第3章 しつこい疲れや食欲不振は脱水症状が原因? (original) (raw)
第3章 しつこい疲れや食欲不振は脱水症状が原因?
食欲が減り、めまいや寝てもとれない疲れを感じやすい人は、脱水症状が原因かもしれません。
夏はもちろん、冬の「かくれ脱水」にも注意が必要です。
ただ、年齢を重ねてくると、そもそも脱水症状に気づかないこともあります。
体に、こんなサインないですか?
1.手が冷たくなっている (誰かと握手してみると気づきやすいです )
2.舌が乾いている
3.皮膚をつまむと、つまんだ形から3秒以上戻らない
4.親指の爪の先を押すと、赤みがなかなか消えない
5.わきの下が乾いている
1つでも当てはまったら、しっかりと水分補給をしましょう。
おすすめは、薄く入れた紅茶やハーブティーに、はちみつとたっぷりのレモン果汁を加えたホットレモンティー。
レモンや梅干し、酢やグレープフルーツなどのクエン酸は、筋肉の疲労を回復させる疲れ予防の特効薬です。
脱水症状のときは、冷たいものをがぶ飲みではなく、夏でも常温か、温かい飲み物をこまめに飲むことが大切です。
また、夏は食欲が落ちて、そうめんなどで簡単にすませてしまうことも多いですよね。
でも、それでは栄養がかたより、さらに夏バテが加速してしまいます。
鎌田式そうめんは、大皿で冷蔵庫にある野菜や納豆、豚肉の冷しゃぶなどをのせて、すりごまを山ほどかけてめんつゆで食べます。
炭水化物、たんぱく質、食物繊維をバランスよくとることができます。
さらに、しょうがやねぎ、大葉、みょうがなどの薬味や、唐辛子やカレーに使う香辛料を添えればばっちり。
薬味や香辛料は、食欲をアップさせてくれます。
薬味をたっぷり使ったそうめんや豆腐、夏野菜を添えたスープカレーなんかもいいですね。
「鎌田式 長生き食事術 より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?