。 1967、柳原飛馬 飛行場が出来た年に生まれたことで飛馬と名付けられた少年は、山間の村に育つ。 近くには赤い川が流れていて、そこへ年下の女の子”ナワコ”がしつこくついてきたことで突き落としてしまう。 しかしナワコの両親が怒鳴り込んできたため父にバレ、叱られて家から追い出される。 「お爺さんに謝れ」と父はいつも祖父のことを持ち出す。 祖父は地震を予知して村の人を助けたとされていて、祖父を讃え…

はちみつのdiary3ヶ月前

読んだ:『方舟を燃やす』角田光代(2024)『方舟を燃やす』新潮社 を読みました。 方舟を燃やす | NDLサーチ | 国立国会図書館 1960年代に鳥取で生まれ、都の区役所職員になった柳原飛馬と、同じ頃を東京で過ごし、専業主婦となってマクロビオティックの食事に熱心になる望月不三子のパートを時代ごとに書き、コロナ禍の2022年まで書かれた作品。だから現代に生きている人を書いているとも言えるし、インタビューで著者自身が言っていたが、通信手段の変化も書かれていて、今の50代後半~60代の人から見える景色というのがなんとなくつかめたような気がしている。 余談だけど、角田光代は東京都のある区役所の主催する文学賞で選考委員を務…

はちみつのdiary3ヶ月前

一息午前中に済ませなければいけなかった用事が終わって一息ついた。シャワーを浴び、お湯を貯めた浴槽で本を読む。角田光代の『方舟を燃やす』を読んでいた。今のところ、マクロビオティックなる食事療法に熱心な主婦のパートを読んでいるのであるが、食事に気を遣いすぎるあまり玄米しか出せなくなったりする気持ち、わからなくもないと思った。「こうしなければ」という自分の内側の圧力が強すぎて、それが人によっては息苦しさになってしまう感じ、わかるな~と思った。 東畑開人さんのツイートを読んでいたら、「学校は呪いをかけるところで、教育とはその呪いを解くところだ」という趣旨の文に出会った。そうして、私がかかっていた呪いってな…

また、本の話をしてる3ヶ月前

【本の雑誌】2024年度上半期ベスト10!第1位は金子玲介「死んだ山田と教室」。直木賞作家は「別格」として外すことに。でもアレは世界文学だっ!!さて、月も変わりましたし営業妨害にならないと思うので掲載します。「本の雑誌」の上半期ベスト10!早速1位から!

事務員時代3ヶ月前

2024.5~7 読んだ本んも~! 『読み終えた直後のフレッシュな気持ちを書き留めておきたい!!!』 って、いっつも思ってるのに書き留めておけない!!! 『感想がないからつまんなかった』ってワケではないです。 かきとめていなかっただけ・・・。 そんな私の読書記録です。 ______________________ 【2024.5】 鳥人王 作者:額賀 澪 光文社 Amazon 『棒高跳び』って、まあ知ってはいたけれど、どんな風にして順位が決まるかそのルールは知らなかったので、ルールを知っておもしろいなぁとおもった。 駆け引きとかあるのねぇ、なんか頭使うしギャンブル的な要素も高まるよね(笑。 スポーツ芸人さんっているもん…

本と生活 by エノキダケイコ4ヶ月前

角田光代「方舟を燃やす」1064冊目なんともいえず、行き場のない小説だなぁ。コロナ禍、大きな台風、こども食堂、ワクチン。相変わらずの読ませる力で、面白く読み進めていくんだけど、だんだん不穏な気持ちになってくる。著者はワクチンを疑っているけど害悪だと決めつけるわけでもないのか。結論のようなものを何も提示しない。 主要な登場人物の片方は中年女性で、丁寧に体によい食事を作り続けたけど子どもたちは疎遠で孫にも滅多に会えず、孤独に暮らしている。彼女にカタルシスが訪れればいいのに、と途中で思ってた。自分で用意した方舟をぱーっと燃やして、問題は何も解決しないにしろ、スカッとするのかな、とか。 信じるなにかが欲しい、とは思う。でも信じ切るに足る…

老境の日々4ヶ月前

方舟を燃やす角田光代の"方舟を燃やす"を読む。 425頁の単行本…四分の一あたりで中断…老人と作者とは、年代が違うからかな。