琅琊榜45話,46話,47話感想/火寒の毒とは (original) (raw)

紅葉の時期の少し前のJR京都駅に降り立った時に、国慶節の時期もあったのか、インバウンドの多さに圧倒された。清水寺祇園を通るバスに乗ると、大きいスーツケースを持った観光客がガンガン乗り込んできて、これがオーバーツーリズムというものか……と実感。京都バスは降車時支払いなので、運転手さんもご苦労さまですとしか言いようがない。

浅草や銀座でも大量の訪日外国人は経験しているが、東京はそもそも人口が多いので、外国人が増えたなぁくらいの感覚で済むものの、京都だと生活圏を脅かしている感触があった。もはや紅葉の時期には来れない……と思った10月初旬の京都であった。

そんな私が訪れたのは、特別公開されている知恩院近くの得浄明院。ナント夏に訪れた善光寺の京都別院な尼寺だと訪問時に気付く。これは阿弥陀如来様のご縁なのか、もしや水牛つながりの導きなのか……。

45話 聂锋未死 长苏痛哭

誉王が知りたいのは母のこと。玲瓏公主は滑軍を率いて即位を助け、その聡明さゆえに危険視されて消された。「駒というのは用がなくなれば捨てられる定め」と言う陛下に、「駒が産んだ子駒」と言う誉王の言葉がちょっとオモシロい……。

君主というものはそういうものだろうけど、琅琊榜的にはアカン君主な梁皇帝。そういう経緯であれば、玲瓏公主の妹であった璇璣公主の怒りたるや……と思わず同情してしまうわね。

皇后に泣きつく誉王妃が孔雀っぽぃ青衣装なのはなんなんだろ。二羽の鳥のようで衣装が美しい。

陛下は誉王の兵は捕虜だろうが投降兵だろうが処刑せよと言うが、兵達は地方から徴兵されて駆りだされて戦かったら、賊軍に加わっていたから処刑されるって、兵の家族が聞いたらやりきれないよ~。幸い、靖王が留めたけれど。

蒙摯大統領は10万の兵を率いて金凌へ戻る。そんなにいるのね。

霓凰郡主はそれとな~く宮羽のことを聞き出して、「これから天幕の護衛は私が責任を持つ」と言っちゃうのが頼もしくもカワイイ。

シビアな状況の中、戚猛が珍獣を捕えたと報告に来て、手柄を立てたと嬉しそうなのだ。珍獣は人で、梅長蘇は珍獣に優しく語りかけ腕を握ると「分かった」と言う。え?血を吸うの?吸血鬼?

「洗うと毛は白色だった」とこれまた陽気に報告しに来る戚猛。赤焔軍の腕輪をしており、そこには「聶鋒」の名が!珍獣は聶鋒だった! 梅長蘇が「私は小殊だ」と名乗り、強く抱き合う姿にホロリとしちゃうよ。静貴妃の見立てでは、火寒の毒は3層までは至っていないらしい。

リンゴをかじっていた飛流は、藺閣主への伝書鳩を捕まえて妨害する。甄平との追いかけっこが微笑ましいわ。甄平も元気になったのね。

靖王に問いただされ、静貴妃が語る「蘇先生は故人のご子息で、縄張りを荒したと難癖をつけられたのを先生のお父上が助けてくれた」は、案外ホントにあった事なのかもね。靖王は「私の知らぬ友がいて当然だ」とか「秘密を共有されると孤独を感じる」となんだかヤキモチやいてるよ。

静貴妃の「いつの日にか振り返った時に気付くはずよ。今もあなたの周りには支えてくれる友がいたと」は本当にそうなんだけど、その時に梅長蘇が生きているかどうかで、また違ってくる言葉の重み……。

聶鋒は夏冬姐さんに姿を見られたくはないのね。
梅長蘇は聶鋒に「生きていることが救いになるのだ。我らの命は仲間の命でもある。彼らの無念は私たちが晴らすのだ」と語りかける。

