「真面目な人ほど~になりやすい」はシンプルに悪口 (original) (raw)
「真面目な人ほど〇〇」は、そもそも褒めていない
真面目な人ほどうつ病になりやすい
真面目な人ほどパニック障害になりやすい
真面目な人ほど自律神経失調症になりやすい
「真面目な人ほど〇〇説」は、本やネットでよく聞くフレーズだ。
私も医師に「あなた真面目そうだからね」と言われたことがある。
こういう話を聞いたとき、
「そうか…私って真面目だから…」と肯定的にとらえるべきなのだろうか。
たしかに、不真面目よりは真面目のほうが一般的に人として好ましい。
不真面目な人と付き合ってイライラするより、
真面目な人と付き合ったほうが気分はいいだろう。
でも、「真面目な人ほど〇〇」って、実は褒められてはいないのでは…?
この場合の「真面目な人」は、プラスにとらえると「勤勉で誠実である」と言える。
でもマイナスにとらえると、「柔軟性と楽観性が足りてない」のではないか。
真面目な人は好ましいけれど、
柔軟性と楽観性のない人は全然好ましくない。
まったく友だちになりたくない。
どうせ一緒にいるなら、柔軟で楽観的な人がいいに決まっている。
そこでハっとなった。
「真面目な人ほど~~」の真面目は、全然褒めていないよね…
柔軟性
暮らしには、日々柔軟性が必要だなと思う。
体調不良が多い人間には、ますます必要な性質だ。
たとえば、「今日は調子が悪くこれが出来なかった」と落ち込むことがある。
そのとき、「では、違う方法でアプローチしてみよう」とすぐに軌道修正できる人は柔軟性がある。
さらに柔軟性上級者だと「そもそも、ゴールがこれである必要はあるのか?」
「ゴール自体を考え直してみるのはどうだろうか」と考えられる。
それに比べて、真面目(悪口の場合)な私はどうだろう。
「なんとか!!やらねば!!やらないと!!ダメな人間になる!!」
この思考を常に持っている。
昨日できなかったことを、バカみたいにずっと同じ方法で攻略しようとしているのだ。
城の前に衛兵がいるのに、竹やりをもってエイーー!!と正面から突入する方法しか知らない。
柔軟性のかけらもなくて、書いていて悲しい。
それでいて、「なんで出来ないんだろう、こんな頑張っているのに…」といっちょまえに落ち込む。
出来ないことを何回もやってダメならば、やはりやり方が悪いのだ。
いろんな角度から攻略するよう、頭をひねったほうがいい。
「がんばる努力」だけでなく、「工夫する思考力」が必要だ。
楽観性
楽観性がある人は、人生全般において「まあなんとかなる」と思っている節がある。
この思考は本当にうらやましい。
「なんとかなる」と思いながら行動するほうが、圧倒的にうまくいく気がする。
また、「今日はできなかったことが、なんの根拠もないけど明日はできるようになっているかもしれない」と思うこともたいせつだ。
実際に、そういうことってある。
「今日できなかったことは、どうにかしないと明日できるようにはならない」
私は無意識のうちにいつもこういう思考でいる。
もっと言うと、「一生これができる気にならない」とさえ思う。
超超悲観的。
悲観オリンピック2024があったら強化合宿選手になれる。
性格や思考を変えるのが一番むずかしい
このように、柔軟でポジティブな人間になることが、
体調をよくする第一歩なのではないかと思い始めた。
真面目に規則正しい生活を続け、
すこしでも周りの迷惑にならないよう…と生きるよりも、
まずは自分のネガティブで頑固な性格を改めるべきではないか。
しかし、これが相当難しい。
ネガティブ思考はくせになっていることが多いので、
今日からポジティブになろう!!と思ってなれるものではない。
慢性的に体調が悪かったり、不安が多かったらなおさらである。
でも、それを言っていても始まらない。
「あなたは真面目だからね」と言われたら、
自分が気負いすぎてガチガチになっているという注意喚起だと思おう。
万事なんとかなるだろうし、
ならなかったら角度を変えてトライしてみる。
そして、できなかったらできなかったで、
別にまあいいかと思えるくらいの不真面目さを会得したい。