白い暴動 (original) (raw)

ポスター

White Riot IMDb (United Kingdom, 2019)★★★

70年代イギリスの政治・音楽シーンを描くドキュメンタリー。不景気真っただ中で極右政党が支持を伸ばす中起こるRAR (Rock Against Racism) 運動。メンバー視点で当時の情勢を追う。

ファッションも音楽もなかなか面白い時代であったとは思う。個人的には70年代イギリスの風刺のきいたコメディとかも大好物なのだけど「なんともパンクでファンキーな時代があったもんだ」といった感じで、一つのカルチャーとしてとらえていた感がある。これを当時のロンドン下町に住んでいる若者視点で見ると、やはりすごく違ったんだな、と改めて感じる。生まれるべくして生まれた文化。強いメッセージ性を持った。

抑圧されて生まれる芸術はものすごく濃密でパワフルだ。今現在、世界的に広がる閉塞感は今度はどんなトレンドを生み出すんだろう。

あらすじ(Jaihoより): 経済破綻状態にあった1970年代のイギリス。市民が抱く不安と不満は、第二次大戦後に増加した移民たちへ転嫁され、街は暴力であふれ、黒人やアジア人が襲われた。そんな中、レッド・ソーンダズと数人の仲間たちで発足された“ロック・アゲインスト・レイシズム” 略称RARは、差別の撤廃を主張し、雑誌を自費出版して抗議活動を始め、やがてザ・クラッシュをはじめ、トム・ロビンソン、スティール・パルス等の音楽と結びつき、支持されていく。そして、1978年4月30日、RARはロンドンで約10万人による大規模なデモ行進と音楽フェスを決行する…。