藺閣主のあの薬を聶鋒にあげちゃった。誰か呼んでこいと言われた飛流が呼んだのは「水牛」。水牛呼べばもれなく付いてくる、頼りになる静貴妃サマ。
意識が朦朧とした梅長蘇は「父上…」とうわごとを言い、靖王を見て「景琰、怖くない」と言う。
(つづく)

聶鋒と分かった時の梅長蘇との固い抱擁がイイよね。飛流の「水牛、水牛」の連呼も印象的。飛流の判断はいつも的確だわ。
そして出た「景琰、怖くない」。小殊としてはどんなシチュエーションでの呼びかけなんだ?

46話 旧病复发 霓凰心惊

紀王大活躍、の回。
そして誉王が……。

霓凰郡主は静貴妃が梅長蘇の正体を知っていることを明かす。流れる挿入歌《紅顔旧》。小殊を大切に思う賢い女性陣。

飛流が枕を抱えているのがカワイイ。目覚めた梅長蘇が「聶兄さん」と言いかけると、すかさず甄平が「靖王殿下がずっと看病を」と言って知らせるのがナイス~。

靖王は母の恩人の名を尋ね、ふたりとも答えは「梅石楠」。林燮のお忍びの異名だったのかな。靖王にとって梅長蘇が小殊であるのは、正気じゃない考えなのね。わりと周りがすんなりその事を受け入れてるから分からないけど、靖王の感覚がフツウなんだろうな。

静貴妃の美味しい点心を味わいながら、朕問答に注意深く答えている紀王。つい「皇子なら東宮位に興味のない者はいませんよ」と本音を話したのを陛下にツッコまれて、「私は弟、皇弟ですよ」と「dì dì /弟、弟」と答えるのがコミカル。

紀王は梅長蘇に「私は万事心に従い動く」と言い、庭生のことを言われ「もとは皆家族、血を分けた者同士なのだ」と言うのがカッコイィ。
この庭生を助けたの件、昔々に祁王妃や赤子の庭生を助けたのが紀王、という事でイイのかな?その事が分かっているからこそ味方になってくれるだろうと、梅長蘇は紀王を証言者として巻き込んでいるんだろうか。

飛流が梅長蘇への水を飲んでるよ。馬車の陛下が静貴妃の膝枕でちょこりんと膝を曲げて横になってるのがなんだか幼い皇子のよう。

皇后に「廃后 言氏を善清庵に移す」と言い渡すのが、虐げられていた恵妃なのが因縁を感じるわ。

牢で誉王に誉王妃が「夫婦なら苦難を共にするもの」と言っているのが健気さん。あれ?誉王は王妃を大切にしてなかったの? おまけに王妃は身籠っているの?そして誉王は知らなかったの? 知っていたらどうしたのかなぁ。子のために益々皇帝にならねばと思いそうなのが誉王よね。
王妃に子ができなかったのは、今まで皇后が送り込んだ王妃と思って遠ざけていたのを、失意の時か謀反をもくろんだ辺りから距離が縮まり身籠った……とかだったりするのかしら。

梅長蘇が牢の中の誉王に会いに来る。「知り合った縁です。見送りに来ました」と言うのが、一連を見終わってからだと、誉王が自死する前に見送りに来た、という意味なのかとも思えてくる。

誉王は「簡単にお前を信じた」ことを後悔し、「昔の祁王と同じ」と言うと、梅長蘇は「天下と民を案じた蕭景禹には永遠に及ばない」とお怒り。誉王は祁王が毒酒を飲むのを見届けたが、祁王が残した陛下への言葉を伝えなかった。それが毒蛇呼びの由縁なのかな。

陛下が牢へ行くと、誉王は自害し、血でしたためた王妃と子の嘆願を残していた。自分のような子を殺しておけばよかったと陛下には言ったけれど、自分の子は殺せない誉王……。梅長蘇が誉王妃を逃がしていた

靖王の妃選びが始まったようだ。
言豫津が母のお腹にいた頃、言豫津が女子だと嫁いでいた相手は、「その子が生きていたらお前くらいの年頃だろう」と紀王が語る。
紀王の息子に匹敵するような、亡くなった20代半ばな名家の公子っていたっけ?

47話 入主东宫 意外重逢

靖王の妃は、祖母は涿陽郡夫人の李氏、中書令 柳澄の孫娘。なるほど、こういう系譜で『琅琊榜 貳』のあの皇后も選ばれた……と。

宮羽ちゃんが牢の中の夏冬姐さんの身代わりを申し出る。健気じゃ。報われてほしいけど、宮羽ちゃんの望みは叶えられないものだしなぁ……。

**飛流は秦般弱と鬼ごっこ**。藺閣主にご褒美をねだるも「美女だ」と言われてオカンムリ。お菓子でもあげてよ~。

6月16日に靖王が皇太子に封じられることになった。石を弄んでスネている飛流。謝玉は採石場で岩が落ちて死んだとの知らせが蘇宅に入る。まだ都にその知らせは届いておらず、届いた時に何かが起きる!

位が高くなり気鬱な靖王のために、蒙摯大統領が正体を明かしてやれと言うと、梅長蘇にも甄平にも睨まれている。この後、正体を明かせない理由が語られたワケだが……。

またも繰り返された同族での殺りくに憂う靖王、『琅琊榜 貳」を知っている身にはおいたわしや……。祁王の時には文武百官が無実を訴えたが処刑されてしまった。そういえば梅長蘇が「祁王とは異なり嘆願を願い出る者はいない」と、誉王に言っていたっけ。陛下には造反する条件が整うだけでも、危険視されてしまうと忠告する沈追。

藺閣主はこういう人を食ったような陽気なおヒトだったのか。そりゃ、飛流からしたら苦手な御仁だな。団子の卵汁を要求している。両手で梅長蘇と聶鋒ふたりの脈を取る、聖徳太子並みな藺閣主。

聶鋒の毒は梅長蘇の3割ほど。いかに梅長蘇の病状が悪いかがうかがえてしまう。飛流が屋根の上で寝っ転がり「まっぴら」と手を振ってるよ。伝言しなかった飛流に、藺閣主は「ひまの葉で包み、桶に詰め崖から落としてやる」とひどい事を言って脅してる。

夏江は范殿にかくまわれている。越賢妃に伝言を託すよう頼む夏江。

梅長蘇が藺閣主に語る、「滑族は梁に帰順するも3年後、北燕についたため討たれた」というのは陛下が作ったシナリオね。夜秦は属国。

靖王が皇太子に封じられた! 静貴妃が握りしめるのは宸妃の香り袋?
梅長蘇は密室を封じるように指示。えぇ、封じちゃうの?

夏冬姐さんがモフモフの聶鋒兄さんに対面!
思わず顔を隠すモフモフ兄さんがいじらしいわ。
ふたりの再会に、涙しちゃうよ。
その光景を見ていた梅長蘇も、霓凰郡主の手を握りしめている。

靖王の結婚は7月29日
心ここにあらずな靖王。

藺閣主が火寒の毒について語る。
梅嶺の雪蚧虫に蝕まれると、命は助かるが火寒の毒が形成され、骨格が変形し白い毛が生え話せなくなり、血を飲むと発作を抑えられるが苦痛にさいなまれる。

皮を剥ぎ骨を削ぎ、容貌は変わるが普通の人間で話せるが、内功を失い長生きのできない完全コースと、容貌はそのままで話せないが、内功を保ち天寿をまっとうできる不完全コースがあると語られる。
もちろん梅長蘇は完全コース。
聶鋒たちが選んだのは不完全コース。
(つづく)

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火寒の毒